Sun Java System Access Manager 7.1 配備計画ガイド

ロードバランサの使用法

ほとんどの配備では、ユーザー要求を 2 つ以上の Access Manager インスタンスに分散するために、Access Manager はロードバランサを使用して設定されます。ロードバランサは、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方の組み合わせを使用して実 装できます。次の図は、ロードバランサを使用した Access Manager 配備を示しています。

図 5–1 ロードバランサを使用した Access Manager の設定

ロードバランサを使用した Access Manager の設定

Cookie ベースのスティッキー要求ルーティング

Access Manager とともに配備するロードバランサは、スティッキーセッションをサポートしている必要があります。スティッキーセッションでは、セッションが特定の Access Manager インスタンスによって作成されると、セッション情報を保持するために、ユーザーからのそれ以降の要求は引き続きその同じインスタンスに配信されます。Access Manager は Cookie を使用してセッション情報を中継するため、ロードバランサは、そのセッションを作成した Access Manager インスタンスに要求をリダイレクトする必要があります。

そのため、Access Manager では Cookie ベースのスティッキー要求ルーティングを実装しました。これにより、クライアント要求が間違った Access Manager サーバー (セッションをホストしていないサーバー) に誤ってルーティングされることが防止されます。この機能により、サーバー間でのバックチャネル通信が不要になり、Access Manager のパフォーマンスが向上します。

詳細は、『Sun Java System Access Manager 7.1 Postinstallation Guide』「Configuring Cookie-Based Sticky Request Routing」を参照してください。