Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

ステートレスセッション Beans

ステートレスセッション Beans は、エンティティー Beans やステートフルセッション Beans よりも高速にプールされます。steady-pool-sizepool-resize-quantity 、および max-pool-size の有効な値は、これらのタイプの Beans に対して調整可能なパラメータのうちもっとも多く使用するものです。プールを事前生成したい場合は、steady-pool-size を 0 よりも大きい値に設定します。この設定により、コンテナが発生するとき、コンテナは Beans の steady-pool-size の数値を使用してプールを作成します。プールを事前生成することにより、メソッド呼び出しの間のオブジェクト作成時間を不要にすることができます。

steady-pool size をあまり大きい値に設定すると、メモリーの不要な肥大の原因となり、結果的にガベージコレクションの時間が長くなる可能性があります。pool-resize-quantity は、プールの伸長率と減衰率を決定します。減衰の動作は指数関数的な減衰に似たものになるため、このパラメータは小さい値に設定することをお勧めします。max-pool-size の設定値を小さくすると、現在のプールサイズが max-pool-size を超える場合にインスタンスがプールから破棄される過程で、過度のオブジェクト破棄 (および、その結果として過度のオブジェクト作成) の原因となる可能性があります。