この節では 4 つの権限 (読み取り、作成、変更、削除) が 4 つのアクセスレベル (ディレクトリ、テーブル、列、エントリ) とどのようにかかわるのかを説明します。
種々の権限とレベルに関係した機能を次の表 9-5 にまとめます。
表 9-5 アクセス権、アクセスレベル、およびその機能
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ディレクトリ |
テーブル |
列 |
エントリ |
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読み取り |
ディレクトリ内容のリスト |
テーブル内容の読み取り |
列内容の読み取り |
エントリ (行) 内容の読み取り |
作成 |
新規ディレクトリまたはテーブルオブジェクトの作成 |
新規エントリ (行) の追加 |
列に新規のデータを入力 |
エントリ (行) に新規のデータを入力 |
変更 |
オブジェクトの移動とオブジェクト名の変更 |
テーブル内の任意のデータを変更 |
列内のデータを変更 |
エントリ (行)内のデータを変更 |
削除 |
テーブル等のディレクトリオブジェクトの削除 |
エントリ (行) の削除 |
列内のデータの削除 |
エントリ (行) 内のデータの削除 |
「ディレクトリ」
ディレクトリの読み取り権があれば、ディレクトリの内容を表示できます。
「テーブル」
テーブルの読み取り権があれば、テーブル内のすべてのデータを読み取れます。
「列」
列の読み取り権があれば、その列のすべてのデータを読み取れます。
「エントリ」
エントリの読み取り権があれば、そのエントリのすべてのデータを読み取れます。
「ディレクトリ」
ディレクトリレベルの作成権があれば、テーブル等の新規オブジェクトをディレクトリ内に作成できます。
「テーブル」
テーブルレベルの作成権があれば、テーブル内に新規のエントリを作成できますが、列は作成できません。テーブルレベルの作成権だけでは、テーブルに新規のエントリを追加できますが、新規の列を追加することはできません。
「列」
列の作成権があれば、列内のフィールドに新規のデータを入力できます。新規の列を作成できません。
「エントリ」
エントリの作成権があれば、その行のフィールドに新規のデータを入力できます。 (エントリレベルの作成権では新規の行を作成することはでき ません。)
「ディレクトリ」
ディレクトリレベルの変更権があれば、ディレクトリオブジェクトの移動と名前の変更ができます。
「テーブル」
テーブルレベルの変更権があれば、テーブル内のデータをすべて変更できます。新規の行を作成 (追加) できますが、新規の列は作成できません。空白フィールドにデータを入力することも可能です。
「列」
列の変更権があれば、その列の任意のフィールドのデータを変更できます。
「エントリ」
エントリの変更権があれば、その行の任意のフィールドのデータを変更できます。
「ディレクトリ」
ディレクトリレベルの削除権があれば、テーブル等の ディレクトリ内の既存オブジェクトを削除できます。
「テーブル」
テーブルレベルの削除権があれば、テーブル内の既存のエントリ(行)を削除できますが、列は削除できません。削除できるのは既存のエントリだけで、既存の列は削除できません。
「列」
列の削除権があれば、その列の任意のフィールドのデータを削除できます。
「エントリ」
エントリの削除権があれば、その行の任意のフィールドのデータを削除できます。