Sun Java System Portal Server 7.1 配備計画ガイド

2 つの Portal Server と 2 つの Access Manager

図 4–10 は、水平方向のサーバーファームによって実現された最大の水平方向のスケーラビリティーと、より高い可用性の構成を示しています。最大のスループットと高可用性の実現のために、2 つの Portal Server の前にロードバランサを置くことができます。

別のロードバランサを、Portal Server と Access Manager の間に置いて、認証プロセスとポリシープロセスが高可用性のための負荷の分散とフェイルオーバーの手段となるようにできます。

このシナリオでは、Portal サービスに Blade 1500s を利用して負荷を分散し、これと似た Blade を使用して Access Manager サービスと Directory サービスのそれぞれをホストできます。図 4–10 に示されたアーキテクチャーでは、製品スタックのそれぞれに冗長のサービスが存在するので、計画外の停止時間を最小限に、またはなくすことがで きます。

ただし、予定された停止時間は依然問題になります。アップグレードまたはパッチに Access Manager ソフトウェアが使用する Directory Server ソフトウェアスキーマの変更が含まれる場合、Directory Server に格納されたスキーマ情報を更新するためにこのソフトウェアのすべてのコンポーネントを停止する必要があります。ただし、スキーマ情報の更新は、ほとんどのパッチアップグレードではめったに発生しないとみなすことができます。

図 4–10 2 つの Portal Server と 2 つの Access Manager

この図は、水平方向のサーバーファームを示しています。最大のスループットと高可用性の実現のために、2 つの Portal Server の前にロードバランサを置きます。