次のオブジェクトは、エンタープライズのルートに関連付けてネーミングできます。
エンタープライズの組織単位
エンタープライズの最上位の組織単位にあるサイト (XFN ポリシーへの拡張)
エンタープライズの最上位の組織単位にいるユーザー
エンタープライズの最上位の組織単位にあるホスト
エンタープライズの最上位の組織単位に対するサービス
エンタープライズの最上位の組織単位に対するファイルサービス
これらのオブジェクトは、ターゲットオブジェクトの名前でターゲットオブジェクトの名前空間の名前空間識別子を作成して、ネーミングします。
組織のサブ単位は、エンタープライズのルートに関連付けてネーミングできます。
組織ルート名の場合は、orgunit または _orgunit のどちらかの名前空間識別子を使用して、従属する組織単位コンテキストに名前を作成できます。
たとえば、.../doc.com がエンタープライズ名である場合、組織単位にネーミングするためのコンテキストのルートは、.../doc.com/orgunit/ であり、組織単位名は .../doc.com/orgunit/sales や .../doc.com/orgunit/west.sales のようになります。または、 org//orgunit/sales でも同じ結果を得ることができます。
次のオブジェクトは、組織単位名に関連付けてネーミングできます。
その組織単位のサイト (XFN ポリシーからの拡張)
その組織単位にあるホスト
その組織単位にいるユーザー
その組織単位に対するサービス
その組織単位に対するファイルサービス
たとえば、名前 ...doc.com/orgunit/sales/service/calendar では、sales 組織単位のカレンダのサービスが識別されます。組織単位に関連付けてオブジェクトをネーミングする際の詳細は、「組織単位の名前空間」および 「組織に関連する名前を作成する」を参照してください。
サイトは、XFN ポリシーから拡張されています。
サイトは、次のものに関連付けてネーミングできます。
エンタープライズのルート
組織単位
エンタープライズのルートに関連付けてネーミングされたサイトは、最上位の組織単位に関連付けてネーミングされたサイトと同一になります。組織名の場合は、名前空間識別子の site または _site を使用して、サイトのコンテキストに名前を作成できます。たとえば、エンタープライズのルートが ../doc.com である場合、エンタープライズのルートに関連付けてサイトにネーミングするためのコンテキストは、../doc.com/site となります。サイトは、../doc.com/site/alameda のような名前になります。
次のオブジェクトは、サイト名に関連付けてネーミングできます。
サイトのスケジュールまたはカレンダ、プリンタ、および FAX などのサイトでのサービス
サイトで利用可能なファイルサービス
これらのオブジェクトは、ターゲットオブジェクトの名前空間とターゲットオブジェクト名の名前空間識別子でサイト名を作成して、ネーミングできます。たとえば、名前 site/Clark.bldg-5/service/calendar は、会議室 Clark.bldg-5 のカレンダのサービスでネーミングし、サイト名 site/Clark.bldg-5 とサービス名 service/calendar から作成されます。(サイトに関連付けてオブジェクトにネーミングする際の詳細は、「サイトに関連する名前を作成する」を参照してください。)
ユーザーは、次のものに関連付けてネーミングできます。
組織単位
エンタープライズのルート
エンタープライズのルートに関連付けてネーミングされたユーザーは、最上位の組織単位に関連付けてネーミングされたユーザーと同一になります。組織名の場合は、名前空間識別子の user または _user のどちらかを使用して、コンテキストに名前を作成できます。したがって、orgunit/east.sales で組織がネーミングされる場合は、orgunit/east.sales/user/hirokani で east.sales 組織単位にいるユーザー hirokani がネーミングされます。
次のオブジェクトは、ユーザー名に関連付けてネーミングできます。
ユーザーに関連するサービス
ユーザーのファイル
これらのオブジェクトは、ターゲットオブジェクトの名前空間とターゲットオブジェクト名の名前空間識別子でユーザー名を作成して、ネーミングされます。たとえば、名前 user/sophia/service/calendar では、ユーザー sophia に対するカレンダがネーミングされます。(ユーザーに関連付けてオブジェクトにネーミングする際の詳細は、「ユーザーの名前空間」および 、「エンタープライズのルートとユーザー」を参照してください。)
ホストは、次のものに関連付けてネーミングできます。
組織単位
エンタープライズのルート
エンタープライズのルートに関連付けてネーミングされたホストは、最上位の組織単位に関連付けてネーミングされたホストと同一になります。組織名の場合は、名前空間識別子の host または _host のどちらかを追加して、hostname のコンテキストに名前を作成できます。したがって、orgunit/west.sales で組織がネーミングされる場合は、名前 org/west.sales/host/altair で west.sales 組織単位にあるマシン altair がネーミングされます。
次のオブジェクトは、ホスト名に関連付けてネーミングできます。
ホストに関連するサービス
ホストによってエクスポートされたファイル
これらのオブジェクトは、ターゲットオブジェクトの名前空間とターゲットオブジェクト名の名前空間識別子でホスト名を作成して、ネーミングされます。たとえば、名前 host/sirius/fs/release では、マシン sirius によってエクスポートされたファイルディレクトリ release がネーミングされます。(ホストに関連付けてオブジェクトにネーミングする際の詳細は、「ホストの名前空間」および「ホストに関連する名前を作成する」を参照してください。)
サービスは、次のものに関連付けてネーミングできます。
組織単位
エンタープライズのルート
ユーザー
ホスト
サイト
エンタープライズのルートに関連付けてネーミングされたサービスは、最上位の組織単位に関連付けてネーミングされたサービスと同一になります。
サービスのコンテキストは、名前空間識別子 service または _service を使用して、関連する組織、サイト、ユーザー、またはホストに関連付けてネーミングされます。たとえば、orgunit/corp.finance で組織単位がネーミングされる場合は、orgunit/corp.finance/service/calendar で組織単位 corp.finance の calendar サービスがネーミングされます。(ユーザーの名前空間および、ユーザーに関連付けてオブジェクトをネーミングする際の詳細は、「サービスの名前空間」および、「サービスおよびファイルに関連する名前を作成する」を参照してください。)
FNS では、サービスの名前空間でのバインドのタイプが制限されるわけではありません。アプリケーションは、サービスのコンテキスト以外のタイプのコンテキストを作成し、サービスの名前空間でバインドできます。
FNS は、サービスのコンテキストに「汎用」コンテキストを作成することをサポートします。汎用コンテキストは、アプリケーション決定のリファレンスタイプを持つこと以外は、サービスのコンテキストに類似しています。汎用コンテキストの他のすべての属性は、サービスのコンテキストと同一です。
たとえば、World Intrinsic Designs Corp (WIDC) という名前の会社は、サービスの名前空間で名前 extcomm を獲保し、製品の外部通信ラインに関連するバインドを追加するための汎用コンテキストを参照します。 extcomm にバインドされるコンテキストは、リファレンスタイプ WIDC_comm を持つ汎用コンテキストです。このコンテキストとサービスのコンテキストの違いは、このコンテキストが異なるリファレンスタイプを持っていることだけです。
サービス名は、「サービス名およびリファレンスの登録」で説明しているように、米国 SunSoft, Inc. に登録する必要があります。
ファイルの名前空間は、次のものに関連付けてネーミングできます。
エンタープライズのルート
組織単位
ユーザー
ホスト
サイト
エンタープライズのルートに関連付けてネーミングされたファイルは、最上位の組織単位に関連付けてネーミングされたファイルと同一になります。ファイルのコンテキストは、名前空間識別子の fs または _fs を使用して、関連する組織、サイト、ユーザー、またはホストに関連付けてネーミングされます。たとえば、orgunit/accountspayable.finance で組織単位がネーミングされる場合は、名前 user/jsmith/fs/report96.doc でファイル report96.doc がネーミングされます。ユーザーのファイルサービスは、NIS+ の passwd テーブルで指定されているように、デフォルトではホームディレクトリになります。(ユーザーの名前空間の詳細は、「ファイルの名前空間」 を参照してください。)
この他には、ファイルシステムに従属するコンテキストのタイプはありません。
プリンタのコンテキストは、XFN ポリシーの拡張です。
プリンタの名前空間は、サービスのコンテキストでネーミングできます。プリンタのコンテキストは、名前空間識別子の printer を使用して、次のものに関連したサービスのコンテキストでネーミングされます。
組織単位
ユーザー
ホスト
サイト
たとえば、org/east.sales で組織単位がネーミングされる場合は、org/eastsales/service/printer では組織単位 east.sales のプリンタのサービスがネーミングされます。したがって lp1 という名前の固有のプリンタは、次のように識別されます。
org/east.sales/service/printer/lp1
この他には、プリンタに従属するコンテキストのタイプはありません。