Java ES ログビューアは、JavaES_Install_log.timestamp ファイルまたは JavaES_UnInstall_log.timestamp ファイルの ULF ログメッセージを表示するための、グラフィカルな画面です。ログファイルを表示するには、ログビューアメインページの「ファイル」メニューから「Open」を選択します。指定するファイルがすでに存在する場合または書き込み権限で開けない場合には、ログビューアエラーが発生し、ログビューアメインページに戻ります。インストーラがソースログを記録するために使用するディレクトリに、そのようなファイルを置くことはできません。
「Search」ボタンをクリックすると、フィルタ条件に一致するメッセージが 1 つのログテーブルに表示されます。ログテーブルが表示されたあとに、ログテーブルの各行を選択すると、その詳細が表示されます。複数行の形式で表示されることもあります。
ログ出力を調整するには、ULF ログファイルを選択したあとに、ログビューアメインページで表示設定と検索条件を指定します。「Display Preferences」には、選択内容を表示する言語と、検索したレコードの表示に適用する制限を指定します。
「Language」。メッセージを表示するための翻訳言語を選択します。デフォルトは英語です。このリストは、インストーラによって格納される翻訳リソースバンドルに基づいて表示されます。リソースバンドルを指定しない場合は、メッセージとログビューアインタフェースは英語で表示されます。
「Timestamp」。フィルタで検索して表示するレコードを設定します。オプションは、「View All」、「Most Recent」、および「Oldest」です。
「View All」。すべてのデータが検索されて表示されます。
「Most Recent」。すべてのデータが検索されて、最新のデータが最初に表示されます。
「Oldest」。すべてのデータが検索されて、もっとも古いデータが最初に表示されます。
メッセージをフィルタで検索するときには、重要度の高いものまたは目的に合っているものから表示されるように、3 つの方法が用意されています。ログレベル別、ロガー別、および内容別の表示方法があります。
「Log Level」。メッセージを検索するときのログレベルを選択します。オプションは、「SEVERE」、「ERROR」、「WARNING」、「INFO」、「CONFIG」、「FINE」、「FINER」、および「FINEST」です。「FINEST」を選択することは、すべてのレコードを表示することを選択することになります。ログレベルを選択した場合は、そのログレベルまたはそれより重要度の高いレベルのメッセージだけが表示されます。指定したログレベルのメッセージだけを表示して、それ以外は除外する場合は、「Do not include more severe messages」チェックボックスをクリックします。
「Logger」。開いたファイルに適用するロガーを 1 つ選択します。何も選択しなくてもかまいません。ロガー (ULF ファイルの moduleID) によって、インストーラのどの部分がそのログメッセージを書き込んでいるかがわかります。主要なロガーとして、JAVAESConfig、JAVAESInstall 、JAVAESUninstall があります。選択したロガーに関連付けられているメッセージだけが表示されます。また、製品コンポーネントのロガーも指定できます。たとえば、WebServerInstall、 AccessManagerConfig、DirectoryServerUnInstall などを指定できます。
「Content」。「configure」などの文字列を「Only Show Entries Containing」テキストボックスに入力すると、その文字列を含むメッセージだけが選択されます。
一般的な検索条件をいくつか紹介します。
ログレベルが「SEVERE」のログメッセージだけをこのファイルから表示する。
ログレベルが「ERROR」以上のログメッセージだけを表示する。
インストールログメッセージのうち、ログレベルが「ERROR」以上のメッセージだけを表示する。
アンインストールイベントのログメッセージだけを表示する。
ログビューアは読み取り専用モードで動作するため、複数のユーザーが同時にログビューアを実行できます。
コマンド行で、ログビューアの場所に移動します。
Solaris SPARC の場合: /var/sadm/prod/SUNWentsys5i/Solaris_sparc
Solaris x86 の場合: /var/sadm/prod/SUNWentsys5i/Solaris_x86
Linux の場合: /var/sadm/prod/sun-entsys5i/Linux_x86
HP-UX の場合: /var/sadm/prod/sun-entsys5i/HPUX_PA-RISC
ログビューアを起動します。
./viewlog |
ログビューアのメインページが表示されます。
「ファイル」メニューで、表示するログファイルを選択します。
選択したファイルが ULF でない場合は、選択したファイルが ULF でないため選択できないというメッセージが表示されます。ログビューアを使って表示できるのは、ULF ファイルだけです。
利用できる ULF ログファイルがない場合は、インストールまたはアンインストールがまだ完了していない可能性があります。しばらく待ってから、もう一度やり直してください。
目的に合わせて「Display Preferences」と「Search Criteria」を選択します。
「検索」をクリックします。
フィルタ条件に一致するレコードがログテーブルに表示されます。