Sun Java System Web Proxy Server の管理と設定は、Web ベースのユーザーインタフェースである、管理サーバーとサーバーマネージャーを使用します。システムにインストールされたすべての Proxy Server インスタンスに共通の設定を管理するには管理サーバーを、個々のサーバーインスタンスを設定するにはサーバーマネージャーを使用します。
ここでは、次の内容について説明します。
サーバーの設定に必要な CGI プログラムを起動できるように、ブラウザの cookie を有効にする必要があります。
管理サーバーは Web ベースのユーザーインタフェースで、システムにインストールされたすべての Sun Java System Web Proxy Server インスタンスに共通の設定を管理するために使用します。
管理サーバーを起動したら、ブラウザを起動して URL を入力し、管理サーバーにアクセスします。URL は、インストール中に指定したホスト名とポート番号で決まります。たとえば http://myserver.mycorp.com:1234 などです。
管理サーバーへのアクセス権は、複数の管理者に与えることができます。分散管理の詳細については、「複数の管理者の許可」を参照してください。
管理サーバーの設定は、特定のタスクに対応するタブを使用して管理できます。次の表は、管理サーバーのタブと、各タブの使用目的についての簡単な説明を示しています。
「Preferences」: 管理サーバーのシャットダウン、待機ソケットの編集、スーパーユーザーのアクセスの設定、分散管理の設定 (複数の管理者の許可)、アクセスおよびエラーログのカスタマイズと表示
「Global Settings」: ディレクトリサービスの設定、アクセス制御の指定、SNMP マスターエージェントの設定
「Security」: 新しい信頼データベースの作成、VeriSign などの証明書の要求およびインストール、鍵ペアファイルパスワードの変更、インストール済み証明書の表示および管理、証明書の失効リスト (CRL) と危殆化鍵リスト (CKL) の追加および置換、CRL と CKL の管理、3.x 証明書の移行
また、表示しているタブやページに関わらず、次のボタンも表示されます。
ブラウザを起動し、インストール時に管理サーバー用に指定したホスト名とポート番号を使用した URL を入力します。たとえば、http://myserver.mycorp.com:1234 などです。
プロンプトが表示されたら、インストール時に指定したユーザー名とパスワードを入力します。
管理サーバーのユーザーインタフェースが表示されます。
管理サーバーの使用の詳細については、第 2 章「Sun Java System Web Proxy Server の管理」を参照してください。管理サーバーのタブやページのオンラインヘルプも参照してください。
サーバーマネージャーは、Web ベースのユーザーインタフェースで、これを使用して、Sun Java System Web Proxy Server の各インスタンスを起動、停止、および設定します。
サーバーマネージャーの設定は、特定のタスクに対応するタブを使用して管理できます。次の表は、サーバーマネージャーのタブと、各タブの使用目的についての簡単な説明を示しています。
「Preferences」: サーバーの起動と停止、サーバー設定の表示、設定情報の復元、システムの詳細設定、Proxy Server のパフォーマンスの調整、待機ソケットの追加と編集、MIME タイプの管理、アクセス制御の管理、ACL および DNS キャッシュの設定、DNS ローカルサブドメインの管理、HTTP キープアライブの設定、暗号化方式のサイズの設定
「Routing」: プロキシの有効化と無効化、ルーティングの詳細設定、クライアント資格の転送、Java IP アドレスチェックの有効化、自動設定ファイルの作成と編集、接続モードの設定、デフォルトの FTP 転送モードの変更、SOCKS ネームサーバーの IP アドレス設定、HTTP 要求のロードバランスの設定
「Caching」: キャッシュの詳細の設定、キャッシュパーティションの追加および変更、既存パーティション間でのセクションの移動、キャッシュ容量の設定、ガベージコレクションモードの設定、キャッシュの調整、ガベージコレクションのスケジュール、ガベージコレクション設定の調整、特定リソースに対するキャッシュの設定、ローカルホストのキャッシュの有効化、ファイルキャッシュ設定の変更、キャッシュのバッチ更新の設定、記録されたキャッシュ済み URL に関する情報の表示、隣接 ICP でのプロキシの設定、プロキシ配列メンバーリストの作成および更新、プロキシ配列メンバーの設定、PAT ファイル内の情報の表示
「Filters」: フィルタファイルの作成、コンテンツ URL のリライトの設定、user-agent 制限および要求のブロック処理の設定、送信されるヘッダーの抑止、MIME フィルタと HTML タグフィルタの設定、オンデマンドでのコンテンツの圧縮
「Server Status」: ログファイルの表示、ログのアーカイブ、ログの詳細設定、レポートの生成、現在のアクティビティーの監視、SNMP サブエージェントの設定および制御
「Security」: 新しい信頼データベースの作成、VeriSign などの証明書の要求およびインストール、鍵ペアファイルパスワードの変更、インストール済み証明書の表示および管理、証明書の失効リスト (CRL) と危殆化鍵リスト (CKL) の追加および置換、CRL と CKL の管理、3.x 証明書の移行
また、表示しているタブやページに関わらず、次のボタンも表示されます。
「Version」: Sun Java System Web Proxy Server のバージョン情報を表示します
「Refresh」: 現在のページを最新の情報に更新します
「Help」: 現在のページに対するオンラインヘルプを表示します
「Refresh」ボタンの下に「Restart Required」リンクが表示されることがあります。このリンクは、再起動が必要なサーバーに変更が行われたことを示します。変更を適用するには、リンクをクリックし、目的のアクションを指定します。
サーバーマネージャーの使用については、このマニュアルに記載されている関連タスクを参照してください。サーバーマネージャーのタブやページのオンラインヘルプも参照してください。
「管理サーバーの概要」の説明に従って、管理サーバーにアクセスします。
管理サーバーが「Server」タブに表示されます。
「Manage Servers」ページで、管理するサーバーインスタンスのリンクをクリックします。
サーバーマネージャーのユーザーインタフェースが表示されます。
Sun Java System Web Proxy Server の設定と動作は、一連の設定ファイルによって決まります。管理インタフェースで設定された内容は、設定ファイルに反映されます。ファイルは手動で編集することもできます。
設定ファイルは、ディレクトリ instance-dir /config (ここで instance-dir はサーバーインスタンス) にあります。config ディレクトリには、各種のコンポーネントを制御するさまざまな設定ファイルが格納されています。設定ファイルの数や名前は、どのコンポーネントが有効化、またはロードされているかによって異なります。このディレクトリには、サーバーの動作に必須の 4 つの設定ファイルが常に格納されています。次の表は、それら 4 つの必須設定ファイルとその内容を示しています。
表 1–1 必須設定ファイル
ファイル |
内容 |
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サーバー設定の大部分 (今回の Proxy Server のリリースで導入) |
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サーバー初期化に関するグローバル情報 |
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クライアントからの要求処理に関する指示 |
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要求されたリソースのコンテンツタイプを決定するための情報 |
これらを始めとする設定ファイルについては、『Proxy Server 4.0.4 Configuration File Reference』を参照してください。
正規表現を使用して、リソースを識別し、さまざまな URL から個別に送られてくる要求を処理できるように Proxy Server を設定できます。管理サーバーおよびサーバーマネージャーのユーザーインタフェースを使用して、さまざまなタスクを実行する場合にも、正規表現を指定できます。正規表現の使用の詳細については、第 16 章「テンプレートとリソースの管理」を参照してください。