Solaris ネーミングの設定と構成

+/- 構文との互換性を確保する

ここでは、ネームサービスとして主に NIS または NIS+ を使用する場合に、/etc/passwd/etc/shadow/etc/group の各ファイルで使用される +/- 構文との互換性を確保する方法について説明します。

手順を次に示します。

  1. スーパーユーザーとしてログインします。

  2. /etc/nsswitch.conf ファイルをオープンします。

  3. passwdgroup の情報源を compat に変更します。

  4. + または + netgroup/etc/passwd/etc/shadow および /etc/group に追加します。

  5. /etc/nsswitch.conf ファイルを保存して、ワークステーションを再起動します。

セキュリティ上の留意点

この作業は、スーパーユーザーとして実行しなければなりません。


注 -

NIS 互換性モードで実行されている NIS+ サーバーをサーバーとするクライアントマシン上で作業しているユーザーは、ネットグループテーブルに対して ypcat を実行できません。実行した場合、エントリがあってもテーブルが空の場合と同じ結果となります。


+/- 構文との互換性を追加する方法

  1. スーパーユーザーとしてログインします。

  2. /etc/nsswitch.conf ファイルをオープンします。

  3. passwdgroup の情報源を compat に変更します。

    • NIS を使う場合は次のように入力します。

      passwd: compat 
      group: compat
    • NIS+ を使う場合は次のように入力します。

      passwd: compat 
      passwd_compat: nisplus 
      group: compat 
      group_compat: nisplus

    これにより Solaris 1.x リリースと同じ構文を使用できます。ファイル内の +/- エントリに従って、/etc と NIS マップ (または NIS+ テーブル) を検索します。

  4. + または + netgroup/etc/passwd/etc/shadow/etc/group の各ファイルに追加します。


    注意 - 注意 -

    + または + netgroup のエントリを /etc/shadow および /etc/passwd に追加しないと、ローカルファイルに登録されていないユーザーは以後ログインできなくなります。


  5. /etc/nsswitch.conf ファイルを保存し、ワークステーションを再起動します。

    nscd ネームサービスキャッシュデーモンはスイッチ情報をキャッシュします。また、ライブラリ関数には nsswitch.conf ファイルが変更されてもスイッチ情報を読みなおさないものがあります。したがって、ワークステーションを再起動して、nscd とこれらのライブラリ関数が最新スイッチの情報を持つようにしなければなりません。