Application Server 経由で特定のアプリケーションを使用できない場合は、次の点をチェックします。
Application Server が稼働していなければ、アプリケーションは使用できません。
「サーバーは起動したか ?」を参照して、サーバーが稼動中かどうか調べます。サーバーアプリケーションを使用する前に、サーバーが稼働している必要があります。
アプリケーションを使用するには、その前に配備を正常に行う必要があります。
次のサーバーのログファイルをチェックします。
install_dir/domains/domain1/server.log
「無効なユーザーまたはパスワード」のエラーが表示されますが、Don't Prompt オプションを指定してシステムをインストールした場合、パスワードは自動的に入力されます。
インストール時に適切なパスワードを指定しなかったか、ドメインの起動時にパスワードが渡されていない可能性があります。
.asadminprefs ファイル内のパスワードをチェックします。UNIX/Linux システムでは、このファイルはサーバーがインストールされた、ユーザーのホームディレクトリにあります。Windows では、C:\\Documents and Settings\\username にあります。ファイルの内容は次のようになっています。
AS_ADMIN_USER=admin AS_ADMIN_PASSWORD=administrator
管理者のユーザー名を忘れた場合は、前記のセクションの説明に従って .adminprefs ファイル内を検索して見つけることができます。install_dir/domains/domain1/config/keyfile を調べることもできます。domain1 はデフォルトドメインです。別のドメインの場合は、パス内の名前を置き換えてください。
管理者のパスワードを忘れた場合は、以前のユーザー名とパスワードを削除して新規に作成し、サーバーを再起動することで、新しいユーザー名とパスワードのペアを使用する必要があります。(パスワードは keyfile 内で暗号化されているため、読み取れません。)
サーバーが稼働中であれば停止します。
適切な WEB-INF ディレクトリに移動します。次に例を示します。
install_dir/lib/install/applications/adminapp/adminapp_war/WEB-INF |
web.xml ファイル内の <security-constraint\> 要素全体をコメントにします。
あとで再度有効にできるように、要素の削除はしないでください。この操作により、コマンド行操作のセキュリティーが無効になります。
コマンド行で --username (または -u) と --password (または -w) に値を指定することに変わりはありませんが、サーバー側でセキュリティーはまったく要求されないので、ダミーの値でかまいません。
サーバーを起動します。
この時点で、サーバーにはコマンド行のセキュリティーがありません。
次のコマンドを実行します。
asadmin create-file-user --user <dummy\> --password <dummy\> --userpassword <new_secret\> --groups asadmin <new_user_id\> |
このコマンドで、次のような新規エントリが作成されます。
<install_dir\>/domains/domain1/config/keyfile |
web.xml ファイル内の <security-constraint\> 要素のコメントを解除します。
サーバーを再起動して、新しいユーザー名 - パスワードを有効にします。
サーバーを起動する際、すべてのリモートコマンド行操作で、ユーザー名とパスワードとして new_user_id および new_secret の指定が必要です。