Service Registry 3.1 開発ガイド

Service Registry へのアクセス

JAXR クライアントのすべてのユーザーは、Service Registry で、アクセス制御ポリシーで制限されていないオブジェクトに対してクエリーを実行できます。ただし、次のアクションを実行する場合、ユーザーは Service Registry からアクセス権を取得する必要があります。

Service Registry では、ユーザーアクセスにクライアント証明書認証が使用されます。

Service Registry にデータを送信できるユーザーを作成するには、Web コンソールのユーザー登録ウィザードを使用します。Web コンソールは Service Registry ソフトウェアの一部です。ユーザーに Service Registry の使用を承認する証明書に加えて、ユーザー名とパスワードをこのウィザードで取得する方法については、『Service Registry 3.1 ユーザーズガイド (2006Q4)』「ユーザーアカウントの作成」を参照してください。認証局から取得した既存の証明書を使用することもできます。

Service Registry にデータを発行する前に、ダウンロードした .p12 ファイルから JKS キーストアファイルに証明書を移動する必要があります。キーストアファイルの場所は、必ずホームディレクトリ内の次の位置にしてください。$HOME/soar/3.0/jaxr-ebxml/security/keystore.jksサンプルプログラムには、このタスクを実行する Ant ターゲットが含まれています。詳細については、「証明書のキーストアを作成するには」を参照してください。

ユーザーアカウントとキーストアの作成後、build.properties ファイルを編集します。詳細については、build.properties ファイルのセキュリティー設定を編集するには」を参照してください。

Procedure証明書のキーストアを作成するには

証明書の JKS キーストアを作成するには、Ant ターゲットの move-keystore を使用します。これは、INSTALL /registry-samples/common/targets.xml ファイルで定義されています。このターゲットファイルは、サンプルディレクトリ内のすべての build.xml ファイルで使用されます。


注 –

Admin Tool の keystoreMover コマンドは、この Ant ターゲットと同じ機能を実行します。詳細については、『Service Registry 3.1 管理ガイド』「keystoreMover」を参照してください。


move-keystore ターゲットでは、INSTALL /registry-samples/common/build.properties ファイルで定義されている keystoreFile という名前のプロパティーが使用されます。このプロパティーの定義を変更しないでください。move-keystore ターゲットは、ebxmlrr のキーストアパスワードも指定します。この値は、build.properties ファイルの storepass プロパティーで使用されます。

  1. common 以外のサンプルディレクトリのいずれかに移動します。

    たとえば、次のコマンドを使用したとします。


    cd registry-samples/search-id
    
  2. 次のコマンドを実行します。すべて 1 行に入力してください。


    Ant-base/ant move-keystore -Dp12path=path-of-p12-file -Dalias=your-user-name
    -Dpassword=your-password
    

    次のようなコマンドを使用します。


    Ant-base/ant move-keystore -Dp12path=/home/myname/testuser.p12 -Dalias=testuser
    -Dpassword=testuser
    

    このターゲットの構文ヒントを表示するには、コマンド Ant-base/ant -projecthelp を使用します。

Procedurebuild.properties ファイルのセキュリティー設定を編集するには

  1. テキストエディタで、INSTALL/registry-samples/common/build.properties ファイルを開きます。

  2. 次の行を見つけます。


    alias=
    keypass=
  3. alias プロパティーの値には、ユーザー登録ウィザードで入力したエイリアスを指定します。

  4. keypass プロパティーの値には、ユーザー登録ウィザードで入力したパスワードを指定します。

  5. ファイルを保存して、閉じます。