Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

ファイル記述子の設定

Solaris では、ulimit プロパティーによる開けるファイルの最大数の設定は、サポートできる RMI/IIOP クライアントの最大数に大きく影響します。

強い制限値を引き上げるには、/etc/system に次のコマンドを追加して 1 回再起動します。

set rlim_fd_max = 8192

次のコマンドを使用して、この強い制限値を確認します。

ulimit -a -H

強い制限値を設定したら、次のコマンドを使用して、このプロパティーの値を明示的に (この制限値まで) 増やします。

ulimit -n 8192

次のコマンドを使用して、この制限値を確認します。

ulimit -a

たとえば、ulimit のデフォルト値の 64 では、簡単なテストドライバでサポートできる同時クライアントの数は 25 ですが、ulimit を 8192 に設定すると、同じテストドライバで 120 の同時クライアントをサポートできます。このテストドライバは複数のスレッドを生成し、各スレッドは JNDI 検索を実行して同じビジネスメソッドを繰り返し呼び出します。ビジネスメソッドの呼び出し間の思考 (遅延) 時間は 500 ミリ秒で、約 100K バイトのデータがやりとりされます。

これらの設定は、Solaris 上の RMI/IIOP クライアントに適用されます。ファイル記述子の制限設定の詳細については、Solaris のオンラインマニュアルを参照してください。