この章では Directory Server ログの管理方法を説明します。
ログの方針の定義に役立つ情報が必要な場合は、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 配備計画ガイド』の「ロギング方法の設計」のログポリシー情報を参照してください。
ログファイルとそれらの内容の説明については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 Reference』の第 7 章「Directory Server Logging」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
Directory Server Resource Kit にはログ解析ツール logconv があり、Directory Server のアクセスログを解析できます。ログ解析ツールは使用状況の統計情報を抽出します。さらに、重要なイベントの発生もカウントします。このツールの詳細については、logconv(1) のマニュアルページを参照してください。
サーバーの instance-path /logs にあるログを直接表示できます。
または Directory Service Control Center (DSCC) によってログファイルを表示できます。DSCC ではログエントリを表示し、ソートできます。
次の図に、DSCC の Directory Server のアクセスログの例を示します。
ログファイルのさまざまな側面を変更できます。次のような例があります。
監査ログの有効化
アクセスログやエラーログとは異なり、監査ログはデフォルトでは無効化されています。詳細については、「監査ログを有効にする」を参照してください。
一般設定
ログの有効化または無効化
ログファイルの場所
詳細ログ
ログレベル
ログローテーション設定
一定の時間間隔での新しいログの作成
新しいログファイルが作成されるまでの最大ログファイルサイズ
ログ削除設定
削除されるまでの最大ファイル経過時間
削除されるまでの最大ファイルサイズ
削除されるまでの最小空きディスク容量
次に示す手順では、ログ設定を変更する方法と監査ログを有効にする方法を示します。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
変更するログの設定を表示します。
$ dsconf get-log-prop -h host -p port log-type |
たとえば、既存のエラーログ設定を表示するには、次のように入力します。
$ dsconf get-log-prop -h host1 -p 1389 error Enter "cn=Directory Manager" password: enabled : on level : default max-age : 1M max-disk-space-size : 100M max-file-count : 2 max-size : 100M min-free-disk-space-size : 5M path : /tmp/ds1/logs/errors perm : 600 rotation-interval : 1w rotation-min-file-size : unlimited rotation-time : undefined verbose-enabled : off |
新しい値を設定します。
プロパティーに目的の値を設定します。
$ dsconf set-log-prop -h host -p port log-type property:value |
たとえば、エラーログのローテーション間隔を 2 日に設定するには、次のコマンドを使用します。
$ dsconf set-log-prop -h host1 -p 1389 error rotation-interval:2d |
アクセスログやエラーログとは異なり、監査ログはデフォルトでは無効化されています。監査ログを表示するには、最初にログを有効化する必要があります。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
きわめて大きくなるログがある場合、任意の時間に手動でログをローテーションすることができます。ローテーションでは、既存のログファイルをバックアップし、新しいログファイルを作成します。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。