Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)

Monitoring Framework に関する問題点

Linux IPv6 ループバックインタフェースの未サポート (6356355)

Linux システムで IPv6 を有効にしている場合、Monitoring Framework は機能しません。結果として、このシステム上の監視対象コンポーネントの Instrumentation が cacao コンテナにロードされず、それらのコンポーネントは Monitoring Console には表示されません。

解決方法: 可能な解決方法は 2 つあります。

監視対象コンポーネントをノードエージェントから配備取消しするとデッドロックが発生する場合がある (6481273)

監視対象コンポーネントを無効化する処理では、そのコンポーネントがそのノードエージェントから配備取消しされるのが正しい処理ですが、このときにフリーズが発生する場合があります。特に、cacaoadm undeploy コマンドから復帰せず、ノードエージェント全体で監視がブロックされます。

解決方法 プロセスを終了し、ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「ノードエージェントを再起動するには」で示す手順で再起動します。

Linux 上で C コンポーネントの監視パフォーマンスが低速である (6332884)

Monitoring Framework とのインタフェースを C ライブラリに依存するコンポーネントは、Linux オペレーティング環境で動作するときに Monitoring Console での表示が遅くなる場合があります。

解決方法: なし。

ノード操作後に C コンポーネントの監視パフォーマンスが低速な場合がある (6410218)

C ライブラリに依存するコンポーネントは、同じノードエージェント内のほかのコンポーネントが配備取消しまたは終了された場合に、Monitoring Console での監視パフォーマンスが低速になる場合があります。

解決方法 ノードエージェントを含む共通エージェントコンテナを再起動し、次にマスターエージェントおよび Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「ノードエージェントを再起動するには」で示す手順で再起動します。

C コンポーネントとノードエージェントの通信がセキュリティー保護されない (6405037)

C ライブラリに依存するコンポーネントと、同じホスト上のノードエージェント間のプロセス間通信はセキュリティー保護されません。デフォルトでは、通信はループバックインタフェースを使用してセキュリティーリスクを軽減します。

解決方法: なし。

Java コンポーネントの SNMP パフォーマンスが低速である (6437945)

Monitoring Framework とのインタフェースを Java ライブラリに依存するコンポーネントでは、SNMP 経由でのアクセス時にパフォーマンスの問題が発生する場合があります。

解決方法: なし。

Solaris 9 上でノードエージェントが監視対象コンポーネントを検出できない (6504230)

Solaris 9 のバグが原因で、宛先が IPv4 アドレスであるパケットが IPv6 ソケット上のリスナーに配信されません。これにより、ノードエージェントと、そのホスト上の監視対象コンポーネントの間で検出メカニズムが遮断されます。

解決方法: 次のコマンドを使用して、ノードエージェントの JVM に強制的に IPv4 ソケットを待機させます。


cacaoadm stop
oldvalue=`cacaoadm get-param java-flags --value`
cacaoadm set-param java-flags="${oldvalue} -Djava.net.preferIPv4Stack=true"

次に、ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』「ノードエージェントを再起動するには」で示す手順で再起動します。

クロックの同期ずれによりホストを Monitoring Console に追加できない (6487357)

ノードエージェント上の時刻と、マスターエージェントホスト上の時刻のずれが大きすぎる場合、Monitoring Console でのそのノードの追加は失敗します。マスターエージェントの Monitoring Framework のエラーログには、「JRMP 接続確立中の」重大なエラーが報告されます。

解決方法: 両方のホストで時刻が同期するように設定します。

サポート対象外の非公開 C API のドキュメント (6463023)

非公開 C API のドキュメントが、実行時パッケージに意図せず含まれています。このドキュメントで説明されているインタフェースは非公開であり、いつでも変更される可能性があるため、それらのインタフェースの使用は推奨されません。

解決方法: なし。

HP_UX: 過剰な並行監視ルールにより、例外が発生する (6481758)

HP-UX オペレーティングシステムのノードエージェントで、多数の監視ルールが並行的に作成されると、Java 仮想マシン (JVM) のスレッド数がカーネルパラメータの上限を超え、OutOfMemory 例外が発生することがあります。

解決方法: Sun Java Enterprise System 5 Monitoring Guide で示すように、HPjconfig ツールをダウンロードし、実行します。