ポータルシステムのパフォーマンスは、Access Manager キャッシュのキャッシュヒット率の影響をかなり受けます。このキャッシュは高度にチューニング可能ですが、このキャッシュが使用するメモリーとヒープの残りの利用できるメモリーのどちらかを選択する必要があります。
amSDKStats ログを有効にして、サーバー上のアクティブなセッションの数と Directory Server キャッシュの効率を監視できます。それらのログは、デフォルトで /var/opt/SUNWam/stats ディレクトリにあります。ロギング間隔を設定するには、com.iplanet.am.stats.interval パラメータを使用します。5 秒未満の値を使用しないでください。30 〜 60 秒の値を使用すると、パフォーマンスに影響を与えずに良い結果が得られます。
com.iplanet.services.stats.directory パラメータを使用して、ファイルまたは Portal Server 管理コンソールのどちらかのログの場所を指定したり、ログを無効にしたりします。変更を有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。ログは、システムがアクティビティーを検出するまで、作成されません。
複数の Web コンテナインスタンスが、同じファイルにログを書き込みます。
amSDKStats ファイルに表示されるキャッシュヒット率は、サーバーが起動されてからの内部の値と全体的な値の両方を示します。ユーザーがログインすると、ユーザーのセッション情報は、無期限あるいはキャッシュが一杯になるまでキャッシュに残ります。キャッシュが一杯になると、もっとも古いエントリが先に削除されます。サーバーがユーザーのエントリを削除する必要がない場合は、数日後にログインするときに、ユーザーの情報がキャッシュから取得されることがあります。ヒット率が高いと、パフォーマンスがかなり向上します。最低 80 パーセントのヒット率は良い目標ですが、可能であればそれよりも高いヒット率を目標にすることが望まれます。