Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

ロガーの設定

Application Server は、インスタンスのログディレクトリ appserver-root/domains/domain-name/logs 内のログファイルに、ログメッセージと例外スタックトレース出力を書き込みます。当然ながら、ログアクティビティーのボリュームは、ベンチマークの状況下では特に、サーバーのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

一般的な設定

一般に、システムログに情報を書き込むとパフォーマンスが若干低下します。また、ログレベルを上げたりファイルローテーションの制限や時間制限を減らしたりすることでディスクアクセスが増大しても、アプリケーションのパフォーマンスが低下します。

また、任意のカスタムログハンドラがネットワークファイルシステムなどの低速デバイスにログを記録しないように十分に注意してください。なぜなら、それはパフォーマンスに悪影響を与える可能性があるからです。

ログレベル

管理コンソールでサーバーやそのサブシステムのログレベルを設定するには、「ロガーの設定」ページの「ログレベル」タブを選択します。このページでは、サーバー (「ルート」と表示) のデフォルトログレベル、EJB コンテナ、MDB コンテナ、Web コンテナ、クラスローダー、JNDI ネーミングシステム、セキュリティーなどの javax.enterprise.system サブシステム (「サーバー」と表示) のデフォルトログレベル、および個々のサブシステムごとのデフォルトログレベルを指定できます。

ログレベルは、最大のログ情報を提供する FINEST から、通常のプログラム実行の妨げとなるイベントのみをログに記録する SEVERE まで変化します。デフォルトのログレベルは INFO です。個々のサブシステムのログレベルは「サーバー」設定よりも優先されますが、その「サーバー」設定は「ルート」設定よりも優先されます。

たとえば、MDB コンテナは、サーバーのデフォルトとは異なるレベルでログメッセージを生成できます。より多くのデバッグメッセージを取得するには、ログレベルを FINE、FINER、または FINEST に設定します。通常の条件下で最高のパフォーマンスを得るには、ログレベルを WARNING に設定します。ベンチマークの条件下では通常、ログレベルを SEVERE に設定するのが適切です。