この項では、NIS+ あるいは NIS が使われている下位のエンタープライズネーミングシステムのための、TXT (テキスト) レコードを追加するのに必要な手順を説明します。 DNS で下位のネーミングシステムをフェデレートする場合、DNS にリファレンス情報を追加し、下位のネーミングシステムのルートリファレンスへの到達の仕方を記述する必要があります。
ルートリファレンスを取得します。
詳細は、「ルートリファレンスを取得する」を参照してください。
ルートリファレンス TXT レコードを DNS ループバックファイルに追加します。
デフォルトで、このマニュアルでは、このファイル用に /etc/named.local の名前を使用します。これ以外で、このファイルによく使われる名前は、domain.127.0.0 あるいは db.127.0.0 です。
ルートリファレンス TXT レコードには以下の形式があります。
NIS+ の場合
TXT "XFNNISPLUS rootdomain server [server_IP_address]"
たとえば、次のようになります。
TXT "XFNNISPLUS doc.com. nismaster.doc.com"
NIS の場合
TXT "XFNNIS rootdomain server [server_IP_address]"
たとえば、次のようになります。
TXT "XFNNIS doc.com/ ypmaster.doc.com"
TXT レコードは、NS (ネームサーバー) レコードのエントリを含む DNS ドメインに関連していなければなりません。以下は、DNS ドメインの例を、その中でバインドされている NIS+ への参照情報とともに示したものです。
$ORIGIN doc.com @ IN SOA foo bar.eng.doc.com ( 100 ;; Serial 3600 ;; Refresh 3600 ;; Retry 3600 ;; Expire 3600 ;; Minimum ) NS nshost TXT "XFNNISPLUS doc.com. nismaster 123.123.123.33" nshost IN A 133.33.33.34
DNS ファイルの詳細は、「DNS のブートファイルとデータファイル」を参照してください。
TXT レコードを DNS テーブルに追加した後、DNS サーバーを再スタートするか、あるいはこれにテーブルを再度読むようシグナルを送ります。
# kill -HUP pid
pid のところには、in.named のプロセス ID 番号が入ります。
DNS TXT を XFN リファレンス用に使用する方法の詳細は、「XFN リファレンス用 DNS 文書レコードの書式」を参照してください。