Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

JDBC リソースを 1 フェーズコミットリソースとして設定する

複数のリソースが関係しているトランザクションのパフォーマンスを改善するために、Application Server では最終エージェント最適化 (LAO) を使用します。これにより、分散トランザクション内のリソースのうちの 1 つを、1 フェーズコミット (1PC) リソースとして設定することが可能になります。JDBC リソースに関しては、複数リソーストランザクションのオーバーヘッドのほうがメッセージキューよりもずっと大きいため、LAO により、1 つの JDBC リソースと 1 つ以上のメッセージキューが関係する分散トランザクションのパフォーマンスが大きく改善されます。LAO を利用するには、JDBC リソースを 1PC リソースとして設定します。JMS リソースを設定するために、特別なことを行う必要はありません。

複数の JDBC リソースが関係するグローバルトランザクションでも LAO によってパフォーマンスが改善されますが、改善の度合いは 1 つの JDBC リソースの場合には及びません。この状況では、JDBC リソースのうち 1 つを 1 PC として設定し、その他すべてを XA として設定することをお勧めします。