Sun Java System Portal Server 7.1 配備計画ガイド

プロセッサ要件の見積り

利用分析において基準が確立されれば、その数値を検証、微調整して、スケーラビリティー、高可用性、信頼性、および良好なパフォーマンスを実現できます。

Procedureプロセッサ要件の見積り手順

  1. 「基準サイズのカスタマイズ」

  2. 「基準サイズの検証」

  3. 「基準サイズの微調整」

  4. 「最終基準サイズの検証」

    以下のセクションではこれらのステップについて説明します。

基準サイズのカスタマイズ

Portal Server を配備する場合の適切な 見積もりサイズを設定する作業は反復プロセスです。 入力値を変更すれば、幅のあるサイジング結果を生成できます。Portal Server 配備をカスタマイズすると、パフォーマンスに多大な影響が及ぶことがあります。

サイジングの見積もりが完了したら、次の点を考慮します。

LDAP トランザクション数

以下の、工場出荷状態でポータルを配備する場合の LDAP トランザクション数を使用して、LDAP マスターとレプリカのサービス要求に与える影響を理解してください。これらの数字は、システムのカスタマイズを開始すると変更されます。これらの数字は開発者用サンプルとして取り出され、Access Manager の作業が含まれます。

Web コンテナの要件

Web コンテナにインストールされた Portal Server の主な使用法の 1 つ は、ポータルプロバイダを、アプリケーションサーバーで動作している Enterprise JavaBeansTM アーキテクチャー、または Java Database Connectivity (JDBC) および LDAP (LDAPSDK) などの J2EE テクノロジスタック構造体と統合することです。このような、ほかのアプリケーションとモジュールはリソースを消費するので、ポータルのサイジングに影響を及ぼします。最適な方法は、接続プールや、Web コンテナを通じて提供される JNDI ツールを使用することです。

基準サイズの検証

ここまでで、ポータルを配備する場合の CPU の見積もり数が算出されるので、試験的な配備を行なってポータルのパフォーマンスを測定します。ロードバランス機能を使用して、ストレステストを実行して、次の要素を決定します。

Portal Server にはポータルのサンプルが用意されています。使用するチャネルに類似のチャネルでサンプル使用し、システムに負荷をかけることができます。サンプルはポータルデスクトップにあります。

試験的な配備を使用して、最終的なサイジング見積もりを決定します。試験的な配備により、バックエンド統合をサイジングし、Portal Server の動作に関係する潜在的なボトルネックを回避します。

基準サイズの微調整

次のステップでは、導き出したサイズを微調整します。このセクションでは、スケーラビリティー、高可用性、信頼性、および優れたパフォーマンスを特長とするポータルサイトを配備できるように、適切な量の余裕値を組み込みます。

基準サイズは多くの見積もり値に基づいて導き出されるので、微調整してから使用してください。

基準サイズを微調整する場合は、次の指示に従います。

最終基準サイズの検証

試験的な配備を使用して、ポータルの配備方法がビジネス要件と技術要件を満たすことを検証します。