X.500 クライアント API は、FNS を使って X.500 にアクセスする場合に必要です。以下の 2 つの異なるクライアントのうちどちらか 1 つを使うことができます。
「XDS/XOM API」
XDS/XOM API がインストールされていることが必要です。これは共用オブジェクトである /opt/SUNWxds/lib/libxomxds.soからエクスポートされます。SunSoft の X.500 製品については、『Getting Started with the SunLink X.500 Client Toolkit』を読んでください。
「LDAP (Lightweight Directory Access Protocol - 軽量ディレクトリアクセスプロトコル)」。Solaris リリース 2.6 の一部として、LDAP API が自動的にインストールされています。
使用する API は、各マシンの /etc/fn/x500.conf のファイルで指定されています。このファイルには、X.500 および LDAP の設定に関する情報が入っています。このファイルは、直接編集できます。デフォルトの x500.conf ファイルには、以下の 2 つのエントリが入っています。
x500-access: xds ldap ldap-servers: localhost ldap
localhost および ldap のところには、1 つあるいは複数の LDAP サーバーの IP アドレス、またはホスト名が入ります。
最初のエントリでは、X.500 が API にアクセスする順序を指定します。上の例の場合、X.500 はまず XDS/XOM を使用しようとします。XDS/XOM が使用できない場合、LDAP を使用します。エントリが x500-access: ldap xds になっている場合、x.500 は LDAP を使い、LDAP が使用できない場合にだけ XDS に戻ります。
2 番目のエントリでは、LDAP を実行しているサーバーの IP アドレス、またはホスト名を表示します。各サーバーが、LDAP 接続が成功するまで、次々に試されます。上の例の場合、localhost が最初に試されます。LDAP がそのサーバーで使用できない場合、次のサーバーが試されます。