ルートドメイン複製サーバーに対して適用される規則は、サブドメイン複製サーバーに対しても適用されます。(「ルート複製サーバーの作成」を参照してください。)
サブドメインの複製サーバーの作成には、ルート複製サーバーの作成と同じ手順を使用します。このルート複製サーバーの作成とサブドメイン複製サーバーの作成との大きな違いは、サブドメイン複製サーバーに変更しようとしているマシンが、複製サーバーとしてサービスを提供することになるドメインより上位のドメインのクライアントのままであることです。この例では、新しいドメインの複製サーバーを作成するための入力だけを示します。スクリプトの残りの出力については、「ルート複製サーバーを作成する方法」を参照してください。
nisserver を実行して複製サーバーを作成するには、次の条件が必要です。
ドメインがすでに設定され、そのマスターサーバーが実行されている
ドメインのテーブルが生成されている。少なくとも、hosts テーブルには新しいクライアントマシンのエントリが必要
親ドメイン内のクライアントマシンが初期設定されている
クライアント上で rpc.nisd が起動されている
マスターサーバーにルートとしてログインしている。(この例では、マスターマシン名は client2)
ドメイン名
クライアントマシン名 (この例では、client3)
ルートマスターサーバーのスーパーユーザーのパスワード
複製サーバーを作成するには、NIS+ ドメインのマスターサーバー上でスーパーユーザー (root) として、nisserver -R コマンドを実行します。
client2# nisserver -R -d sales.doc.com. -h client3 This script sets up a NIS+ replica server for domain sales.doc.com. Domain name ::sales.doc.com. NIS+ server :client Is this information correct? (type 'y' to accept, 'n' to change)
この例では、client2 がマスターサーバーです。- R オプションは、複製サーバーを構成することを示します。- d オプションは NIS+ ドメイン名 (ここでは、sales.doc.com.) を指定します。-h オプションは複製サーバーとなるクライアントマシン (client3) を指定します。なお、このマシンは依然として doc.com. ドメインのクライアントであり、sales.doc.com. ドメインのクライアントではありません。
このスクリプトの残りの出力については、「ルート複製サーバーを作成する方法」を参照してください。