「Configure System Preferences」ページを使用すると、サーバーの基本部分を設定または変更できます。このページでは次を実行できます。
サーバーユーザー、プロセス数、待機キューサイズ、プロキシのタイムアウト、プロキシサーバーの中断後のタイムアウトなどの変更
DNS、ICP、プロキシ配列、および親配列の有効化
詳細設定のオプションは次のとおりです。
Server User。サーバーユーザーは、プロキシが使用するユーザーアカウントです。プロキシサーバーのユーザーとして入力したユーザー名は、すでに、通常のユーザーアカウントとして存在しているはずです。サーバーの起動時は、このユーザーによって起動されたものとして稼動します。
ユーザーアカウントを新規に作成しない場合は、同じホスト上で稼動中の別のサーバーで使用されているアカウントを選択するか、または UNIX プロキシを実行しているときはユーザー nobody を選択することができます。ただし、システムによっては、ユーザー nobody はファイルを所有できてもプログラムを実行できないため、プロキシユーザー名として適していない場合があります。
UNIX システムでは、プロキシによって開始されるすべてのプロセスが、サーバーユーザーアカウントに割り当てられます。
Processes。「Processes」フィールドには、要求を処理するために利用できるプロセス数が表示されます。デフォルトでは、この値は 1 です。必要のないかぎり、この設定は変更しないでください。
Listen Queue Size。「Listen Queue Size」フィールドでは、待機ソケットで保留にする接続の最大数を指定します。
DNS。ドメイン名サービス (Domain Name Service、DNS) は、IP アドレスをホスト名に復元します。Web ブラウザがサーバーに接続するとき、サーバーはクライアントの IP アドレス (たとえば 198.18.251.30) だけを取得します。サーバーは、www.example.com などのホスト名情報を保持していません。アクセスログやアクセス制御の場合は、サーバーは IP アドレスをホスト名に解決できます。「System Preferences」ページでは、IP アドレスをホスト名に解決するかどうかをサーバーに知らせることができます。
ICP。Internet Cache Protocol (ICP) は、メッセージの送受に使用するプロトコルで、キャッシュ間の対話を可能にします。キャッシュでは ICP を使用して、キャッシュされた URL の存在と、それらの URL を取得するための最適な場所について、クエリーの送信と応答を行います。ICP は、「Configure System Preferences」ページで有効にできます。ICP については、「隣接 ICP を経由したルーティング」を参照してください。
Proxy Array。プロキシ配列とは、分散キャッシュ処理を行うために 1 つのキャッシュとして機能する、プロキシの配列です。「Configure System Preferences」ページでプロキシ配列オプションを有効にすると、設定中のプロキシサーバーは、プロキシ配列のメンバーになり、配列内のその他すべてのメンバーは、その兄弟関係となります。プロキシ配列の使用については、「プロキシ配列を経由したルーティング」を参照してください。
Parent Array。親配列とは、プロキシまたはプロキシ配列メンバーがルーティングに使用するプロキシ配列のことです。そのため、プロキシが上流のプロキシ配列をルーティングに使用してリモートサーバーにアクセスする場合、その上流のプロキシ配列は親配列と見なされます。プロキシサーバーでの親配列の使用については、「親配列を経由したルーティング」を参照してください。
Proxy Timeout。 プロキシタイムアウトは、プロキシサーバーが要求をタイムアウトする前に、リモートサーバーからネットワークデータパケットを連続して受信する間隔の最大時間です。プロキシタイムアウトのデフォルト値は 5 分です。
リモートサーバーがサーバープッシュを使用し、ページ間の遅延がプロキシタイムアウトよりも長くなると、転送完了前に接続が終了する可能性があります。代わりに、クライアントプルを使用してください。クライアントプルでは、複数の要求をプロキシに送信します。