ブローカは、メッセージサービスの中心にあたり、信頼性の高いメッセージのルーティングと配信、ユーザーの認証、およびパフォーマンス監視用のデータ収集を行います。
メッセージをルーティングおよび配信するために、ブローカは、受信メッセージをそれぞれの送信先に保管し、これらの送信先へのメッセージの出入りを管理します。
信頼性の高い配信を行うため、ブローカでは持続ストアを使用して、メッセージが受信されるまで状態情報と持続メッセージを保存します。ブローカまたはコネクションに障害が発生した場合、ブローカは、保存された情報に基づいて、ブローカの状態を復元し、操作を再試行できます。
交換するデータのセキュリティーを確保するために、ブローカでは認証されたコネクションを使用します。オプションで、SSL などのセキュアプロトコル上で実行することにより、データを暗号化できます。ブローカはまた、ユーザーに関する情報と、ユーザーがアクセス可能なデータまたは操作に関する情報を保持したリポジトリを使用し、管理します。ブローカは、このリポジトリで情報を検索することにより、サービスを要求しているユーザーを認証し、そのユーザーが実行しようとしている操作を承認します。
システム監視のために、ブローカはメトリックスと診断情報を生成し、管理者はこれらの情報にアクセスして、パフォーマンスを測定しブローカを調整できます。メトリックス情報はプログラムでも利用でき、アプリケーションは、メッセージフローおよびパターンを調整して、パフォーマンスを向上できます。
Message Queue サービスには、管理者がブローカサポートの設定に使用できるさまざまな管理ツールが用意されています。詳細については、「管理」を参照してください。