Proxy Server のコンピュータは、ネットワークから接続または切断できます。この機能により、デモンストレーションに使用するポータブルコンピュータに簡単にプロキシをインストールできます。
プロキシがネットワークから切断されると、ドキュメントは直接キャッシュから返されます。プロキシは最新状態チェックを行わないため、ドキュメントを高速に取得できます。ただし、ドキュメントは最新の状態ではない可能性があります。キャッシュについては、第 12 章「キャッシュ」を参照してください。
ネットワークに接続していない場合、Proxy Server がネットワークからの切断を認識し、リモートサーバーへの接続も試みないため、接続がハングすることはありません。このネットワークなしの設定は、ネットワークが停止していて、Proxy Server コンピュータは稼働している場合に使用できます。ネットワークから切断された状態でプロキシを実行した場合、結果的にアクセスするのはキャッシュ内の古いデータになります。また、ネットワークから切断されたプロキシを実行する場合、プロキシのセキュリティー機能は不要になります。
Proxy Server では、次の 4 つのネットワーク接続モードを用意しています。
通常モードは、プロキシの通常の動作モードです。プロキシはドキュメントがまだキャッシュにない場合、コンテンツサーバーから取得します。ドキュメントがキャッシュにある場合、ドキュメントはコンテンツサーバーに照合され、最新のドキュメントかどうかを判断します。キャッシュ内のファイルが変更された場合、そのファイルは最新のコピーに置き換えられます。
Fast-demo モードでは、ネットワークが利用できる場合に、デモンストレーションをスムーズにすることができます。キャッシュ内にドキュメントがある場合、コンテンツサーバーへの接続は行われず、ドキュメントが変更されたかどうかも確認されません。このモードでは、コンテンツサーバーからの応答を待機することにより生じる遅延を回避できます。キャッシュ内にドキュメントがない場合、ドキュメントはコンテンツサーバーから取得され、キャッシュされます。Fast-demo モードは、通常モードよりも遅延が少なくなりますが、古いデータを返す場合があります。これはドキュメントのコピーが一度作成されると、そのドキュメントの最新状態チェックが行われないためです。
No-network モードは、ポータブルコンピュータが、ネットワークに接続されていない間を意図したモードです。プロキシは、ドキュメントがキャッシュにある場合はドキュメントを返し、キャッシュにない場合はエラーを返します。プロキシはコンテンツサーバーとの接続を試みません。このため、プロキシが存在しない接続の取得を試みる間にタイムアウトになることがありません。
サーバーマネージャーにアクセスし、「Routing」タブをクリックします。
「Set Connectivity Mode」リンクをクリックします。「Set Connectivity Mode」ページが表示されます。
ドロップダウンリストからリソースを選択するか、「Regular Expression」ボタンをクリックして正規表現を入力し、「了解」をクリックします。
必要なモードを選択します。
「了解」をクリックします。
「Restart Required」をクリックします。「Apply Changes」ページが表示されます。
「Restart Proxy Server」ボタンをクリックして、変更を適用します。