Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

共有メモリー

共有メモリーの最大サイズを、物理 RAM の合計容量に設定します。さらに、プロセスあたりの共有メモリーセグメントの最大数を、HADB プロセスに対応できるように 6 以上に設定します。ホストで実行されるノードの数に基づいて、システム全体の共有メモリー識別子の数を設定します。

Solaris

Solaris 9 では、カーネルが変更されたため、hmsys:shminfo_shmseg 変数は使用されなくなっています。Solaris 8 では、/etc/system ファイルに次の設定を追加します。

set shmsys:shminfo_shmmax = 0xffffffff
set shmsys:shminfo_shmseg = <default=6>
set shmsys:shminfo_shmmni = <default=100> + (6 * NNODES)

デフォルト値は Solaris 8 の値です。デフォルト値かどうかに関係なく、以前の変数値に HADB リソース要件を追加します。


注 –

これらの設定を変更したら、ホストを再起動してください。


Linux

共有メモリーを 512M バイトに増やすには、次のコマンドを実行します。

echo 536870912 > /proc/sys/kernel/shmmax
echo 536870912 > /proc/sys/kernel/shmall

shmmax ファイルには 1 つの共有メモリーセグメントの最大サイズが含まれており、shmall には利用可能にする共有メモリーの合計サイズが含まれています。

この値は、デフォルト値を使用する標準的な HADB ノードに十分な大きさです。デフォルト値を変更する場合は、これらの値の変更も検討してください。

変更後の設定を永続的なものにするには、Linux マシンの /etc/rc.local にこれらの行を追加します。RedHat Linux では、カーネルパラメータを設定する sysctl.conf も変更できます。