二重ノード障害が起きると、HADB 再起動は機能しません。HADB を再起動するには、付加的な回復アクションが必要です。
二重ノード障害の主な症状は、次のとおりです。
hadbm status で、HADB が作動不能状態であることが示される。
node status で、ノードが Starting または Recovering 状態であることが示される。各ノードを停止し再起動したあとでも、ノードは Starting 状態のままです。最終的に、ノード状態は Stopped に変わります。
この問題は、停電後などにミラー HADB ホストマシンで障害が発生したりリブートが行われたりした場合、単一マシンインストールで HADB を先に停止することなくマシンがリブートされる場合、または両方のデータ冗長ユニット (DRU) からミラーマシンのペアがリブートされる場合に発生します。
HADB は、このような「二重障害」の状況から自動的に自己回復できません。ペアーノード上に存在したデータの一部が失われるからです。このような場合、hadbm start コマンドは失敗し、hadbm status コマンドにより HADB が作動不能状態であることが示されます。
DRU と HADB の詳細な説明については、『管理ガイド』の「Administering the High Availability Database」、および『配備計画ガイド』を参照してください。
HADB が異常な動作 (たとえば、定常的にタイムアウトする) を示している場合、再起動でその問題が解決するかどうかを調べるには、hadbm restart コマンドを使用します。
この方法で HADB が再起動するなら、HADB のサービスを引き続き利用できます。これとは異なり、HADB の起動と停止を hadbm stop および hadbm start を使用して別個の操作で行う場合は、HADB の停止中は HADB サービスを利用できません。
ノードの状態が Starting か Recovering を示すことを確認してから、データベースをリセットします。『管理ガイド』の「Administering the High Availability Database」の章にある「Recovering from Session Data Corruption」の手順に従います。