パフォーマンスを改善するには、設定に関する次のヒントに従います。これらのヒントは、開発環境ではなく本稼働環境を想定したものです。
クラスのロード時間を短縮するには、サーバーの CLASSPATH に入れるディレクトリ数が多くなりすぎないようにします。アプリケーション関連クラスを JAR ファイルに置きます。
一般に、HTTP の応答時間は、キープアライブサブシステムおよび HTTP サーバーをどのように調整するかによって変化します。詳細は、「HTTP サービスの設定」を参照してください。
Solaris 8 を使用している場合、ヒープ空間への同時アクセスのための malloc ルーチンのコレクションを提供する mtmalloc ライブラリを使用することによって SSL を最適化します。mtmalloc を使用するには、次の手順に従います。
SunSolve Online から、パッチ 111308-03 を入手してインストールします。
ドメインの bin/startserv ディレクトリにある startserv スクリプトを編集し、LD_PRELOAD 環境変数の値を /usr/lib/libmtmalloc.so と定義します。
環境変数を定義するための正確な構文は、使用するシェルによって異なります。
可能な場合はサーブレットの結果をキャッシュします。詳細は、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 Developer’s Guide』の第 5 章「Developing Web Applications」を参照してください。
アプリケーションに EJB コンポーネントが含まれない場合、アプリケーションを EAR ファイルでなく WAR ファイルとして配備します。
セキュリティーマネージャーは負荷が大きいアプリケーションです。これは、必要なリソースへの呼び出しで doPrivileged() メソッドを呼び出す必要があることに加えて、server.policy ファイルを使用してリソースをチェックする必要もあるためです。サーバー上で悪意のあるコードが実行されないという確証があり、アプリケーションの内部で認証を使用しない場合は、セキュリティーマネージャーを無効にすることができます。
server.policy ファイルの使用を無効にするには、管理コンソールを使用します。「設定」、「<設定名>」、「JVM 設定」(「JVM オプション」) の順に選択し、次のようなオプションを削除します。
-Djava.security.policy=${com.sun.aas.instanceRoot}/config/server.policy