Application Server には、クラスタに属する複数のインスタンスに要求の負荷を分散できるロードバランサプラグインが用意されています。ロードバランサの設定の詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』の「ロードバランサの設定」を参照してください。
次の各節では、サーバーが、サービス着信要求を効果的に処理できるように調整されていることを前提としています。
ロードバランサは、loadbalancer.xml ファイル内の health-checker 要素で指定された値に基づいて、不健全とマークされたすべての構成済み Application Server インスタンスを定期的にチェックします。診断プログラムを有効にするかどうかは任意です。診断プログラムが有効にされていない場合、不健全なインスタンスの定期的な診断は実行されません。
ロードバランサの診断プログラムメカニズムは、HTTP を使用してアプリケーションサーバーインスタンスと通信します。診断プログラムは、指定された URL に HTTP 要求を送信し、応答を待ちます。インスタンスが正常であるとみなされるためには、HTTP 応答ヘッダー内の状態コードが 100 から 500 の間でなければなりません。
診断プログラムを有効にするには、次のプロパティーを編集します。
url: ロードバランサが健康状態を判断するためにチェックするリスナーの URL を指定します。
interval-in-seconds: インスタンスの診断プログラムを実行する間隔を指定します。デフォルトは 30 秒です。
timeout-in-seconds: 正常とみなされるリスナーが応答を受け取るまでのタイムアウト間隔を指定します。デフォルトは 10 秒です。
サーバーからの標準的な応答に n 秒かかり、ピーク負荷時には m 秒かかる場合は、次のように、timeout-in-seconds プロパティーを m + n に設定します。
<health-checker url="http://hostname.domain:port" interval-in-seconds="n" timeout-in-seconds="m+n"/>
詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』の「ロードバランサの設定」を参照してください。