nisaddcred コマンドは、主体の資格情報を削除しますが、コマンドを実行しているローカルドメインだけから削除できます。
システム全体から完全に主体を削除するには、主体のホームドメインおよび LOCAL 資格情報のあるすべてのドメインから主体の資格情報を明示的に削除しなければなりません。
資格情報を削除するには、ローカルドメインの cred テーブルへの変更権が必要です。-r オプションを使い、完全 NIS+ 主体名で主体を指定します。
# nisaddcred -r principal-name
次の 2 つの例では、システム管理者 morena.doc.com. の LOCAL と DES の資格情報を削除します。最初の例では、システム管理者のホームドメイン (doc.com.) から両方の資格情報を削除し、2 番目の例では、sales.doc.com. ドメインから LOCAL 資格情報を削除します。該当するドメインのマスターサーバーから、それぞれがどう入力されるかに注意してください。
rootmaster# nisaddcred -r morena.doc.com. salesmaster# nisaddcred -r morena.doc.com.
資格が本当に削除されたことを確かめるには、次に示すように、cred テーブルに対して nismatch を実行します。nismatch の詳細は、第 13 章「NIS+ テーブルの管理」を参照してください。
rootmaster# nismatch morena.doc.com. cred.org_dir salesmaster# nismatch morena.doc.com. cred.org_dir