nisln コマンドは、NIS+ オブジェクトとテーブルエントリの間でシンボリックリンクを作成します。すべての NIS+ 管理コマンドで、NIS+ オブジェクト間のリンクをたどるように指示する -L フラグを使用できます。
あるテーブルから他のテーブルへのリンクはできますが、あるテーブルのエントリから他のテーブルのエントリへのリンクはできません。
他のオブジェクトまたはエントリへのリンクを作成するには、ソースオブジェクトまたはエントリ、つまり他のオブジェクトまたはエントリを指すものに対する変更権が必要です。
cred テーブルをリンクしないでください。org_dir ディレクトリには、それぞれ専用の cred テーブルが必要です。org_dir cred テーブルもリンクしないでください。
リンクを作成するには次のように入力します。
nisln source target表 13-9 nisln 構文のオプション
オプション |
目的 |
---|---|
-L |
リンクをたどる。ソース (source) 自体がリンクである場合、新しいリンクはこれにはリンクされず、そのリンク元のソースにリンクされる |
-D |
デフォルト。リンクされたオブジェクトに対して別のデフォルトセットを指定する。デフォルトについては、「デフォルトを無効にする」を参照 |
オブジェクト間のリンク (テーブルとディレクトリの間のリンクなど) を作成するには、最初にソース (source)、次にリンク先 (target) の順で、両方のオブジェクト名を指定します。
nisln source-object target-object