nis_cachemgr コマンドは、NIS+ キャッシュマネージャプログラムを起動します。このプログラムは、すべての NIS+ クライアント上で動作します。キャッシュマネージャは、名前空間で最もよく使われるディレクトリをサポートする NIS+ サーバーの位置情報キャッシュを管理します。位置情報はトランスポートアドレス、認証情報、生存期間値などです。
キャッシュマネージャが起動すると、クライアントのコールドスタートファイルから初期情報を取得し、それを /var/nis/NIS_SHARED_DIRCACHE ファイルにダウンロードします。
キャッシュマネージャは、クライアントワークステーションとして要求を行います。クライアントワークステーションには必ず適切な資格をもたせてください。そうしないと、性能が向上するどころか、キャッシュマネージャが性能を低下させます。
キャッシュマネージャを起動するには、nis_cachemgr コマンドを入力します。
client% nis_cachemgr client% nis_cachemgr -i
-i オプションがない場合、キャッシュマネージャは再起動されますが、情報を /var/nis/NIS_SHARED_DIRCACHE ファイルに入れておきます。コールドスタートファイル内の情報は、このファイル内の既存情報に追加されます。-i オプションは、キャッシュファイルをクリアし、クライアントのコールドスタートファイルの内容からこれを再び初期設定します。