SunOS 4.x リリースで使用していた、SunOS と OpenWindows のライブラリ以外の (サードパーティライブラリなどの) a.out 共用ライブラリを、Solaris 2.x にコピーするかまたはマウントする必要があります。これらのライブラリは、/usr/4lib ディレクトリにコピーするのが適当です。これらのライブラリは、SunOS 4.x リリースのときと同じメジャーバージョン番号とマイナーバージョン番号を維持していることが必要です。
実行時リンカは、以下のパス (ディレクトリ間をコロンで区切ったリストの形で指定される) を検索して、関連するライブラリを見つけます。
環境変数 LD_LIBRARY_PATH
リンク時に ld(1) の -L dir オプションにより指定されたディレクトリ
デフォルトのディレクトリ /usr/4lib:/usr/lib:/usr/local/lib
/usr/4lib ディレクトリは、SunOS 4.x にはなかったものです。これは、SunOS 4.x の a.out ライブラリの格納場所として提供されています。このディレクトリがデフォルトの検索パスに追加されたため、互換パッケージのユーザは SunOS 4.x のライブラリを /usr/4lib に置けば、実行時リンカがそれらのライブラリを必ず見つけます。