クライアントは、コネクションファクトリオブジェクト (ConnectionFactory) を使用して、コネクションを作成します。コネクションオブジェクト ( Connection)は、ブローカへのクライアントのアクティブなコネクションを表します。デフォルトで起動されるか、このクライアントの管理者が明示的に起動する基礎となるコネクションサービスを使用します。
通信リソースの割り当てとクライアントの認証は、コネクションが作成されるときに行われます。このオブジェクトは比較的重いため、ほとんどのクライアントはメッセージングのすべてを 1 つのコネクションだけで行います。コネクションは同時使用をサポートするため、複数のプロデューサとコンシューマが 1 つのコネクションを共有できます。
コネクションファクトリを作成するときに、そのプロパティーを設定しておくことによって、コネクションファクトリから生成されるすべてのコネクションの動作を設定できます。Message Queue の場合、次の情報を指定します。
ブローカが存在するホストの名前、必要なコネクションサービス、およびそのサービスへアクセスするためにクライアントが使用するポート。
コネクションに障害が生じた場合に、ブローカへの自動再接続を処理する方法。この機能は、コネクションが失われた場合に、クライアントを同じ (または別の) ブローカに接続し直します。データのフェイルオーバーは保証されません。別のブローカへ再接続した場合、持続メッセージとほかの状態情報が失われる可能性があります。
接続を試行するユーザーのデフォルト名とパスワード。接続時にパスワードが指定されない場合、この情報がユーザーの認証と操作の承認に使用されます。
ブローカとクライアントランタイムとの間で、コントロールメッセージおよびペイロードメッセージのフローを制御する方法。
クライアントアプリケーションの起動に使用するコマンド行から、コネクションファクトリのプロパティーをオーバーライドできます。また、どのコネクションのプロパティーも、そのコネクションのプロパティーを設定することによってオーバーライドできます。
コネクションオブジェクトを使用して、セッションオブジェクトの作成、例外リスナーの設定、または JMS バージョンおよびプロバイダ情報の取得を行えます。