インストーラを起動する前に、以下の事項を調べて、システムの準備が整っているかどうかを確認します。
Java ES ソフトウェアをインストールするには、root としてログインするか、スーパーユーザーになる必要があります。
選択したコンポーネントが必要とするメモリー、ディスク容量、およびスワップ空間が十分であるかどうかについて、インストーラはホストを検証します。
ホストのディスク容量が不足している場合は、インストーラは処理を中断します。この問題を解決してからインストールを再開する必要があります。
ホストのメモリーまたはスワップ空間が Java ES の要件を満たしていないことが判明した場合、インストーラは警告メッセージを表示します。インストールは続行可能ですが、あとで問題を解決してください。
Solaris 10 の非大域ゾーンにインストールする場合には、メモリーチェックは実行されません。
Java ES をインストールする前に、配備内のホストがハードウェアとオペレーティングシステムの最小要件を満たしていることを確認します。サポートされているプラットフォーム、ソフトウェア要件、およびハードウェア要件に関する最新情報については、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』の「ハードウェアおよびソフトウェアの要件」を参照してください。ホストに実装されているオペレーティングシステムが Java ES の要件を満たしていないことが判明した場合、インストーラは処理を中断します。インストール前に、この問題を解決する必要があります。
便宜上、Solaris OS 用に推奨される Java ES パッチクラスタが次の SunSolve サイトに用意されています。http://sunsolve.sun.com。Java ES パッチクラスタには、Java ES の特定のリリースに必要なすべての Solaris パッチが含まれています。これらのパッチクラスタには、Solaris カーネルパッチが含まれている場合があるため、パッチクラスタ Readme ファイル、特にカーネルパッチ用の Readme ファイルに十分に目を通す必要があります。パッチクラスタはシングルユーザーモードでインストールし、インストール後にホストを再起動する必要があります。
Java ES インストーラを実行する前にプラットフォームにパッチクラスタを適用することで、インストーラがホストでシステムチェックを実行する際に、適用されていないパッチを見つけるのに要する時間を短縮させることができます。ただし、最新バージョンの Solaris OS を実行している場合は、Java ES インストーラを最初に実行し、インストーラが適用されていないと識別したパッチのみを更新することをお勧めします。
Java ES インストーラはインストール中に、適用されていないソフトウェアパッチがあるかどうかを検査し、そのようなパッチがある場合にはホストにインストールすることを求めるメッセージを表示します。インストールを続行する前に、適用されていないパッチの大半をインストールする必要があります。ただし、場合によっては、適用されていないパッチをインストールせずに続行できます。この場合、処理を続けようとすると、インストールが失敗するか、またはソフトウェアが正しく機能しない可能性があることを示す警告が表示されます。インストールを続行するときは、適用していないパッチをインストールしないでインストールすることを明示的に承認する必要があります。
Java ES のこのリリースに必要なパッチについては、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』を参照してください。
次の手順例は、Solaris OS パッチをインストールする手順を示しています。
Sunsolve サイトに移動します: http://sunsolve.sun.com
(HP-UX パッチの場所: http://www.itrc.hp.com、Linux パッチの場所: http://www.redhat.com)
「パッチやアップデート」をクリックします。
「パッチ検索」テキストボックスにパッチ番号を入力し、「Find Patch」をクリックします。
パッチの zip ファイルをダウンロードします。
zip ファイルを展開します。例: unzip 112785-44.zip
パッチファイルのディレクトリが作成されます。
パッチを適用します。例: patchadd 117885-44
Java ES インストーラに戻り、「再チェック」をクリックします。すべてのシステム要件が再びチェックされます。