各コネクタ接続プールで指定されたデフォルトのトランザクションサポートを上書きすることで、パフォーマンスを改善できる可能性があります。
たとえば、あるエンタープライズ情報システム (EIS) の接続ファクトリが、グローバルトランザクションよりも高いパフォーマンスを示すローカルトランザクションをサポートしているような場合を考えます。この EIS からのリソースを別のリソースマネージャーからのリソースと混在させる必要がある場合、デフォルト動作では XA トランザクションの使用が強制されるため、パフォーマンスが低下します。しかしながら、この EIS のコネクタ接続プールが LocalTransaction トランザクションサポートを使用するように変更し、前述した最終エージェント最適化機能を活用すれば、より高いパフォーマンスを示す EIS の LocalTransaction 実装を活用できます。LAO の詳細については、「JDBC リソースを 1 フェーズコミットリソースとして設定する」を参照してください
管理コンソールでは、「リソース」>「コネクタ」>「コネクタ接続プール」で新しいコネクタ接続プールを作成したりコネクタ接続プールを編集したりするときに、トランザクションサポートを指定します。
また、asadmin を使ってトランザクションサポートを設定することもできます。たとえば、次の asadmin コマンドを使えば、トランザクションサポートが「LOCAL」のコネクタ接続プール「TESTPOOL」を作成できます。
asadmin> create-connector-connection-pool --raname jdbcra --connectiondefinition javax.sql.DataSource -transactionsupport LocalTransaction TESTPOOL