Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 管理ガイド

dsconf を使用した複数値プロパティーの設定

特定の Directory Server プロパティーは複数の値をとることができます。これらの値を指定する構文は、次のとおりです。


$ dsconf set-container-prop -h host -p port container-name \
 property:value1 property:value2

たとえば、サーバーに対して複数の暗号化方式を設定するには、次のコマンドを使用します。


$ dsconf set-server-prop -h host1 -p 1389 ssl-cipher-family:SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5 \
 ssl-cipher-family:SSL_DHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

すでに値が含まれる複数値プロパティーの値を追加または変更するには、すべての値をリセットする必要があります。たとえば、上述のシナリオで暗号化方式を追加する場合、コマンドにその他の暗号化方式をすべて含める必要があります。


$ dsconf set-server-prop -h host1 -p 1389 ssl-cipher-family:SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5 \
 ssl-cipher-family:SSL_DHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA \
 ssl-cipher-family:TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

値を削除する場合にも同じ規則が適用されます。このため、以前の例の一覧から MD5 暗号化方式を削除するには、次のコマンドを実行します。


$ dsconf set-server-prop -h host1 -p 1389 ssl-cipher-family:SSL_DHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA \
 ssl-cipher-family:TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA