NIS_OPTIONS
の環境変数を設定して、NIS+ デバッグオプションを制御できます。
オプションは、二重引用符で囲まれたオプションセットと共にスペースで区切られた NIS_OPTIONS
コマンドの後に指定されます。各オプションに name=value のフォーマットがあります。値は、特定のオプションに従って整数、文字列、ファイル名になります。整数値のオプションに対して、値が指定されていない場合には、デフォルト値は 1 になります。
NIS_OPTIONS
は次のオプションを認識します。
NIS_OPTIONS
オプションと値
オプション |
値 |
アクション |
---|---|---|
debug_file |
filename |
デバッグの指定ファイルへの出力を指示する。このオプションが指定されていない場合は、デバッグは stdout に出力する |
debug_bind |
Number |
サーバーの選択プロセスに関する情報を表示する |
debug_rpc |
1 または 2 |
値が 1 の場合には、NIS+ に対する RPC コールを表示する。値が 2 の場合には、RPC コールと RPC の内容、引数、結果の両方を表示する |
debug_calls |
Number |
NIS+ API へのコールと、アプリケーションに戻される結果を表示する |
pref_srvr |
String |
nisprefadm コマンドによって生成されるのと同じフォーマットで、優先サーバーを指定する (表 14-1 を参照)。これは nis_cachemgr で指定された優先サーバーを上書きする |
pref_type |
String |
現在実装されていない |
例を以下に示します。(C シェル の使用を前提)
デバッグメッセージを表示するには、以下を入力します。
setenv NIS_OPTIONS "debug_calls=2 debug_bind debug_rpc"
setenv NIS_OPTIONS "debug_calls debug_file=/tmp/CALLS"