ロードバランサプラグインを使用するように Microsoft Internet Information Services (IIS) を設定するには、Windows Internet Services Manager で特定のプロパティーを変更します。Internet Services Manager は、「コントロールパネル」フォルダの「管理ツール」フォルダに置かれています。
これらの変更は、Sun Java System Application Server をインストールしてから行います。
Internet Services Manager を開きます。
プラグインを有効にする Web サイトを選択します。
この Web サイトは通常、デフォルトの Web サイトと名付けられます。
この Web サイト上で右クリックして「プロパティー」を選択し、「プロパティー」ノートブックを開きます。
次の手順に従って、新しい ISAPI フィルタを追加します。
新しい仮想ディレクトリを作成および設定します。
システムの PATH 環境変数に、sun-passthrough.dll ファイルのパス、Application Server install-dir/bin および Application Server install-dir/lib を追加します。
IIS 6.0 ユーザーである場合は、次の手順を実行して、ロードバランサの Web サービス拡張が IIS 6 で実行されるように設定します。
IIS 6.0 ユーザーの場合、ファイル C:\inetput\wwwroot\sun-passthrough\lb.log を作成し、そのファイル上のグループ IIS_WPG に対して、NTFS の書き込み権および変更権を与えます。
IIS 6.0 は Worker Process Isolation モードで実行されるため、IIS サーバーはグループ IIS_WPG のセキュリティー権限で実行されます。
IIS ユーザーはすべて、コンピュータを再起動します。
Web サーバー、ロードバランサプラグイン、および Application Server が正常に動作していることを確認します。
Web ブラウザに以下のように入力して Web アプリケーションのコンテキストルートにアクセスします。http://web-server-name/web-application です。ここで、web-server-name は Web サーバーのホスト名または IP アドレスであり、web-application は C:\Inetpub\wwwroot\sun-passthrough\sun-passthrough.properties ファイルに一覧表示したコンテキストルートです。
ISAPI フィルタの状態は緑色になっているはずです。フィルタの状態を確認するには、Web サイトの「プロパティー」ノートブックを開き、「ISAPI フィルタ」タブをクリックします。状態が緑色になっていない場合は、何らかの HTTP 要求を IIS HTTP ポートに送信してみてください。要求が失敗すれば、正常です。ISAPI フィルタの状態を再確認します。
インストーラは、sun-passthrough.properties 内の次のプロパティーを自動的に設定します。デフォルト値は変更可能です。
プロパティー |
定義 |
デフォルト値 |
---|---|---|
lb-config-file |
ロードバランサ設定ファイルへのパス |
IIS-www-root\sun-passthrough\loadbalancer.xml |
log-file |
ロードバランサログファイルへのパス |
IIS-www-root\sun-passthrough\lb.log |
log-level |
Web サーバーのログレベル |
INFO |