TCP/IP とデータ通信

ネームサービス構成の問題の診断

以下の情報を使用して、NIS ネームサービスの構成内にある、ブート時にクライアントがサーバにアクセスできないというエラーを修正します。

問題

デフォルトのルータが間違っているため、クライアントが別のネットワーク上のサーバに接続することができない。

検証: dhcptab テーブル内のルータのシンボルの定義が本当にルータであることを確認します。デフォルトのルータに問題がある場合は、サーバベースのツールを用いて訂正を行います。

解決策: dhtadm を使用して、テーブル内のルータのシンボルを訂正します。

問題

dhcptab テーブル内で、クライアントに対してネームサービスが構成されていない。クライアントに対しては、ネームサービスは DNS、NIS または NIS+ である必要があり、さらに必要なパラメタをクライアントごとに指定する必要がある。

検証: クライアントの構成に関連する、ネットワークに固有なマクロを検査します。

  1. サーバにログインし、以下のコマンドを入力します。


    dhtadm -P
    

  2. クライアントのネットワークに一致するエントリを探します。

解決策: dhtadm を使用し、以下に従って、ネームサービス用のクライアントのマクロを訂正します。

クライアントが、ネットワーク上の最初のクライアントである場合は、以下のようにします。

  1. dhtadm を使用してエントリを訂正します。

  2. 次に、サーバ上で以下のように入力します。


    /etc/init.d/dhcp stop, 
    /etc/rc3.d/S34dhcp start
    
    さらに、クライアントを再起動します。


    注 -

    クライアントに対して、ネームサービスの選択をサーバが指定することはありません。サーバは関連する情報を提供するだけです。クライアントが自己のネームサービスを選択します。