このリリースノート文書には、Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) 5 についての重要な情報が含まれています。インストールと操作についての全体的な理解を深めるため、Java ES の使用を開始する前にこのリリースノートをお読みください。この文書は、発生した新しい問題について記述するために必要に応じて更新されます。これらの更新については、「変更履歴」を参照してください。この文書の最新版は Java ES 5 の Web サイト (http://docs.sun.com/coll/1286.2) から入手できます。
対象プラットフォーム: この文書では、次のプラットフォーム向けの Java ES について扱います。
SPARCTM、x86、および x64 プラットフォーム版 Solaris 10
SPARC および x86 プラットフォーム版 Solaris 9
x86 および x64 プラットフォーム版 Red Hat Enterprise Linux 4 (AS および ES)
x86 および x64 プラットフォーム版 Red Hat Enterprise Linux 3 (AS および ES)
PA-RISC 2.0 プラットフォーム版 HP-UX 11.11v1
Microsoft Windows プラットフォーム版の Java ES については、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (Windows 版)』を参照してください。
対象コンポーネント: この文書では、Java ES とともに配布され、インストーラを使用してインストールする Java ES コンポーネントについて説明します。その他の方法で配布およびインストールされる Java ES コンポーネントについての情報は提供しません。
説明する内容: この文書では、次の主要なトピックを扱います。
Java ES の一般的なプラットフォーム要件と問題点
Java ES の互換性に関する一般的な問題点
Java ES のインストール、アップグレード、アンインストールに関する一般的な問題点、インストーラおよびアンインストーラとこれらによって配布される Java ES コンポーネント
この『リリースノート』はコンポーネントのすべての使用方法に関連する問題を網羅しているわけではないため、使用する Java ES コンポーネント別のリリースノートにも目を通すことをお勧めします。入手可能なコンポーネント別のリリースノートの一覧については、「コンポーネントのリリースノート」を参照してください。
バージョン |
日時 |
変更点 |
---|---|---|
11 |
2008 年 1 月 |
「Java ES 5 でサポートされるプラットフォーム仮想化テクノロジ」の節が追加されました。 |
10 |
2007 年 3 月 |
最終リリース版 |
05 |
2006 年 8 月 |
ベータリリース版 |
すべてのコンポーネント固有の情報は、各コンポーネントのリリースノートに記載されています。次のコンポーネントのリリースノートは、http://docs.sun.com/coll/1315.2 から参照できます。
コンポーネント |
リリースノート |
---|---|
Access Manager | |
Application Server |
『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 リリースノート (UNIX 版)』 |
Directory Server |
『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 リリースノート』 |
Directory Proxy Server | |
High Availability Session Store (HADB) |
『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 リリースノート (UNIX 版)』の「高可用性」 |
Message Queue | |
Monitoring Console および Monitoring Console | |
Portal Server および Portal Server Secure Remote Access | |
Service Registry | |
Sun Cluster |
『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』 『Sun Cluster 3.1 8/05 Sun Java Enterprise System 5 用特記事項 (Solaris OS 版)』 |
Sun Cluster Geographic Edition | |
Web Proxy Server | |
Web Server |
Sun ソフトウェアのユーザーに新たな価値を提供し続けるために、Sun は Java ES 5 の既存のコンポーネントを強化するとともに、新しいコンポーネントを追加しました。次のリストは、強化および追加された主な機能やコンポーネントを要約したものです。詳細は、Java ES の個別コンポーネントのリリースノートを参照してください。
サブコンポーネントとして Directory Proxy Server の新しいメジャーバージョンを含む、Directory Server の新しいメジャーバージョン
Portal Server の新しいメジャーバージョン
Web Server の新しいメジャーバージョン
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの追加
疎ルートおよび完全ルート両方の非大域ゾーンへのインストールを含む、Solaris コンテナのサポートの向上
システム全体の監視機能の向上と監視コンソールの追加
次に示す Java ES のシステム全体機能は、このリリースで非推奨になるか、または削除されます。このリリースで非推奨または削除となるコンポーネント固有の機能については、各コンポーネントのリリースノートを参照してください。
このリリースでは Solaris 8 または Red Hat Enterprise Linux 2.1 はサポートされません。Sun では Java ES 2005Q4 のリリース時に、2005Q4 よりもあとのリリースではこれらのオペレーティングシステムバージョンに対して Java ES の新しいバージョンを出荷しないことを告知しました。
コミュニケーション製品は Sun Java Enterprise System 製品の一部ではなくなりました。Sun はこの方針を 2006 年 8 月に告知しました。
次のコミュニケーション製品は、Java ES インストーラで選択できなくなりました。これらの製品のダウンロードについては、BigAdmin の Sun Java Communications Suite 情報ハブ (http://www.sun.com/bigadmin/hubs/comms) を参照してください。
Sun Java System Messaging Server
Sun Java System Calendar Server
Sun Java System Instant Messaging
Sun Java System Communications Express
Sun Java System Communications Services Delegated Administrator
次の告知内容は、Java ES の将来のリリースに適用されます。
J2SE 1.4 のサポートは、Java ES の次のメジャーリリースで削除される可能性があります。
Red Hat Linux 3 のサポートは、Java ES の次のメジャーリリースで削除される可能性があります。
Microsoft Windows 2000 のサポートは、Java ES の次のメジャーリリースで削除される可能性があります。
次の表は、Java ES 2005Q4 リリースノートで報告された配布、インストール、およびアンインストールに関する問題のうち、Java Enterprise System 5 で解決されたものの一覧です。コンポーネント別の以前のリリースノートで報告された問題のステータスについては、コンポーネントの現在のバージョンのリリースノートを参照してください。
バグ番号 |
説明 |
---|---|
Linux プラットフォームに関する問題点 |
|
5060658 |
インストール時にアンインストーラ RPM がインストールされないことがある |
6223676 |
Application Server 上での Access Manager を実行すると JVM の問題が生じる |
6274560 |
tcp_smtp_server コアに負荷がかかっている |
6283794 |
Java ES 2005Q4 によってインストールされた Ant が Linux 上で NoClassDefFoundError を出してクラッシュする |
6304981 |
Linux で ksh が必要 |
バグ番号なし |
Linux での Ant 設定ファイルの問題 |
インストール全般に関する問題点 |
|
5033467 |
選択したコンポーネントに関する表示がページによって異なる |
5099218 |
/share に十分なディスク容量がないというエラーが表示される |
6206190 |
すべてのロケールでインストールする場合、「あとで設定」オプションを使用できない |
6208244 |
サイレントモードの場合、インストーラは共有コンポーネントパッケージの一部をアップグレードしない |
6210498 |
「カスタム設定」インストーラ画面が、不正なテキストレイアウトで表示されることがある |
6279513 |
CLI モードでは、インストーラを使用して Portal Server Gateway だけをインストールすることができない |
6403555 |
最初のインストールセッションのあとで Web Server ポートが誤ってインクリメントされる |
6441243 |
Solaris で、JDK パッケージがすでに Java ES 5 バージョンである場合に JDK がアップグレードされない |
6441326 |
CLI モードで、AS/MQ アップグレードができない |
6447264 |
非大域ゾーンで Java ES インストーラを実行するとエラーが発生する |
6449453 |
異なる Web コンテナへの Access Manager および Portal Server のインストールが失敗する |
6457919 |
CLI モードで、コンポーネントの完全なセットをインストールする場合に Java ES インストーラが多言語パッケージをインストールしない |
6471266 |
インストーラ経由でのロードバランサプラグインの設定がサポートされていない |
6472914 |
HP-UX で、インストーラの LicenseAgreement パネルから PSP パネルへの移動に時間がかかる |
6476190 |
インストーラの終了後にエラーが表示される |
6477177 |
ログビューアで間違った月が表示される |
6480655 |
サイレントモードのマルチセッションで、WS とともに AM をインストールできない |
共有コンポーネントに関する問題点 |
|
6202315 |
Sun Java Web Console 設定スクリプトが SUNWtcatu パッケージをアップグレードしない |
6202992 |
インストーラが Apache Tomcat 4.0.1 を Apache Tomcat 4.0.5 にアップグレードしない |
6276483 |
metaslot は CK_EFFECTIVELY_INFINITE をトークン情報に戻す必要がある |
Access Manager の問題 |
|
5047119 |
コンソールのみのインストール設定が失敗する |
6280171 |
Access Manager によって登録されたポータルサービスが、Access Manager SDK によって作成されたユーザーに追加されない |
6291099 |
マルチノードのインストールで amconsole ホームページが表示されない |
6305887 |
マルチノード配備環境で、CLI を使用して Directory Server なしで Access Manager をインストールすることができない |
6308426 |
デフォルト以外の URI で Application Server 8.1 上に配備した管理コンソールにアクセスできない |
Administration Server に関する問題点 (Administration Server は Directory Server の新しいバージョンで削除されたため、Administration Server に関する問題点はこのリリースで解決済み)。 |
|
6252097 |
HTTP 管理インタフェース経由でセキュリティー上問題となる情報が公開される可能性がある |
6273652 |
Administration Server が停止していると、Administration Server へのパッチの適用が失敗する |
Application Server に関する問題点 |
|
6297837 |
Java ES 2005Q4 Promoted build 08 で Application Server 名が誤って表示される |
6445074 |
Application Server のアップグレード後にロードバランサプラグインをインストールできない |
Directory Server に関する問題点 |
|
4928102 |
サイレントモードの場合、Directory Server を設定中の進捗バーが 2 段に分割して表示される |
5096114 |
Directory Server および Administration Server を別々のセッションでインストールできない (Administration Server は削除されたため解決済み)。 |
6198729 |
Sun Cluster 用の Directory Server Agent パッケージ SUNWdsha は Directory Server パッチから分離する必要がある |
6223527 |
アンインストールしてから再インストールすると、Directory Server を設定できない |
6440789 |
Directory Server コンソール (DSCC) のローカリゼーションが Solaris で不完全 |
6446197 |
Solaris 10 x64 プラットフォームで、64 ビット用の Monitoring Framework がインストールされない |
Message Queue に関する問題点 |
|
バグ番号なし |
Linux での、NSPR および NSS による Message Queue の C-API の使用法 |
Portal Server に関する問題点 |
|
4971011 |
マルチセッションインストールでゲートウェイのリダイレクションが行われない |
6191449 |
Portal Server 再起動後に Portal Server ゲートウェイにログインする |
6216514 |
ログインページがプロキシレットを使用してダウンロードされない |
6218871 |
Portal Desktop をリロード後に例外がスローされる |
6283068 |
2 つのホストシナリオでゲートウェイを停止できない |
6297953 |
JCE 1.2.1 パッケージを使用する Portal Server で証明書の有効期限が切れている |
6300415 |
SRA init スクリプトが /etc/init.d/cron を試行する |
6301677 |
remove_Wireless プロセスのシェル構文が無効である |
6309079 |
Java ES 2005Q1 から Java ES 2005Q4 への Portal Server のアップグレード (再配備) がうまくいかない — 「Y」キーを待機中になる |
6317592 |
Netlet プロキシの IP アドレス検証に問題がある |
6320674 |
Application Server ログに Java 例外が含まれているが、インストールは成功する |
6415854 |
Communications Express のインストールおよび設定のあとに Portal Server のインストールがハングアップする |
6445022 |
デフォルト以外の場所に Portal Server がインストールされている場合に Secure Remote Access で障害が発生する |
6446051 |
Access Manager のパスワード暗号化鍵が空白文字の場合に Portal Server をインストールできない |
6447657 |
Linux で、Portal Server が GCC 2.96 互換性のあるライブラリに依存する |
6457982 |
Portal Server と異なるホストにインストールされた場合にゲートウェイ、Netlet プロキシ、および Rewriter プロキシが起動に失敗する |
Sun Cluster に関する問題点 |
|
バグ番号なし |
更新された P2 Common Agent Container/doc パッケージで、依存性が 1.0 から 1.1 に変更されたことが原因でインストールの問題が発生する |
Sun Cluster Geographic Edition に関する問題点 |
|
6319980 |
Sun Cluster Geographic Edition の操作の完了に長い時間がかかる場合がある |
6410520 |
Sun Cluster Geographic Edition が Sun Web コンソールから登録解除されない |
Web Server に関する問題点 |
|
6442607 |
Linux で、Web Server が GCC 2.96 互換性のあるライブラリに依存する |
Web Proxy Server に関する問題点 |
|
6322036 |
Web Proxy Server が共通インストーラを使用した設定に失敗する |
Java ES 5 をインストールして使用するために必要なディスク容量および RAM は、システムにインストールするコンポーネントによって大きく異なる可能性があります。次の値は、単一システムにすべてのコンポーネントをインストールする場合の最小限の推奨値です。より正確な値を算出するには、システムにインストールするコンポーネントのリリースノートに記載された値を加算します。
オペレーティングシステム |
プロセッサ (システム) |
ディスク容量 |
RAM |
スワップ領域 |
---|---|---|---|---|
Solaris SPARC |
UltraSPARC II (Sun Enterprise 250) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Solaris x86 |
Intel Pentium P4 1GHz、AMD Opteron 248 (Sun v20/40/60z) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Linux |
Intel Pentium P4 1GHz、AMD Opteron 248 (Sun v20/40/60z) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Java ES 5 は、SPARC および x86 プラットフォームで動作する Solaris 9 および Solaris 10 のすべてのバージョンでサポートされていますが、Sun では次のアップデートを利用することを推奨します。
Solaris 9: Update 7 (9/04) またはそれ以降
Solaris 10 SPARC: Update 1 (1/06) またはそれ以降
Solaris 10 x86: Update 2 (6/06) またはそれ以降
Java ES は、次の Solaris ソフトウェアグループを使用してインストールされた Solaris システム上で動作します。
SUNWCXall – Solaris ソフトウェアグループ全体と OEM サポート
SUNWCall – Solaris ソフトウェアグループ全体
SUNWCprog – 「開発者」Solaris ソフトウェアグループ
Java ES は、Sun Cluster または Sun Cluster Geographic Edition をインストールしていない場合は、SUNWCreq (「コアシステム」Solaris ソフトウェアグループ) または SUNWCuser (「エンドユーザー」Solaris ソフトウェアグループ) を使用してインストールされた最小の Solaris 10 システム上でも動作可能です。
SUNWCreq がインストールされた Solaris 10 システムに Java ES 5 をインストールするには、次のパッケージを追加します。
SUNWadmc |
SUNWpl5u |
SUNWadmfr |
SUNWxcu4 |
SUNWadmfw |
SUNWxcu6 |
グラフィカル (GUI) インストーラを使用する場合は、次のパッケージも追加します。
SUNWctpls |
SUNWxwplr |
SUNWmfrun |
SUNWxwplt |
SUNWxwfnt |
SUNWxwrtl |
SUNWxwice |
|
Java ES は、前述の 2 通りの Solaris 10 最小インストールでテストされています。ただし、Java ES コンポーネントの特定の機能を使用するために、追加のパッケージが必要になる可能性があります。
Java ES インストーラは、インストールしようとしているコンポーネントを実行するために必要なオペレーティングシステムパッチがシステムにインストールされているかどうかをチェックします。Solaris へのインストール中にこれらのチェックが失敗するのを避けるために、Sun では、インストーラを実行する前にダウンロードして適用できるパッチクラスタを提供しています。これらのパッチクラスタを入手するには、次の手順に従います。
http://sunsolve.sun.com にアクセスします。
「パッチやアップデート」をクリックします。
「推奨パッチクラスタ」をクリックします。
使用している OS のバージョンに該当する「Java ES Required OS」で始まるパッチクラスタを検索してダウンロードします。
これらのパッチクラスタには、Solaris カーネルパッチが含まれている場合があることに留意してください。したがって、次の作業を必ず行ってください。
パッチクラスタの README の内容を熟読します。また、クラスタ内の各パッチ、特にカーネルパッチの README も確認します。
シングルユーザーモードでパッチクラスタをインストールし、インストール後に再構成再起動 (boot -r) を実行します。一部のパッチがインストールに失敗し、「追加のパッチコマンドを呼び出す前に再構成再起動が必要」と報告された場合は、再起動後にもう一度クラスタをインストールする必要があります。
また、Java ES に必要な OS パッチのほとんどは、最新の Solaris アップデートにすでに含まれていることに留意してください。したがって、最新の Solaris アップデートを実行する前に Java ES インストーラを実行して、適用が必要なパッチを調べ、パッチクラスタ全体をダウンロードする代わりに必要な パッチだけをダウンロードすることができます。
Red Hat Enterprise Linux 3 update 8 を実行している x86 システムに Java ES 5 をインストールするとき、システムユーザー「root」は認識されません。
解決方法: Java ES をインストールする前に、まず Red Hat のサイトから最新の coreutils-4.5.3-28.4.i386.rpm および coreutils-4.5.3-28.4.x86_64.rpm をインストールします。
Java ES コンポーネントを HP-UX にインストール、設定、および実行する前に、特定のソフトウェアのアップデートおよびパッチをインストールする必要があります。必要なアップデートは次のとおりです。
Transport Optional Upgrade Release (TOUR) 3.1
GOLDQPK11i(B.11.11.0509.429) Sept 2005 Quality Pack
GOLDAPPS11i(B.11.11.0509.429)
GOLDBASE11i(B.11.11.0509.429)
必要なパッチは次のとおりです。
PHSS_30966
PHCO_29328
PHKL_25842
PHNE_29445
これらのアップデートおよびパッチは、HP IT Resource center (http://itrc.hp.com) から入手できます。
プラットフォームの仮想化は、共有されたハードウェア上に存在する単一の環境で、複数の関連付けられていないゲストオペレーティングシステムを実行する機能です。プラットフォームの仮想化により、多数の利点が得られるため、現在では、さまざまな仮想化テクノロジおよび仮想化製品を利用することができます。
Sun では、Solaris 10 11/06 で導入された、Logical Domains (LDoms) ソフトウェアを使用して仮想化された Solaris 10 環境での Java ES 5 の配備をテストおよびサポートしています。
LDoms は、UltraSPARC T1 ベースおよび T2 ベースのサーバーで動作します。LDoms とその機能および要件については、Logical Domains のドキュメントコレクション (http://docs.sun.com/coll/ldom1.0) を参照してください。
LDoms 以外の仮想化環境内で、サポートされているオペレーティングシステムに Java ES コンポーネントを配備し、問題が発生した場合は、Sun のサービスが対応する前に、非仮想化環境で問題を実演するようお願いする場合があります。
非仮想化環境での配備と同様に、推奨されるリソース (プロセッサ、メモリー、ストレージなど) を各仮想マシンに割り当てて、十分なレベルのアプリケーションパフォーマンスを確保するようにしてください。推奨およびサポートされるシステム要件については、コンポーネントのドキュメントを参照してください。
Java ES 5 コンポーネントで提供される Web ベースの管理インタフェースは、少なくとも次の Web ブラウザをサポートします。
Firefox® 1.0.7 (Solaris 9 および 10、Windows 2000 および XP、Red Hat Linux 3 および 4、Mac OS X)
MozillaTM 1.7.12 (Solaris 9 および 10、Windows 2000 および XP、Red Hat Linux 3 および 4、HP-UX、Mac OS X)
NetscapeTMCommunicator 7.1 (Solaris 9 および 10、HP-UX)
Netscape Communicator 8.0.4 (Windows 2000 および XP)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP1 (Windows 2000)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2 (Windows XP)
Java ES 5 コンポーネントで提供されるエンドユーザー Web インタフェースがサポートする Web ブラウザについては、そのインタフェースを提供するコンポーネントのリリースノートを参照してください。Java ES 5 コンポーネントのリリースノートは、http://docs.sun.com/coll/1315.2 から入手できます。「コンポーネントのリリースノート」も参照してください。
Solaris および Linux で、Java Enterprise System は Java SE 5.0 Update 9 (1.5.0_09) での動作が保証され、このバージョンの Java SE が組み込まれています。HP-UX では、Java Enterprise System は Java SE 5.0 Update 3 (1.5.0_03) での動作が保証され、このバージョンの Java SE が組み込まれています。また、次の項目は Java SE 1.4.2 と互換性があります。
共有コンポーネント
エンドユーザークライアントアプリケーション
公開 Java API
コンポーネントによっては、Java SE のその他のバージョンをサポートする可能性があります。また、Java SE の特定のバージョンに関連する互換性の問題が存在する可能性があります。詳細は、コンポーネントのリリースノートを参照してください。
次の各項目では、Java ES の以前のリリースに対する Java ES 5 の下位互換性に関連する問題点について説明します。ここでは、複数の Java ES コンポーネントに共通する問題点と、Java ES のインストーラまたはアンインストーラに関係する問題点を扱います。特定のコンポーネントの下位互換性については、各コンポーネントのリリースノート内の互換性情報を参照してください。コンポーネントのリリースノートの一覧については、「コンポーネントのリリースノート」を参照してください。
Java ES 5 は、Java SE 5.0 Update 9 (1.5.0_09) で動作保証されています。Java ES インストーラがこのバージョンの Java SE をシステムから検出できない場合、Java ES インストーラによってこのバージョンがインストールされ、Java ES のコンポーネントはシンボリックリンク /usr/jdk/entsys-j2se 経由でこのバージョンの Java SE を利用できます。
Java ES に付属するバージョンの Application Server 7 はこのシンボリックリンクを使用しますが、Java SE 5.0 Update 9 とは互換性がありません。そのため、Java ES 5 コンポーネントをインストールしたあとは、Application Server 7 は正常に機能しなくなります。
解決方法: Java ES では、単一のシステム上にバージョン 2004Q2 とバージョン 5 のコンポーネントが混在する構成はサポートされません。システムを Java ES からアップグレードするときは、すべてのコンポーネントをアップグレードする必要があります。アップグレード処理の間に Application Server 7 にアクセスする必要がある場合、次のようにして、Java ES 2004Q2 とともにインストールされた Java SE 1.4.2 の場所を示すように設定を変更できます。
Sun Java System Application Server 7 管理コンソールにログインします。
管理サーバーおよびすべてのアプリケーションサーバーインスタンスの Java 設定を更新して、Java ホームが Java SE 1.4.2 の場所を示すように変更します。必ず、すべてのインスタンスに対して「再起動」してください。
管理サーバーを含むすべてのアプリケーションサーバーインスタンスを停止します。
Application Server 7 の config サブディレクトリ内の asenv.conf ファイルを編集して、AS_JAVA 設定が Java SE 1.4.2 の場所を示すように変更します。
Application Server 7 を再起動します。
Java ES インストーラを使用して共有コンポーネントをアップグレードまたはインストールしたあとは、システムにすでにインストールされている インスタントメッセージング の以前のバージョンは正常に機能しなくなります。これには、インスタントメッセージング マルチプレクサまたはサーバーが起動に失敗するという現象も含まれます。
この問題は、Java ES 5 の Sun Java System Instant Messaging and Presence API (IMAPI) 共有コンポーネントが、インスタントメッセージング の以前のバージョンと互換性がないことが原因で発生します。Java ES インストーラは、次の場合に IMAPI をインストールまたはアップグレードします。
Portal Server をインストールする
Service Registry をインストールする
すべての共有コンポーネントをインストールまたはアップグレードする
そのため、この問題点はこれらの場合に限られます。
解決方法: インスタントメッセージング をバージョン 7.2 にアップグレードします。
Java ES インストーラを使用したインストール処理に関連する情報を次に示します。
コンポーネントパッケージまたは RPM を直接削除した場合、次にインストーラを実行したときにインストーラはコンポーネントがまだインストールされていると認識し、正しく動作しません。
解決方法: コンポーネントパッケージまたは RPM を手動で削除した場合でも、Java ES アンインストーラを使用してコンポーネントをアンインストールする必要があります。
Java ES インストーラを実行するシステムに、インストーラを実行するための十分なスワップ空間がない場合、CLI モードのインストーラ (./installer -nodisplay) は、次の内容を含むエラーメッセージを表示したあとも実行を継続します。
com.sun.entsys.dre.DREException: Not enough space |
解決方法: このメッセージが表示された場合、インストーラを終了させてください。その後、インストーラを再び実行する前に、スワップ空間の割り当てを増やすか、既存のスワップ空間の空き容量を確保します。
Solaris 10 の旧バージョンで、完全ルートゾーンに Java ES をインストールすると、インストーラに次のいずれかのメッセージが表示されます。
Unsupported components in zone Following components required by the selected components, are not supported in local zone and they can not be installed directly into the local zone. Please install these components from the global zone before proceeding the installation SharedComponent |
または
The Sun Web Console packages that are installed on your system have a defect that is preventing Java ES from installing in a while root non-global zone. In order to rectify this situation you must upgrade the Sun Web Console packages in the global zone before installing Java ES in a whole root zone. Please see the Java ES Release Notes (bug 6451030) and Installation Guide for further information. |
どちらのメッセージも、インストール済みの Sun Java Web コンソールパッケージに不正な属性設定が含まれており、それによってインストーラがパッケージをアップグレードできないために表示されます。この不正な属性設定が含まれる Sun Java Web Console パッケージは、Solaris 10、Solaris 10 1/06、Solaris 10 6/06、および Java ES 2005Q4 と一緒に出荷されました。
解決方法: この問題を解決するには、完全ルートゾーンに Java ES をインストールする前に、大域ゾーンの Sun Java Web コンソールをアップグレードする必要があります。次の 2 つの方法があります。
大域ゾーンでインストーラを実行し、「すべての共有コンポーネント」のみをインストールします。これにより、Sun Java Web コンソールパッケージがアップグレードされ、ゾーン属性が修正されるほか、大域ゾーンにその他すべての Java ES 5 共有コンポーネントがインストールされ、非大域ゾーンに伝播されます。この方法は、状況によっては利用できないことがあります。以前のバージョンの Java ES を完全ルートゾーンにインストールしている場合は、推奨されない方法です。
大域ゾーンで、Sun Java Web コンソールパッケージのみをアップグレードします。この処理を行うには、大域ゾーンにログインし、Solaris の Java ES 5 インストールディレクトリに移動します。スーパーユーザーとして、次のコマンドを実行します。
cd Product/sunwebconsole ./setup |
setup スクリプトが、大域ゾーンで Sun Java Web コンソールをアップグレードし、アップグレードをすべての非大域ゾーンに伝播します。
Java ES インストーラは、HP-UX のデポ機構と相互作用してインストール済みコンポーネントを検索し、依存関係を確認し、ビットをインストールします。デポ機構のクライアントサーバーアーキテクチャーによりシステム応答時間が遅くなり、相互作用が繰り返されると、ほかのプラットフォームに比べてインストールプロセス全体が著しく低速化します。
解決方法: なし。
ファイル記述子の制限値の設定が小さすぎる場合、一部のコンポーネントを正しく設定できません。このような設定エラーはインストーラによって報告されませんが、設定ログファイルには記録されます。
解決方法: インストールの前に、ファイル記述子の制限値を 1024 や 2048 などの大きい値に設定します。インストールの終了後、ファイル記述子の制限を元の値にリセットすることができます。
インストーラは、共有コンポーネントが評価コンポーネントかどうかをチェックし、実際に評価コンポーネントである場合には置き換えられるべきですが、その置き換えを実行しません。評価コンポーネントである場合には置き換えるべきです。
解決方法: インストールを開始する前に、ワークステーションに評価コンポーネントがインストールされていないことを確認してください。
ゾーン内から CD スワップを使用した Java ES インストールは失敗します。Java ES では、CD から非大域ゾーンへのインストールはサポートされていません。特に、ローカルゾーン上での Sun Cluster のインストールもサポートされていません。
インストールシステムの Solaris 9 アップデート 6 上にビルド 10 をインストールすると、アップデート 6 には適用されないパッチ (patch 117714–06) が要求されるため、インストールが失敗します。
解決方法: SUNWced および SUNWcedu パッケージをインストールします。
ログメッセージは常に有効であるとは限らないことに留意してください。たとえば、ある種のエラーが発生したあとに、コンポーネント製品の (全部ではなく) 一部がインストールされていても「ソフトウェアがインストールされていません」というメッセージが表示されます。
コンポーネント製品を選択すると、依存するコンポーネント製品をインストーラがすべて自動的に選択します。コンポーネント製品選択ページには、元のコンポーネント製品とともに依存関係にあるコンポーネント製品が選択されていることが示されません。
解決方法: なし。
ドイツ語などの一部の言語にはウィンドウが狭すぎ、インタフェース全体が表示されません。その結果、ヒントなどのテキストの右側または下部が表示されません。
解決方法: ウィンドウのサイズを手動で変更します。
HP-UX に Access Manager をインストールするとき、Access Manager が gettext バイナリを見つけられないというメッセージが表示され、インストールが失敗します。
解決方法: getext0.14.6 またはそれ以降をダウンロードしてインストールします。
Web サーバー起動障害の問題は、Access Manager の SDK 設定が原因である可能性があります。現在の配備環境で、AMConfig.properties ファイルに間違った情報が含まれていると、一連の Web サーバー起動障害が発生します。次の変数の情報が正しくありません。
com.iplanet.am.directory.host
com.iplanet.am.server.host
com.iplanet.am.console.host
com.iplanet.am.profile.host
com.iplanet.am.naming.url
com.iplanet.am.notification.url
解決方法: Access Manager SDK が Web Server とともにインストールされているノードで、<Web_Server_Instance_dir>/config/server.xml ファイルを修正して、必要な Access Manager JAR ファイルをクラスパスに追加します。
Java ES インストーラは、既存のディレクトリサーバーを使用する場合 (DIRECTORY_MODE=2) に、プラットフォームエントリを追加しません。
解決方法: プラットフォームサービスの Server List 属性を編集して、2 つ目のインスタンスを追加します。以下に例を示します。最初のインスタンスが host1.example.com である場合は、http://host1.example.com:port|01 といったエントリがあります。2 つ目のインスタンスが host2 上にあり、host1 と同じ Directory Server を使用している場合、Access Manager 管理者コンソールを使用してエントリを http://host2.example.com:port|02 のように指定して追加します。
検索のパフォーマンスを改善するために、Directory Server にはいくつかの新しいインデックスが用意されています。そのため、既存のディレクトリ情報ツリー (DIT) を使用して Access Manager をインストールしたあとには、 db2index.pl スクリプトを実行して Directory Server インデックスを再ビルドしてください。例: # ./db2index.pl -D "cn=Directory Manager" -w password -n userRoot
db2index.pl スクリプトは DS-install-directory/slapd-hostname/ ディレクトリにあります。
バージョン 6.1 からバージョン 6.2 への Access Manager のアップグレード完了後、アップグレードログに DB ベースのログが適正に処理されなかったことが示されます。
解決方法: なし。バージョン 6.1 からバージョン 6.2 への Access Manager のアップグレード処理では、DB ログテーブルのバックアップはサポートされていません。
Directory Server がすでにインストールされていて、LDAPS (SSL) のみが有効になっている場合、Access Manager のインストールは失敗します。Access Manager をインストールするには、まず Directory Server に対して LDAP (SSL なし) を有効にします。Access Manager のインストール終了後、LDAP を無効にして LDAPS のみを残すことができます。
Access Manager は、パスワード (amadmin 用など) および Directory Server ルートサフィックスでの単一引用符をサポートしません。ただし、バックスラッシュはサポートします。
Java Enterprise System インストーラを実行する際に、Directory Server の設定でユーザーが初めてログインしたときにパスワードを変更することが必要になっている場合、Access Manager のインストールは失敗します。
解決方法: Directory Server のパスワードリセットポリシーを「off」に設定します。
インストール時に classpath およびその他の Access Manager Web コンテナ環境変数は更新されますが、インストールプロセスでは Web コンテナが再起動されません。インストール後、Web コンテナが再起動する前に、Access Manager にログインしようとすると、次のエラーが返されます。
Authentication Service is not initialized. Contact your system administrator. |
解決方法: Access Manager にログインする前に Web コンテナを再起動します。ログインする前に、Directory Server も実行している必要があります。
Access Manager が、Application Server の domain.xml の JVM オプションおよびサーバークラスパスを正しく更新しません。これは、次のような処理を行った場合に発生することが確認されています。
Application Server および Directory Server をインストールして設定する。
ノードエージェントを作成する。
デフォルト以外の Application Server インスタンスを作成する。
Access Manager を「あとで設定」モードでインストールする。
amsamplesilent ファイルを編集し、amconfig を使用してそのファイルを実行する。
ブラウザを使用して Access Manager にログインしようとすると、エラーメッセージが表示される。
解決方法: Access Manager をインストールする前に、amsamplesilent ファイルを編集して、Application Server の設定箇所を次のようにします。
AS81_HOME=/opt/SUNWappserver/appserver AS81_PROTOCOL=$SERVER_PROTOCOL AS81_HOST=$SERVER_HOST #AS81_HOST=$DISTAUTH_HOST AS81_PORT=$SERVER_PORT AS81_ADMINPORT=$ADMIN_PORT AS81_ADMIN=admin AS81_ADMINPASSWD="$ADMINPASSWD" AS81_INSTANCE=server1 AS81_DOMAIN=domain1 AS81_INSTANCE_DIR=/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodename/server-instance AS81_DOCS_DIR=/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodename/server-instance/docroot AS81_ADMIN_IS_SECURE=true |
編集が終了したら、amconfig コマンドを実行します。
./amconfig -s amsamplesilent |
Application Server ドメイン管理サーバーをインストールした場合、以降のインストールセッションで、Application Server ノードエージェントがインストール済みで互換性があると表示されます。この問題は、ドメイン管理サーバーおよびノードエージェントが同じパッケージセットを使用し、設定のみが異なることが原因で発生します。
解決方法: なし。ノードエージェントをサポートするためのソフトウェアはインストールされています。ノードエージェントを作成するには、asadmin create-node-agent コマンドを使用します。詳細は、create-node-agent(1)を参照してください。
インストーラは、Application Server の「サーバー名」の入力を要求します。ただし、テキストフィールドに何を入力しても、インストーラはマシンの実際のホスト名を使用します。
解決方法: サーバー名がサーバーのホスト名と異なる場合は、スーパーユーザーになり、該当するドメインディレクトリ (「サーバールート」ディレクトリ) で次のように入力します。
# find . -type f -exec grep -l $HOSTNAME {} \\ ;
次に、ファイルの内容を適切に変更します。
Linux でドメインを起動しようとすると、libstdc++ を参照する例外が生成されます。これは、Application Server が Linux 上で、デフォルトではインストールされない特定の互換性のあるライブラリを必要とすることが原因で発生します。
解決方法: 次の互換性のあるライブラリをインストールします。
compat-gcc-7.3-2.96.build.i386.rpm
compat-gcc-c++-7.3-2.96.build.i386.rpm
compat-libstdc++-7.3-2.96.build.i386.rpm
これらのライブラリはデフォルトではインストールされませんが、Red Hat Linux のディストリビューションに含まれています。build の値は Red Hat Linux のバージョンによって異なる場合があることに留意してください。
Solaris 9 には Directory Server 5.1 がバンドルされます。したがって、Java ES 5 から Directory Server をインストールしたあとは、2 つのバージョンがシステム上に存在します。Solaris 9 に含まれるバージョン 5.1 と、Java ES に含まれるバージョン 6.0 です。
そのようなシステムで Directory Server を使用するときは、必ず、管理しようとする Directory Server のバージョンと関連付けられたコマンドセットを使用する必要があります。
Internet Explorer 6 から Directory Service Control Center にアクセスしているとき、サフィックスのインデックス設定変更を保存すると null エラーが表示されます。また、操作の進捗ウィンドウがフリーズしたかのように見えます。
解決方法: Mozilla ベースのブラウザなどの別のブラウザを使用して Directory Service Control Center にアクセスします。
Java ES インストーラでは、Sun Java System Monitoring Console とともにインストールするコンポーネントを任意に、またはすべて選択できます。ただし Monitoring Console には、監視対象のコンポーネントと同じホスト上に、または同じ Solaris ゾーン内にインストールされたときには動作しないという制限があります。Monitoring Console をほかのコンポーネントとともに選択した場合、インストールは失敗しませんが、Monitoring Console を設定して実行することはできません。
解決方法: ほかの Java ES コンポーネントがインストールされていない専用のホストに Monitoring Console をインストールします。インストーラの実行中、ほかのコンポーネントをインストールするとき、Monitoring Console をインストール対象として選択しないでください。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「Java ES インストーラを使用して Monitoring Console をインストールするには」の手順を参照してください。
別の方法として、Solaris 10 オペレーティングシステムを使用してローカルゾーン内に専用の論理ホストを作成することにより、ほかの Java ES コンポーネントと同じ物理マシン上に Monitoring Console をインストールできます。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「Solaris ゾーンに Monitoring Console をインストールするには」の手順を参照してください。
以前に Monitoring Console をインストールして設定したホストに Java ES コンポーネントをインストールする場合は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「Monitoring Console を構成解除するには」の手順に従ってください。
Monitoring Console がデフォルトの場所にインストールされていないと、Web コンソールが Monitoring Console を見つけられないため、起動できません。
解決方法: Monitoring Console のインストール時にデフォルト以外の場所を指定しないでください。
Sun Java System Monitoring Console のインストール後、Java ES インストーラは Monitoring Console を自動的に設定および起動しません。
解決方法: インストール後に Monitoring Console を設定および起動するためのコマンドを手動で実行する必要があります。『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「Monitoring Console のインストール」の手順を参照し、続いて『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「Monitoring Console の起動」の手順を参照してください。
この問題は、Access Manager Web アプリケーションの web.xml ファイルで、AMLControllerFilter フィルタのフィルタエントリがコメントアウトされていることが原因で発生します。
解決方法: Access Manager Web アプリケーションの web.xml ファイルで、AMLControllerFilter フィルタエントリのコメントを解除します。
Portal Server の設定中に、インストール進捗バーの表示が変化しません。これにより、設定処理がハングアップしたかのように見える場合があります。
解決方法: 明らかに停止しているように見える場合でも、無視して Portal Server 設定処理の完了まで待機します。ローエンドのシステムでは、処理の完了に最大で 45 分かかる場合があります。
解決方法: この問題に関する最新のアップグレード資料については、次のマニュアルを参照してください。
『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』
SampleIFrame Channel からヘルプアイコンをクリックすると、「HTTP Status 404 — /portal/docs/en/desktop/iframechann.htm is not available」と表示される。
解決方法: なし。iFrame プロバイダ にはヘルプファイルは提供されていません。
Portal Server のインストールおよびアンインストール時に、インストーラおよびアンインストーラがハングアップしているように見えます。インストールまたはアンインストールが正しく終了するまで、最大で 30 分遅れることがあります。
解決方法: なし。
Solaris ブートアーキテクチャープロジェクトに関して行われた変更が原因で、Solaris 10 を実行している x86 マシンがクラスタモードへの移行に失敗します。マシンの起動時に次のエラーメッセージが表示されます。
Use is subject to license terms. NOTICE: Can't open /etc/cluster/nodeid NOTICE: BOOTING IN NON CLUSTER MODE NOTICE: NO PCI PROP NOTICE: NO PCI PROP Configuring devices. Hostname: pvyom1 devfsadm: minor_init failed for module /usr/lib/devfsadm/linkmod/SUNW_scmd_link.so Loading smf(5) service descriptions: 24/24 /usr/cluster/bin/scdidadm: Could not load DID instance list. Cannot open /etc/cluster/ccr/did_instances. Not booting as part of a cluster /usr/cluster/bin/scdidadm: Could not load DID instance list. Cannot open /etc/cluster/ccr/did_instances. Note: path_to_inst might not be updated. Please 'boot -r' as needed to update. |
解決方法: 次の手順を実行します。
/boot/solaris/filelist.ramdisk に /etc/cluster/nodeid を追加します。
次のコマンドを入力します。
# bootadm update-archive # reboot -- -r |
16 ノードクラスタのすべてのノードを同時に起動しようとすると、ノードパニックが発生し、ノードが定足数を待機してハングアップします。
このバグは、プライベートインターコネクトスイッチの誤った設定が原因で発生していました。Sun Cluster プライベートインターコネクトに使用されるスイッチポートについて、スパニングツリーを無効にする必要があります。16 ノードクラスタ上ではスイッチに対してこの処理が行われず、このバグの原因となっていました。このバグのため、クラスタをオンラインにすることができません。
この問題を解決するには、Sun Cluster プライベートインターコネクトに使用されるスイッチポートについて、スパニングツリーを無効にする必要があります。
解決方法: なし。
Sun Cluster のローカライズ版パッケージのインストール中に、次の警告メッセージが Java ES インストールログに表示されます。ローカライズ版パッケージの名前は SUNW*scspmu です。この警告メッセージは、ローカライズ版コンポーネントをインストール対象として選択していない場合には表示されません。
Warning: smreg is obsolete and is preserved only for compatibility with legacy console applications. Use wcadmin instead. Type "man wcadmin" or "wcadmin --help" for more information. |
この警告は、Sun Cluster のローカライズ版パッケージが、Sun Java(TM) Web コンソール 3.x の新しいコマンドである wcadmin ではなく smreg コマンドを使用していることが原因で生成されます。このメッセージは、Sun Cluster のインストールを完了するために別の手順を実行する必要があることを暗示するため、ユーザーに誤解を与える可能性があります。
解決方法: この警告はインストールエラーによって生成されるものではありません。この警告メッセージは無視しても安全です。
インストーラには、Sun Cluster HA Application Server Agent を Application Server および HADB 8.1 とともにインストールするかどうかを選択できるオプションがあります。しかし、HA Application Server Agent は Application Server と HADB 8.1 をサポートしません。結果的に、HA Application Server を設定することができません。
解決方法: HA Application Server Agent を Application Server および HADB 8.1 とともに インストールしないでください。
Java ES 2005Q1 には、Sun Java System Directory Server 5 2004Q2 用の Sun Cluster データサービスが含まれています。Sun Java System Directory Server 5.0 か 5.1、または Netscape HTTP、バージョン 4.1.6 用の Sun Cluster データサービスが必要な場合は、Sun Cluster 3.1 データサービス 10/03 リリースで入手できます。このリリースを入手する場合は、ご購入先のカスタマサポートの担当者に連絡してください。
代わりに、Java Enterprise System 1 Accessory CD、Volume 3 からインストールされます。また、データサービスはエージェント CD からインストールされません。代わりに、Java Enterprise System 1 Accessory CD、Volume 3 からインストールされます。
Java Enterprise System インストーラの実行前に Sun Cluster Agent がインストールされていると、インストーラが Agent の追加インストールを許可しません。
解決方法: pkgadd を使用して、追加の Sun Cluster Agent をインストールします。
解決方法: すべての設定ファイルをバックアップします。その後、インストールディレクトリを削除してから、Java Enterprise System インストーラを使用して Web Server をインストールします。
『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』では、Solaris および Linux プラットフォームで Java ES 5 をアップグレードするための手順を説明しています。次の節では、『アップグレードガイド』で扱われていない状況で発生する問題点について解説します。『アップグレードガイド』を代替するものではないため、必ずこのガイドと組み合わせて使用してください。
『アップグレードガイド』および次の節で解説する問題点はともに、Java ES のリリースをリリースバージョンおよびリリース番号で参照しています。次の表は、リリースバージョンとリリース番号の関係を示しています。
リリースバージョン |
リリース番号 |
---|---|
Java ES 5 |
リリース 5 |
Java ES 2005Q4 |
リリース 4 |
Java ES 2005Q1 |
リリース 3 |
Java ES 2004Q2 |
リリース 2 |
Java ES 2003Q4 |
リリース 1 |
Access Manager、Application Server、または Message Queue のアップグレード時に、「選択したすべてのコンポーネントに多言語パッケージをインストール」オプションをユーザーが選択した場合でも、インストーラはローカリゼーションパッケージをアップグレードしません。
解決方法: アップグレードの前に、『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』で説明されている手順を使用して既存のローカリゼーションパッケージを削除します。
リリース 3 またはリリース 4 の Application Server (バージョン 8.1) を実行しているシステム上で、いずれかの Java Enterprise System コンポーネントを Java ES 5 にアップグレードしたあとに JSP ページをコンパイルすると、Application Server がエラーを報告します。
解決方法: Application Server を Java ES 5 にアップグレードするか、次のパッチを Application Server 8.1 に適用します。
Solaris の場合: 119166–17
Linux の場合: 119168–17
Application Server を実行している Linux システム上で Java ES コンポーネントを Java ES 5 にアップグレードしたあとに、一部の配備済みアプリケーションを起動しようとすると Java.security.AccessControlException がスローされます。この問題は、Java ES 5 で ant の場所が変更されたことが原因で発生します。
解決方法: Application Server を Java ES 5 にアップグレードするか、次の手順に従います。
Application Server の config/asenv.conf ファイルで、AS_ANT_LIB の値を "/opt/sun/lib" から "/opt/sun/share/lib" に変更します。
Application Server を再起動します。
Web Server に配備された Portal Server IFR (Interim Feature Release) 7.0 2005Q4 をアップグレードするとき、標準と異なる順序でコンポーネントをアップグレードする必要があります。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』を参照してください。
Java ES 2005Q1 または 2005Q4 で インスタントメッセージング の監視機能を有効にした場合、Java ES 5 にアップグレードしたあとで、プロパティーファイルを手動でアップグレードする必要があります。
解決方法: 特定のホスト上で インスタントメッセージング インスタンスをアップグレードしたあとで、新しい mfwk.properties ファイルを編集し、古い agent.properties ファイルから保持する設定パラメータを含めます。
この節では、Monitoring Console および Monitoring Framework における既知の問題点について説明します。Monitoring Framework は、監視を有効にするためにほかのコンポーネントとともに自動的にインストールされる共有コンポーネントです。
Monitoring Framework における特定の既知の問題を回避するために、次のパッチが必要です。これらのパッチは通常、Java ES に必要なほかのパッチバンドル、または Solaris オペレーティング環境の更新されたバージョンに含まれています。ただし、Java ES 製品コンポーネントを監視するホスト上で、これらのパッチまたは代替パッチの存在を確認することをお勧めします。
表 1 Solaris オペレーティング環境を監視するためのパッチ
Solaris のバージョン |
パッチ番号 |
---|---|
Solaris 9 SPARC プラットフォーム (バージョン s9u7_06 およびそれ以前) |
114344-17 |
Solaris 9 i386 プラットフォーム (バージョン s9u7_06 およびそれ以前) |
114345-08 (非推奨。現在の推奨パッチは 117172-17)、118559-28 (またはそれ以降) |
Solaris 10 SPARC Platform (バージョン s10_58 およびそれ以前) |
114344-17 |
Solaris 10 i386 プラットフォーム (バージョン s10_58 およびそれ以前) |
114345-08 (非推奨。現在の推奨パッチは 117172-17)、118855-15 (またはそれ以降) |
HP-UX オペレーティングシステムの場合、監視に必要なパッチは 「HP-UX の要件と問題点」で説明するパッチに含まれています。
監視対象の新しいホストを追加する場合、Monitoring Console は SSL を使用して接続をセキュリティー保護しますが、選択されたホストで示された証明書を表示しません。Monitoring Console はホストのルートパスワードをノードエージェントに送信するため、対象ホストの IP アドレスを偽造し、パスワードを受信する攻撃者に対する脆弱性があります。ノードエージェントの大半は、すでにセキュリティー保護されたネットワーク内で動作するホストで実行されているため、この状況が発生するリスクは非常に低くなります。
解決方法 ノードエージェントホストがセキュリティー保護されたネットワーク内で動作していない場合は、これらのホストを Monitoring Console に新規ホストとして追加する前に、信頼性を検証します。ホストの信頼性を検証するには、ホストにログインし、ホストの構成とファイルシステムを認識できることを確認します。UNIX ホストの場合は、ssh でログインし、証明書情報を表示します。
製品に含まれるオブジェクトが、Monitoring Console で「アプリケーションサーバー」として表記されています。この用語を Sun Java System Application Server と混同しないでください。
解決方法: Monitoring Console のコンテキストにおける「アプリケーションサーバー」は、インストールされた Java ES コンポーネントの実行中のインスタンスを指します。
Monitoring Console でのページの表示と切り替えに 30 秒ほどかかる場合があります。
解決方法: 高速なプロセッサと多くのメモリーを搭載した、ほかのアプリケーションを実行していないホスト上で Monitoring Console を実行します。
左側のツリー内のラベルにはコンポーネント名のみが表示され、ホスト名またはドメイン名は含まれません。そのため、異なるホスト上の類似したコンポーネントを区別するのが難しい場合があります。同様に、監視ルールの作成時や監視対象コンポーネントの選択時に、異なるホスト上にある同じコンポーネントのインスタンスが区別しにくい場合があります。
解決方法: 監視対象コンポーネントの詳細ビューでホスト ID を調べます。一部のコンポーネントのインスタンス名にはコンポーネントのプロセス ID が含まれるため、各ホスト上のインスタンスのプロセス ID を知る必要があります。
Monitoring Console では、コンポーネント単位で監視を有効または無効にすることができません。
解決方法 各コンポーネント独自の機構を通じ、コンポーネントの監視を有効化、および無効化する必要があります。手順については、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の第 2 章「Monitoring Framework の有効化と設定」のコンポーネント固有のセクションを参照してください。
監視対象コンポーネントがクラッシュしたり、通常の操作によって停止されたりすると、監視対象オブジェクトがノードエージェントから削除されず、Monitoring Console の左側のツリーで表示されたままになります。同様に、ノードエージェント全体を停止すると、ホストノードが左側のツリーから削除されないことがあります。この問題は断続的に発生します。
解決方法: サーバーインスタンスを停止または再起動するとき、ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console も再起動しなければならないことがあります。ホストとノードエージェントを停止した場合、マスターエージェントと Monitoring Console を再起動しなければならないことがあります。『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「ノードエージェントを再起動するには」の手順は、その両方を行う方法を説明しています。
Monitoring Console からホストを削除するとき、監視対象コンポーネントと関連付けられた監視ルールおよびアラームは自動的に削除されません。そのため、同じホストが再度追加されても、ルールとアラームの状態が持続します。
解決方法 同じホストを再度追加しない場合は、「ルール」ダイアログを使用し、そのホストに関連するすべてのルールを検索し、削除します。ホストが削除されたときに発生しているアラームが確認されることがありますが、これは Monitoring Console に残ります。アラームをトリガーした監視対象の属性にはアクセスできなくなるためです。アラームを確認状態のまま残しておかないためには、監視対象コンポーネントのすべてのアラーム状態を解決し、ホストを削除する前に Monitoring Console のアラームを確認します。
次の一覧は、Monitoring Console で確認されているその他の既知の問題を示しています。
複数のテーブルがデフォルトでソートされない
インストール済み製品を使用するオブジェクトからリンクされたホストが不明なオブジェクトになっている
AppServer プラグインの使用時に、サーバーに含まれるオブジェクトに孫のオブジェクトが含まれているが、これは適切でない
ホストのテーブルで機能の有効化および無効化が正しく機能しない
「統計」および「設定」オブジェクトに対してはキャプションおよび説明フィールドが表示されるが、ベースオブジェクトに対しては表示されない
オブジェクトを選択して「監視ルール」、「新規作成」の順にクリックしたときに、ユーザーがオブジェクトをもう一度選択しなければならないが、これは適切ではない
特定のホストに対して一覧表示される JVM オブジェクトの名前が一貫していない
Application Server によって作成される CMM_Cluster オブジェクトがどこにも表示されない
「新しいルール」ダイアログの監視可能オブジェクトのリストが明瞭でない
Portal Server、Web Server、および Application Server オブジェクトのオブジェクトおよび動作ステータスが不明として表示される
Application Server で配備される Enterprise JavaBeans の名前が説明的でない
Application Server 監視オブジェクトで属性の名前が使用できない
Application Server の内部設定の変更が Monitoring Console に反映されない
Linux システムで IPv6 を有効にしている場合、Monitoring Framework は機能しません。結果として、このシステム上の監視対象コンポーネントの Instrumentation が cacao コンテナにロードされず、それらのコンポーネントは Monitoring Console には表示されません。
解決方法: 可能な解決方法は 2 つあります。
ループバックインタフェースを使用しないように Monitoring Framework を設定する。
Monitoring Framework の設定ディレクトリ (デフォルトでは /etc/opt/sun/mfwk/config) に、次のサンプルプロパティーファイルのコピーを作成します。
cp mfwk.properties.sample mfwk.properties |
新しくコピーした mfwk.properties ファイルで、次のパラメータを設定します。
mfwk.multicast.disableloopback=true |
ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「ノードエージェントを再起動するには」で示す手順で再起動します。
または、次の手順で Red Hat 3.0 上の IPv6 を無効にします。
/etc/modprobe.conf ファイルに次の行が存在するかどうかを探します。
alias net-pf-10 ipv6 |
この行を変更するか、次の行を追加します。
alias net-pf-10 off |
システムをリブートします。これで、IPv6 が無効になります。
Red Hat 4.0 では、/etc/modules.conf ファイルを使用して同じ手順に従います。
監視対象コンポーネントを無効化する処理では、そのコンポーネントがそのノードエージェントから配備取消しされるのが正しい処理ですが、このときにフリーズが発生する場合があります。特に、cacaoadm undeploy コマンドから復帰せず、ノードエージェント全体で監視がブロックされます。
解決方法 プロセスを終了し、ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「ノードエージェントを再起動するには」で示す手順で再起動します。
Monitoring Framework とのインタフェースを C ライブラリに依存するコンポーネントは、Linux オペレーティング環境で動作するときに Monitoring Console での表示が遅くなる場合があります。
解決方法: なし。
C ライブラリに依存するコンポーネントは、同じノードエージェント内のほかのコンポーネントが配備取消しまたは終了された場合に、Monitoring Console での監視パフォーマンスが低速になる場合があります。
解決方法 ノードエージェントを含む共通エージェントコンテナを再起動し、次にマスターエージェントおよび Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「ノードエージェントを再起動するには」で示す手順で再起動します。
C ライブラリに依存するコンポーネントと、同じホスト上のノードエージェント間のプロセス間通信はセキュリティー保護されません。デフォルトでは、通信はループバックインタフェースを使用してセキュリティーリスクを軽減します。
解決方法: なし。
Monitoring Framework とのインタフェースを Java ライブラリに依存するコンポーネントでは、SNMP 経由でのアクセス時にパフォーマンスの問題が発生する場合があります。
解決方法: なし。
Solaris 9 のバグが原因で、宛先が IPv4 アドレスであるパケットが IPv6 ソケット上のリスナーに配信されません。これにより、ノードエージェントと、そのホスト上の監視対象コンポーネントの間で検出メカニズムが遮断されます。
解決方法: 次のコマンドを使用して、ノードエージェントの JVM に強制的に IPv4 ソケットを待機させます。
cacaoadm stop oldvalue=`cacaoadm get-param java-flags --value` cacaoadm set-param java-flags="${oldvalue} -Djava.net.preferIPv4Stack=true" |
次に、ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』の「ノードエージェントを再起動するには」で示す手順で再起動します。
ノードエージェント上の時刻と、マスターエージェントホスト上の時刻のずれが大きすぎる場合、Monitoring Console でのそのノードの追加は失敗します。マスターエージェントの Monitoring Framework のエラーログには、「JRMP 接続確立中の」重大なエラーが報告されます。
解決方法: 両方のホストで時刻が同期するように設定します。
非公開 C API のドキュメントが、実行時パッケージに意図せず含まれています。このドキュメントで説明されているインタフェースは非公開であり、いつでも変更される可能性があるため、それらのインタフェースの使用は推奨されません。
解決方法: なし。
HP-UX オペレーティングシステムのノードエージェントで、多数の監視ルールが並行的に作成されると、Java 仮想マシン (JVM) のスレッド数がカーネルパラメータの上限を超え、OutOfMemory 例外が発生することがあります。
解決方法: Sun Java Enterprise System 5 Monitoring Guide で示すように、HPjconfig ツールをダウンロードし、実行します。
Access Manager をアンインストールするとき、その監視モジュール記述子が登録解除されません。
解決方法: cacaoadm を使用して、com.sun.cmm.am 記述子を登録解除します。
com.sun.cmm.am 記述子の存在を確認します。
# cacaoadm list-modules List of modules registered: com.sun.cacao.agent_logging 1.0 ... com.sun.cmm.am 1.0 ... |
記述子を登録解除します。
# cacaoadm unregister-module com.sun.cmm.am.xml |
cacao を再起動します。
cacaoadm restart |
com.sun.cmm.am が登録解除されたことを確認します。
# cacaoadm list-modules List of modules registered: com.sun.cacao.agent_logging 1.0 ... |
(com.sun.cmm.am 1.0 が登録済みモジュールの一覧に存在しないことを確認してください。)
Sun は Java ES 5 で、Java ES 5 コンポーネントのパッチを検索し、ダウンロードして適用するタスクを簡略化するために、持続性のある新しいモデルを採用しています。このモデルは 2 つの基本機能で構成されます。
すべての Java ES コンポーネントに対する最新の適切なパッチを含んだパッチクラスタ
キーワードによる個別のコンポーネントパッチへのタグ付け
パッチクラスタ: Java ES 5 がサポートするプラットフォームごとに、Java ES 5 で提供されるコンポーネントのバージョンに対応した最新パッチを含んだパッチクラスタをダウンロードできます。これらのパッチクラスタは、コンポーネントの新しいパッチが提供されるたびに随時更新されます。
これらのパッチクラスタを入手するには、次の手順に従います。
http://sunsolve.sun.com にアクセスします。
「パッチやアップデート」をクリックします。
「推奨パッチクラスタ」をクリックします。
使用している OS のバージョンおよびプロセッサアーキテクチャーに該当する「Java ES Accumulated」で始まるパッチクラスタを探してダウンロードします。
キーワードによるタグ付け: Java ES 5 のリリース以降、Java ES リリースに含まれるすべてのコンポーネントバージョンに対するすべてのパッチは、パッチがその Java ES リリースに適用されることを示すキーワードを使用して README ファイルでタグ付けされます。Java ES 5 については、キーワードタグは java_es-5 です。このキーワードタグを利用すれば、SunSolve の PatchFinder 機能を使用して java_es-5 キーワードを入力することにより、Java ES 5 用のすべての個別コンポーネントパッチをすばやく見つけることができます。
Solaris 10 版の Java ES 5 用のパッチは Sun Connection を使用して入手することもできます。詳細は、http://www.sun.com/service/sunconnectionを参照してください。
Sun Java Enterprise System 5 の一部のコンポーネントには、ユーザーが再配布可能なファイルが含まれています。これらのファイルの詳細は、使用しているコンポーネントのリリースノートを参照してください。
この製品には、Oracle Corporation の製品である Berkeley Database のオブジェクトまたはソースコード、あるいはその両方が含まれています。Java Enterprise System または使用権限を与えられたその派生物とは別に Berkeley Database ソフトウェアを使用する場合は、追加のライセンス条項に従うものとします。
このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を Sun に請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。最新バージョンのアプリケーションは、次のサイトで入手できます。
アクセシビリティーへの Sun の取り組みについては、次の URL をご覧ください。
Sun のサービス |
URL |
内容 |
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マニュアル |
PDF 文書および HTML 文書をダウンロードできます。 |
|
サポートおよびトレーニング |
技術サポート、パッチのダウンロード、および Sun のトレーニングコース情報を提供します。 |