Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)

Portal Server の設定情報

Portal Server を実行するには Web コンテナが必要です。インストールを実行する際、選択する Web コンテナに応じて、以降の節で示す設定情報を指定してください。

Portal Server Web コンテナの選択

表 3–26 Portal Server の Web コンテナの選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Portal Server 用 Web コンテナの選択

PS_DEPLOY_TYPE

Portal Server 用の Web コンテナを選択できます。次の選択肢があります。 

  • Java ES Application Server

  • Java ES Web Server

  • BEA WebLogic Server

  • IBM WebSphere Application Server

デフォルト値は Web Server です。 

注意: サードパーティーの Web コンテナを使用する場合は、このインストール時にその Web コンテナが実行されている必要があります。 

Portal Server: Java ES Application Server が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが Application Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 3–27 Portal Server と Application Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Application Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWappserver/appserver

Linux および HP-UX の場合: /opt/sun/appserver

ドメイン名 

PS_DEPLOY_DOMAIN

Portal Server が配備される Application Server ドメイン。 

デフォルト値は domain1 です。

サーバーインスタンスディレクトリ 

PS_DEPLOY_INSTANCE_DIR

ドメインの、この Portal Server インスタンスを配備する Application Server ディレクトリへのパス。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1

Linux および HP-UX の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Application Server がインスタンスへの接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

スタティックページが保持されるディレクトリの名前。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/docroot

Linux および HP-UX の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1/docroot

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

Application Server 管理インスタンスが、Portal Server のインストール先ドメインで稼働するポート。 

デフォルト値は 4849 です。

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するユーザー ID。これは、Access Manager のユーザー ID とパスワードです。 

デフォルト値は admin です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するパスワード。 

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

このプロトコルは、サーバーインスタンスポートの値がセキュリティー保護されたポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

セキュリティー保護された管理サーバーポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

このプロトコルは、管理ポートの値がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

Portal Server: Java ES Web Server が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが Web Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 3–28 Portal Server と Web Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Web Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr7

Linux および HP-UX の場合: /opt/sun/webserver7

管理ドメイン 

PS_DEPLOY_DOMAIN

Portal Server の配備先の Web Server ドメイン。 

デフォルト値は domain1 です。

インスタンスディレクトリ 

PS_INSTANCE_DIR

Web Server インスタンスのインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7-hostname.domainname

Linux および HP-UX の場合: /var/opt/sun/webserver7-hostname.domainname

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 8800 です。

このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は「Web Server HTTP ポート」の値 (WS_HTTP_PORT) となります。

管理ホスト 

PS_DEPLOY_ADMIN_HOST

管理サーバーのホスト名。 

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

Portal Server のインストール先ドメインで Web Server 管理インスタンスが実行されているポート。 

デフォルト値は 8989 です。

セキュリティー保護されたサーバー管理プロトコル 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

このプロトコルは、Web Server インスタンスのポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

Portal Server: BEA WebLogic が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが BEA WebLogic の場合にインストーラが要求する情報を示します。


注 –

HP-UX では、BEA WebLogic を Web コンテナにすることはできません。


表 3–29 Portal Server と BEA WebLogic を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_PRODUCT_DIR

BEA WebLogic のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/weblogic81 です。

インスタンスディレクトリ 

PS_DEPLOY_INSTANCE_DIR

BEA WebLogic がユーザープロジェクトを格納するディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/user_projects/domains です。

JDK ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

BEA WebLogic が使用する JDK のコピーのインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/jdk142_05 です。

サーバー / クラスタポート 

PS_DEPLOY_PORT

BEA WebLogic が配備されるポートの番号。 

デフォルト値は 7001 です。

サーバー / クラスタプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバー / クラスタポート」の値がセキュリティー保護されたポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は http です。

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のユーザー名。 

デフォルト値は weblogic です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のパスワード。 

管理ホスト 

PS_DEPLOY_ADMIN_HOST

管理サーバーホスト名。完全修飾ドメイン名。たとえば、mycomputer.example.com です。

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

デフォルト値は 7001 です。

管理プロトコル 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

管理ポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は http です。

管理対象サーバー 

PS_DEPLOY_NOW

BEA WebLogic Server が管理対象サーバーであるかどうかを指定します。 

状態ファイルで、管理対象サーバーの場合は n を、管理対象サーバーではない場合は y を指定します。デフォルト値は n です。 

Portal Server: IBM WebSphere が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが IBM WebSphere Application Server の場合にインストーラが要求する情報を示します。


注 –

HP-UX では、IBM WebSphere を Web コンテナにすることはできません。


表 3–30 Portal Server と IBM WebSphere を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

IBM WebSphere Application Server のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebSphere/Express51/AppServer です。

セル名 

PS_DEPLOY_CELL

IBM WebSphere Application Server セルの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

ノード名 

PS_DEPLOY_NODE

IBM WebSphere Application Server ノードの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

サーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

IBM WebSphere Application Server インスタンスの名前。 

デフォルト値は server1 です。

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

IBM WebSphere アプリケーションインスタンスが HTTP 接続を待機するポート。この値は、通常はフロントエンド Web サーバーから設定されます。 

デフォルト値は 7080 です。

サーバーインスタンスプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバーインスタンスポート」がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

IBM WebSphere Application Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/web/docs です。

英語以外の言語を使用する場合は、パス名の最後の部分を変更する必要があります。 

JDK ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

IBM WebSphere Application Server が使用する JDK インストールへのパス。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/java です。

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

WebSphere 管理者 (システムユーザー) のユーザー名。 

デフォルト値は weblogic です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

WebSphere 管理者 (システムユーザー) のパスワード。 

管理ホスト

PS_DEPLOY_ADMIN_HOST

管理サーバーホスト名。完全修飾ドメイン名。たとえば、mycomputer.example.com です。

管理ポート

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

デフォルト値は 7090 です。

管理プロトコル

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

管理ポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は http です。

Portal Server Web コンテナの配備に関する情報

この節では、インストーラが Portal Server 用に必要とする Web コンテナの配備に関する情報を示します。

表 3–31 Portal Server Web コンテナの配備

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ポータルアクセス URL

PS_PORTALACCESS_URL

プライマリポータルインスタンスアクセス URL。http:// hostname.domain:port/portal/dt の形式を使用します。例: http://mycomputer.example.com:8080/portal

Gateway/Rewriter/Netlet プロキシ専用ノード以外のロードバランサ URL に設定できます。これらのノードの場合は、ポータルアクセス URL はロードバランサ URL ではなく、プライマリポータルインスタンス URL にしてください。 

ポータル ID

PS_PORTAL_ID

ポータルを表す一意の識別子。 

デフォルト値は portal1 です。

検索 ID

PS_SEARCH_ID

ポータル内の検索インスタンスを表す一意の識別子。 

デフォルト値は search1 です。

配備 URI 

PS_DEPLOY_URI

Portal Server に関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。 

値の先頭にスラッシュを含め、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。http://hostname.domain:port/portal の形式を使用し、ポータルアクセス URL と同じでなければなりません。

デフォルト値は /portal です。

ポータルインスタンス ID

PS_INSTANCE_ID

ポータル内のポータルインスタンスを表す一意の識別子。 hostname-port の形式を使用します。例: mycomputer-8080

Secure Remote Access を有効

SRA_SWITCH_CORE

このパラメータを Enabled に設定した場合は、インストーラによって、Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイ情報を要求されます。

デフォルト値は Disabled です。

開発者サンプル

PS_DEVELOPER_PORTAL

この開発者向けの機能を含むサンプルを設定するかどうかを選択します。 

デフォルトでオンになっています。 

エンタープライズサンプル

PS_ENTERPRISE_PORTAL

このビジネスポータル内の機能を含むサンプルを設定するかどうかを選択します。 

デフォルトでオンになっています。 

コミュニティーサンプル

PS_COMMUNITY_PORTAL

このコラボレーションとコミュニティー用の機能を含むサンプルを設定するかどうかを選択します。 

デフォルトでオンになっています。