Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

メモリーの割り当て

ほかのプロセスと共存する場合は特に、HADB に十分なメモリーを割り当てることが不可欠です。

HADB ノードスーパーバイザープロセス (NSUP) では、最後に監視が実行されてから経過した時間が追跡されます。その時間が、指定された最大値 (デフォルトでは 2500 ミリ秒) を超えると、NSUP によってノードが再起動されます。メモリーの獲得を競い合うほかのプロセスがシステムに存在し、スワッピングや複数のページフォルトが発生した場合に、この状況になる可能性があります。ブロックされたノードが再起動されると、そのノード上のすべてのアクティブトランザクションが中止されます。

Application Server のスループットが低下し、中止またはタイムアウトが要求された場合は、スワッピングが原因ではないことを確認します。Unix システムでスワッピングのアクティビティーを監視するには、次のコマンドを使用します。

vmstat -S

さらに、HADB の履歴ファイルに次のメッセージがないか探します。このメッセージは HADB ノードが再起動されたときに書き込まれ、M は N より大きい値になります。

Process blocked for .M. sec, max block time is .N. sec

中止されたトランザクションの存在は、次のエラーメッセージによって示されます。

HADB00224: Transaction timed out または HADB00208: Transaction aborted.