このリリースノート (Windows 版) には、SunTM JavaTM Enterprise System (Java ES) 5 の重要な情報が含まれています。本書は、http://docs.sun.com/coll/1657.1 からも参照できます。
インストールと操作についての全体的な理解を深めるため、Java ES の使用を開始する前にこのリリースノートをお読みください。使用する Java ES コンポーネントについては、各コンポーネントレベルのリリースノートも参照してください。本書では、Java ES 5 に影響する重要な問題について説明し、コンポーネントレベルのリリースノートでは、アプリケーションの問題の詳細を説明しています。入手可能なコンポーネント別のリリースノートの一覧については、「コンポーネントのリリースノート」を参照してください。
このリリースノート (Windows 版) の内容は、次のとおりです。
すべてのコンポーネント固有の情報は、各コンポーネントのリリースノートに記載されています。次のコンポーネントのリリースノートは、http://docs.sun.com/coll/1315.2 から参照できます。
Access Manager – 『Sun Java System Access Manager 7.1 リリースノート (Windows 版)』
Application Server – 『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 リリースノート (Windows 版)』
Directory Server および Directory Proxy Server – 『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 リリースノート』
Message Queue – 『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 リリースノート (Windows 版)』
Portal Server – 『Sun Java System Portal Server 7.1 リリースノート (Windows 版)』
Service Registry – 『Service Registry 3.1 リリースノート (Windows 版)』
Web Proxy Server – 『Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 リリースノート (Windows 版)』
Web Server – 『Sun Java System Web Server 7.0 リリースノート (Windows 版)』
次のリストは、強化および追加された主な機能やコンポーネントを要約したものです。詳細は、Java ES の個別コンポーネントのリリースノートを参照してください。
サブコンポーネントとして Directory Proxy Server の新しいメジャーバージョンを含む、Directory Server の新しいメジャーバージョン
Portal Server の新しいメジャーバージョン
Web Server の新しいメジャーバージョン
Java DB (Access Manager が依存)
システム全体の監視機能の向上と監視コンソールの追加
Sun Microsystems では、Sun Java Enterprise System の権利からコミュニケーション製品を除外しました。
今回の Java ES 5 release から、コミュニケーション製品は Sun Java Communications Suite の一部として、または個別の製品として入手可能になります。コミュニケーション製品は、今後は Java Enterprise System インストーラを実行してもインストールされなくなります。
該当するコミュニケーション製品は次のとおりです。
Sun Java System Messaging Server
Sun Java System Calendar Server
Sun Java System Instant Messaging
Sun Java System Communications Express
Sun Java System Directory Preparation Tool
Sun Java System Communications Services Delegated Administrator
この権利の変更は、現在出荷されている Java Enterprise System 2005Q4 のコミュニケーション製品には影響しません。コミュニケーション製品をすでにインストールしている場合は、現在の権利に変更はありません。
Java ES 5 では、次のオペレーティングシステムをサポートします。
Windows 2000 Advanced Server SP4
Windows XP SP2
Windows 2003 Enterprise Server SP1 (32 ビット)
Windows 2003 Enterprise Server SP1 (64 ビット)
次の表に、Java ES 5 を構成する各種コンポーネントのディスクインストールおよび RAM 要件を示します。
コンポーネント |
インストールに必要な最小ディスク容量 |
インストールに必要な RAM 要件 |
---|---|---|
Access Manager |
Access Manager と関連アプリケーション用に最小 512M バイトのディスク容量。1G バイトを推奨。 |
初期テスト用に 512M バイトの RAM。スレッド、Access Manager SDK、HTTP サーバー、およびその他の内部用に 1G バイト。 |
Application Server |
Sun Java System Studio を使用する場合: 最小 512M バイトのディスク容量。1G バイトを推奨。 |
最小 512M バイトの RAM。1G バイトを推奨。 |
Message Queue |
100M バイトのディスク容量。 |
256M バイトの RAM |
Portal Server、Portal Server SRA |
1G バイトのディスク容量。 |
最小 1G バイトの RAM。2G バイトを推奨。 |
Service Registry |
512M バイト |
最小 512M バイトの RAM。1G バイトを推奨。 |
Web Proxy Server |
512M バイトのディスク容量。 |
512M バイトの RAM |
Web Server |
最小 512M バイトのディスク容量。1G バイトを推奨。 |
最小 512M バイトの RAM。1G バイトを推奨。 |
Directory Proxy Server |
300M バイトのディスク容量。 評価目的の場合、デフォルト構成の使用時において、サーバーログを保持するための追加ディスク容量を 1 サーバーインスタンスにつき 2G バイト確保すれば十分です。 |
1 〜 2G バイト (評価目的の場合)。 4G バイト以上 (本稼働サーバーの場合)。 |
Directory Server |
300M バイトのディスク容量。 評価目的の場合、サーバーソフトウェア用にさらに 2G バイトのディスク容量を用意すれば十分です。 |
1 〜 2G バイト (評価目的の場合)。 4G バイト以上 (本稼働サーバーの場合)。 |
ディスク容量および RAM 要件の詳細は、各コンポーネントのリリースノートを参照してください。
Java ES 5 コンポーネントで提供される Web ベースの管理インタフェースは、少なくとも次の Web ブラウザをサポートします。
Firefox 1.0.7 (Windows 2000 および XP)
Mozilla 1.7.12 (Windows 2000 および XP)
NetscapeTM Communicator 8.0.4 (Windows 2000 および XP)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP1 (Windows 2000)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2 (Windows XP)
Java ES 5 コンポーネントで提供されるエンドユーザー Web インタフェースがサポートする Web ブラウザについては、そのインタフェースを提供するコンポーネントのリリースノートを参照してください。Java ES 5 コンポーネントのリリースノートは、http://docs.sun.com/coll/1315.2 から入手できます。
Java Enterprise System は、付属の Java 2 Platform Standard Edition (J2SETM platform) 1.5 update 7 での動作が保証されています。
ここでは、このリリースの既知の問題について説明します。
Access Manager は、amadmin 用などのパスワードおよび Directory Server ルートサフィックスでの単一引用符 (\q) をサポートしません。バックスラッシュ (\\) はサポートします。
Directory Server がインストール済みで SSL が有効な場合、その Directory Server は SSL 以外の (LDAP) ポートでも待機する必要があります。Access Manager は、この LDAP ポートを使用するように設定する必要があり、そうしなければ、Access Manager のインストールが失敗します。
LDAP ポートを使用するように Access Manager を設定したあとは、ユーザーがその LDAP ポートを無効にしても問題はありません。
Access Manager の SDK 設定で、AMConfig.properties ファイルに間違った情報が含まれているため、一連の Web サーバー起動障害が発生します。次の変数の情報が正しくありません。
com.iplanet.am.directory.host
com.iplanet.am.server.host
com.iplanet.am.console.host
com.iplanet.am.profile.host
com.iplanet.am.naming.url
com.iplanet.am.notification.url
解決方法: Access Manager SDK が Web Server とともにインストールされているノード B で、webserver-instance-dir/config/server.xml ファイルを修正して、必要な Access Manager JAR ファイルをクラスパスに追加します。
Windows オペレーティングシステムに eval config モードで Web Server をインストールしたあと、Web Server サービスが自動的に開始されません。
回避方法: Web Server サービスを手動で開始します。
Windows オペレーティングシステムに eval config モードで Web Server をインストールしたあと、Web Proxy Server サービスが自動的に開始されません。
回避方法: Web Proxy Server サービスを手動で開始します。
Netlet で IP アドレスを使用する場合、DHCP サーバーで特定のホストの逆検索エントリが設定されていないと、そのホストに関連する操作を実行できません。
たとえば、nslookup.exe ipaddress がホスト名を返すことに失敗する場合、それらの IP アドレスに対する Netlet 操作は実行できません。
回避方法: IP アドレスの代わりにホスト名を使用します。
Windows マシンがネットワークに接続されていないと、HADB インスタンスは起動しません。
回避方法: Windows マシンをネットワークに接続します。
回避方法: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
Java ES 5 のインストールを続行する前に、Windows マシンにすでにインストールされているバージョンの Sun Java Web Console を削除します。
以前のバージョンの Sun Java Web Console に登録したアプリケーションを引き続き使用するには、新しいバージョンの Web Console に登録し直します。
Windows プラットフォームで、すべてを「インストール時に自動的に設定」モードでインストールすると、メモリーの少ないマシンでの設定後の作業段階で原因不明の失敗が発生します。
回避方法: 次に示す回避方法のどれか 1 つを選択してください。
Windows OS の仮想メモリー設定を最適化します。
Java ES インストーラを起動する前に、不要なプログラムやサービスをすべて停止して、RAM の空き容量を最大化します。
「カスタム」オプションを使用して、インストールする製品を選択します。
この問題は、libnspr4.dll、nss3、smime など特定の DLL が Windows system32 フォルダに存在する場合に発生します。
これらの DLL が、install-dir/share/lib にインストールされる Java ES バージョンの DLL と衝突するため、Java ES サーバー群の正常な動作が妨げられます。
回避方法:
Java ES サーバーで正しいバージョンの DLL が使用されるように、system32 フォルダ内の 該当するDLL の名前を変更します。
DLL の名前を変更すると、system32 フォルダにそれらの DLL をインストールした旧バージョンのアプリケーションが機能しなくなる可能性があります。
回避方法:
Windows XP Professional でゲストアカウントを無効にする必要があります。
認証が成功するためには、レジストリキー HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\ForceGuest を 0 に設定する必要があります。
「インストール後に手動で設定」モードで製品コンポーネントをインストールまたはアップグレードすると、製品のショートカットが、その製品を手動で設定するまで作成されません。
Message Queue はこの問題の影響を受けません。
回避方法: ありません。
インストールをリモートセッションで実行すると、インストーラのログが temp ディレクトリに保存されます。
インストールまたはアンインストール中にシステムのリブートが発生すると、temp は削除されます。そのため、「アンインストールログの表示」ボタンをクリックしてもログファイルが表示されません。
回避方法: ありません。
Sun Java Enterprise System 5 には、再配布可能なファイルは含まれていません。
このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を Sun に請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。最新バージョンのアプリケーションは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html で入手できます。
アクセシビリティーへの Sun の取り組みについては、http://sun.com/access をご覧ください。
Sun の Web サイトでは次のような付加的な情報も用意しています。
サポート (http://www.sun.com/support/)
トレーニング (http://www.sun.com/training/)
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