デフォルトのベースインストールディレクトリは、Access Manager をインストールするプラットフォームによって異なります。
Solaris システム: /opt
Linux および HP-UX システム: /opt/sun
Windows システム: C:\Program Files\Sun\JavaES5
Access Manager のマニュアルでは、AccessManager-base 変数は Solaris、Linux、および HP-UX システムのベースインストールディレクトリを表します。Windows システムの場合は、 javaes-install-dir 変数が Java ES 5 のインストールディレクトリを表します。
ベースインストールディレクトリ内で、Access Manager パッケージ、共有バイナリファイル、コマンド行ツール、およびその他のファイルは、Solaris システムでは /SUNWam ディレクトリ、Linux および HP-UX システムでは /identity ディレクトリ、Windows システムでは \identity ディレクトリにインストールされます。したがって、デフォルトのベースおよび製品ディレクトリも、プラットフォームによって異なります。
Solaris システム: /opt/SUNWam
Linux および HP-UX システム: /opt/sun/identity
Windows システム: C:\Program Files\Sun\JavaES5\identity
インストール中に、必要に応じて別のベースインストールディレクトリを指定で きますが、製品ディレクトリ名 (/SUNWam、/identity 、または \identity) は変更しないでください。
Windows システムでは、Access Manager を設定するために使用できる次のファイルが \setup に格納されます。
amconfig.bat は、Access Manager の配備、設定、および再設定に使用されるバッチファイルです。このファイルは、UNIX および Linux プラットフォームでの amconfig スクリプトに相当します。
AMConfigurator.properties は、Access Manager の設定プロパティーが格納される設定入力ファイルです。このファイルは、UNIX および Linux プラットフォームでの amsamplesilent ファイルに相当します。AMConfigurator.properties の値にはバックスラッシュ (\) を含めないでください。
/SUNWam、/identity、または \identity ディレクトリには、次のファイルとディレクトリが含まれます。
Web アプリケーションアーカイブ (WAR) ファイル (amcommon.war、amconsole.war、ampassword.war、および amserver.war)
WAR ファイルについては、『Sun Java System Access Manager 7.1 Developer’s Guide 』および『Sun Java System Access Manager 7.1 Postinstallation Guide』の第 12 章「Deploying Access Manager as a Single WAR File」を参照してください。
サブディレクトリ:
Access Manager をインストールしたあと、pkgchk (1M) ユーティリティーを使用して、パッケージのインストールが正しく行われたことを確認してください。次に例を示します。
pkgchk -l -p /opt/SUNWam
次の表では、/bin ディレクトリのコマンド行ツールおよびユーティリティーについて説明しています。これらのツールおよびユーティリティーについては、『Sun Java System Access Manager 7.1 Administration Reference 』を参照してください。
表 A–2 Access Manager のコマンド行ツールおよびユーティリティー
ユーティリティー |
説明 |
---|---|
am2bak am2bak.bat (Windows) |
Access Manager コンポーネントをバックアップします。 |
amadmin amadmin.bat (Windows) |
XML サービスを Directory Server にロードし、DIT でバッチ管理タスクを実行します。 |
amsfo、amsfoconfig、amsfopassword amsfo.pl、amsfoconfig.bat、amsfopassword.bat (Windows) |
Access Manager セッションフェイルオーバースクリプト。 |
ampassword ampassword.bat (Windows) |
Access Manager 管理者またはユーザーのパスワードを変更します。 |
amsamplesilent |
インストールスクリプトおよび設定スクリプトで使用するサンプルのサイレントインストールファイル。 |
amconfig、amutils、amdsconfig 、amsdkconfig、amsvcconfig、 amas70config、amwas51config、amwl81config 、amws61config |
Access Manager インスタンスのインストール、設定、およびアンインストールに使用する、インストール、および設定スクリプト。これらのスクリプトについては、『Sun Java System Access Manager 7.1 Postinstallation Guide』の第 2 章「Running the Access Manager amconfig Script」を参照してください。 |
amserver |
amunixd デーモンと amsecuridd デーモンを起動および停止します。 |
amtune ディレクトリ |
Access Manager チューニングスクリプトが含まれます。これらのスクリプトを使用して、オペレーティングシステム、Access Manager、Web コンテナ、および Directory Server のパラメータを設定し、パフォーマンスを向上させることができます。 |
amverifyarchive amverifyarchive.bat (Windows) |
ログアーカイブを調べて、アーカイブ内のすべてのファイルの改ざんや削除を検出します。 |
bak2am bak2am.bat (Windows) |
am2back または am2back.bat ユーティリティーによってバックアップされた Access Manager コンポーネントを復元します。 |
ldapmodify |
新規エントリを追加するか、既存のエントリを変更して、LDAP ディレクトリの内容を編集します。 |
ldapsearch |
LDAP ディレクトリに検索要求を発行し、結果を LDIF テキストで表示します。 |
amGenerateLDIF.pl、amGenerateNI.pl |
Access Manager の一括連携スクリプト。 |
am2bak.template、amserver.template、 amadmin.template、amverifyarchive.template、 ampassword.template、bak2am.template |
Access Manager のテンプレートファイル。 |
/docs ディレクトリには、Java API リファレンス (Javadoc) 用に使用される HTML、JAR、CSS、および関連ファイルが含まれます。
/dtd ディレクトリには、Access Manager で使用される DTD (Document Type Definition) ファイルが含まれます。DTD は、Access Manager がアクセスする XML ファイルの構造を定義します。詳細は、『Sun Java System Access Manager 7.1 Developer’s Guide 』を参照してください。
次の表では /dtd ディレクトリの Access Manager DTD ファイルについて説明しています。
表 A–3 Access Manager DTD ファイル
ファイル |
説明 |
---|---|
Auth_Module_Properties.dtd |
認証モジュールがプロパティーの指定に使用するXML ファイルの構造を定義します。 |
amAdmin.dtd |
amAdmin コマンド行ツールを使用してディレクトリツリー上でバッチ LDAP 操作を実行する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。 |
amWebAgent.dtd |
Web エージェントからの要求を処理し、応答を Web エージェントに送信する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。これは、下位互換性を維持する目的で残されている非推奨のファイルです。 |
policy.dtd |
ポリシーを Directory Server に格納する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。 |
remote-auth.dtd |
認証サービスのリモート認証 API により使用される XML ファイルの構造を定義します。 |
server-config.dtd |
すべてのサーバーおよびユーザータイプの ID、ホスト、およびポート情報を記述する serverconfig.xml の構造を定義します。 |
sms.dtd |
XML サービスファイルの構造を定義します。 |
web-app_2_2.dtd |
Access Manager 配備コンテナが J2EE アプリケーションを配備する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。 |
/include ディレクトリにはヘッダー (.h) ファイルが含まれます。
/ldaplib/ldapsdk サブディレクトリには、Access Manager に含まれる LDAP ユーティリティーの実行に必要な共有オブジェクト (.so) ファイルが含まれます。
/lib ディレクトリには、JAR ファイルおよび追加の共有オブジェクト (.so) ファイルが含まれます。また、AMConfig.properties ファイルへのリンクも含まれます。
/locale ディレクトリには、ローカリゼーションプロパティーファイルが含まれます。各プロパティーファイルには、対応する英語版のローカリゼーションファイルが含まれます。たとえば、amAdminCLI_en.properties は amAdminCLI.properties に対応するファイルです。
/migration ディレクトリには、以前のバージョンの Access Manager からのデータの移行に使用するスクリプトとサポートファイルが含まれます。
移行については、次のマニュアルコレクション内の『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド』を参照してください。http://docs.sun.com/coll/1286.2
/public_html ディレクトリとそのサブディレクトリには、Access Manager コンソールのオンラインヘルプで使用される HTML ファイルおよび関連するファイルが含まれます。
/samples ディレクトリには、次のサブディレクトリが含まれます。 /admin、/appserver、/authentication、/console、/csdk、/liberty、/logging、/phase2、/policy、/saml、/sso、および /um。
各サブディレクトリには、サブディレクトリ名で示されたそれぞれの機能に応じたサンプルが含まれます。これらのサンプル別の詳細については、Readme.html ファイルを参照してください。
/share/bin サブディレクトリには、amsecuridd、amunixd、amwar、checkport、wsutils.ksh など、Access Manager によって内部的に使用される追加ユーティリティーが含まれます。
/upgrade ディレクトリには、次のディレクトリが含まれます。
/scripts には、アップグレードスクリプトおよびファイルが含まれます。
/services ディレクトリには、Access Manager サービスで使用されるディレクトリが含まれます。
/web-src ディレクトリには、Web コンテナ上での Access Manager J2EE Web アプリケーションの配備先サブディレクトリが含まれます。次のサブディレクトリが含まれます。
applications/ ディレクトリ。Access Manager コンソールを配備します。index.html ファイルと各種サブディレクトリが含まれます。/console ディレクトリには、各種コンソール関連のサブディレクトリが含まれます。
/common ディレクトリ (およびサブディレクトリ)。Access Manager Liberty Common Domain コンポーネントを配備します。
/password ディレクトリ (およびサブディレクトリ) 。Access Manager Password Synchronization コンポーネントを配備します。index.html ファイルと、各種サブディレクトリが含まれます。
/services ディレクトリ (およびサブディレクトリ) 。Access Manager Core Service を配備します。index.html ファイルと、各種サブディレクトリが含まれます。