Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 トラブルシューティングガイド

HADB を再起動できない

説明

二重ノード障害が起きると、HADB 再起動は機能しません。HADB を再起動するには、付加的な回復アクションが必要です。

二重ノード障害の主な症状は、次のとおりです。

この問題は、停電後などにミラー HADB ホストマシンで障害が発生したりリブートが行われたりした場合、単一マシンインストールで HADB を先に停止することなくマシンがリブートされる場合、または両方のデータ冗長ユニット (DRU) からミラーマシンのペアがリブートされる場合に発生します。

HADB は、このような「二重障害」の状況から自動的に自己回復できません。ペアーノード上に存在したデータの一部が失われるからです。このような場合、hadbm start コマンドは失敗し、hadbm status コマンドにより HADB が作動不能状態であることが示されます。

DRU と HADB の詳細な説明については、『管理ガイド』の「Administering the High Availability Database」、および『配備計画ガイド』を参照してください。


ヒント –

HADB が異常な動作 (たとえば、定常的にタイムアウトする) を示している場合、再起動でその問題が解決するかどうかを調べるには、hadbm restart コマンドを使用します。

この方法で HADB が再起動するなら、HADB のサービスを引き続き利用できます。これとは異なり、HADB の起動と停止を hadbm stop および hadbm start を使用して別個の操作で行う場合は、HADB の停止中は HADB サービスを利用できません。


解決法

ノードの状態が StartingRecovering を示すことを確認してから、データベースをリセットします。『管理ガイド』の「Administering the High Availability Database」の章にある「Recovering from Session Data Corruption」の手順に従います。