Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 技術の概要

JMS リソースアダプタ

リソースアダプタは、J2EE 1.4 に準拠するアプリケーションサーバーに追加機能をプラグインする際の標準的な方法です。J2EE Connector Architecture (J2EECA) 1.5 仕様によって定義されている標準を使用して、アプリケーションサーバーは標準的な手法で外部システムとやり取りできます。これらの外部システムには、企業情報システム (EIS)、および JMS プロバイダなどのメッセージングシステムが含まれます。Message Queue には、アプリケーションサーバーで Message Queue を JMS プロバイダとして使用できるようにする JMS リソースアダプタが組み込まれています。

JMS リソースアダプタをアプリケーションサーバーへ接続することにより、アプリケーションサーバーに配備されて稼働している J2EE コンポーネントで、JMS メッセージを交換することができます。これらのコンポーネントに必要となる JMS コネクションファクトリと送信先管理対象オブジェクトは、J2EE アプリケーションサーバー管理ツールを使用して作成し設定されます。

ただし、ブローカと物理的な送信先の管理など、そのほかの管理操作は J2EECA 仕様には含まれていません。プロバイダ固有のツールを使用しなければ実行できません。

Message Queue リソースアダプタは、Sun J2EE 1.4 アプリケーションサーバーに組み込まれています。ただし、ほかの J2EE 1.4 アプリケーションサーバーではまだ承認されていません。

Message Queue リソースアダプタは、オペレーティングシステムに依存するディレクトリに格納された単一ファイル (imqjmsra.rar) です (『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド』の第 17 章「JMS Resource Adapter Property Reference」を参照)。imqjmsra.rar ファイルには、リソースアダプタの配備記述子 (ra.xml) とともに、アダプタを使用するためにアプリケーションサーバーで必要とされる JAR ファイルが記述されています。

アプリケーションサーバーに添付の説明書に従って Message Queue リソースアダプタを配置し設定すれば、J2EE 1.4 準拠のアプリケーションサーバーで リソースアダプタを使用できます。商用の J2EE 1.4 アプリケーションサーバーが市販されるようになり、Message Queue リソースアダプタもそれらのアプリケーションサーバー用として承認されるようになれば、Message Queue のマニュアルには関連する配備手順と設定手順についての情報が掲載されるようになります。