正規表現により、テキストと記号を組み合わせて使用し、特定の構成の列の値を検索できます。たとえば、正規表現 `Hello' は、Hello で始まる値を検索します。正規表現をコマンド行で使用するときは、必ず引用符で囲んでください。その理由は、正規表現記号の多くが Bourne シェルと C シェルでは特殊な意味をもつからです。たとえば、次のように入力します。
rootmaster% nisgrep -h greeting='Hello' phrases.doc.com.
正規表現の記号を表 13-7 にまとめます。
表 13-7 正規表現記号
記号 |
意味 |
---|---|
^string |
string で始まる値を見つける |
string $ |
string で終わる値を見つける |
. |
ピリオドの数と等しい数の文字をもつ値を見つける |
[chars] |
角かっこ内の文字のどれかを含む値を見つける |
*expr |
expr についてゼロ回以上一致する値を見つける |
+ |
1 回以上現われるものを見つける |
? |
任意の値を見つける |
¥'s-char' |
? や $ などの特殊文字を見つける |
x | y |
x または y の値を見つける |