Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 管理ガイド

JVM による Directory Proxy Server についての監視データの取得

Directory Proxy Server は Java 仮想マシン (JVM) の内部で実行され、JVM マシンのメモリーに依存します。Directory Proxy Server が確実に正しく実行されるようにするには、JVM マシンのメモリー消費量を監視する必要があります。

JVM マシン用にパラメータを調整する方法については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 配備計画ガイド』「Directory Proxy Server のハードウェアサイジング」を参照してください。

デフォルトでは、JVM マシンのヒープサイズは 250M バイトです。Directory Proxy Server に十分な物理メモリーがないと、ヒープサイズが 250M バイトより少なくなることがあります。

Directory Proxy Server が実行中の場合は、JVM マシンのヒープサイズを監視して、メモリー不足にならないようにすることができます。このためには、Java Development Kit (JDK) とともに配布される標準ツールを使用します。これらのツールは、次のディレクトリ内にあります。$JAVA_HOME/bin/jps and $JAVA_HOME/bin/jstat.

ProcedureJVM のヒープサイズを表示する

DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。

  1. JVM のヒープサイズを表示します。


    $ dpadm get-flags instance-path jvm-args
    jvm-args: -Xms250M  -Xmx250M

ProcedureDirectory Proxy Server の実行時に JVM のヒープサイズを監視する

DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。

  1. Directory Proxy Server のインスタンスの PID を表示します。


    $ jps
  2. JVM マシンで使われるメモリーを表示します。


    $ jstat -gcutil PID
    
    • ゼロ列が 100% に近い場合、JVM マシンに十分なメモリーはありません。

    • FGC は、フルガベージコレクション (GC) のイベントの数です。ガベージコレクションには膨張性があります。

    • GCT (ガベージコレクション時間) は、GC が費やす時間の量です。