静的ポートアプリケーションは、既知つまり静的ポートで動作します。たとえば、IMAP や POP サーバー、Telnet デーモン、jCIFS などがあります。静的ポートアプリケーションの場合は、Netlet ルールに宛先サーバーポートが記述されているので、要求を直接宛先に経路指定できます。
動的アプリケーションは、ハンドシェークの一部で通信用ポートについて同意します。宛先サーバーポートを Netlet ルールの一部にすることもできます。Netlet は、プロトコルを理解し、データを調べて、クライアントとサーバーの間で使用されるポートを検出する必要があります。FTP は動的ポートアプリケーションです。FTP の場合、クライアントとサーバー間の実際のデータ転送用ポートは、PORT コマンドによって指定されます。この場合、Netlet はトラフィックをパースして、動的にデータチャネルポートを取得します。
現行では、FTP と Microsoft Exchange だけが、Portal Server によってサポートされる動的ポートアプリケーションです。
Microsoft Exchange 2000 は Netlet によってサポートされていますが、以下の制約があります。
Portal Server の version 6.3 以前の場合 :
Exchange は静的ポートを使用するように設定する必要があります。
Netlet は Microsoft Windows 2000 および XP では動作しません。これは、Microsoft Windows 2000 と XP のクライアントが、RPC Portmapper の Exchange 用ポート (ポート 135) を Active Directory 用に予約しているからです。それ以前のバージョンの Microsoft Windows は、このポートを予約していません。ポートが予約されているので、そのポートに Netlet を割り当てることができず、そのためポートで必要なトンネリング機能を提供できません。
Outlook 2000 クライアントの場合は、Exchange サーバーに接続するときに使用するポートを変更できません。
Portal Server 6.3 以降のバージョンの場合、OWA、Sun Java Enterprise Server、Portal Server Secure Remote Access の配備に関する問題に使用できるプロキシレットテクノロジが導入されています。Portal Server 管理者は、ユーザーの使い心地をよくするために、このテクノロジを検討するようにしてください。