Application Server Enterprise Edition 8.2 には、次の拡張機能が含まれています。
改善された管理機能 — Application Server では、複数のマシンで構成される複雑なエンタープライズ配備を、セキュリティー保護された状態でリモート管理できます。このリモート管理には、ブラウザベースのコンソールか、スクリプトを使用できるコマンド行インタフェースを使うことができます。また、セキュリティー保護された状態でリモートから管理および監視機能にプログラムアクセスするための JMX ベースの豊富な API も用意されています。
Message Broker – Application Server には、高可用性、信頼性、高パフォーマンス、およびスケーラブルなメッセージングを実現する統合エンタープライズクラスのメッセージブローカが含まれています。
Message Queue 3.7 UR 1 – Application Server に MQ 3.7 UR 1 が実装されるようになりました。
プラットフォームサポートの拡張 – サポートするオペレーティングシステム、データベース、ロケール、およびハードウェアが追加されています。
Sun Java Enterprise System – Sun Java Enterprise System の主要な構成要素として、Application Server はポータルサービスおよびネットワークアイデンティティーサービスと緊密に統合されています。
移行ツールとアップグレードツール – これらのツールにより、J2EE アプリケーションの規格適合性および移植性を保証し、別の J2EE Application Server (JBoss、WebLogic、WebSphere) からの移行に役立ち、以前のバージョンの Sun ONE Application Server や iPlanet Application Server からのアップグレードを支援することが可能になります。
Java 2 Standard Edition 5.0 のサポート – Application Server は、管理および監視のための拡張機能とパフォーマンスおよびスケーラビリティーについての改善点を数多く含む Java 2 Standard Edition 5.0 をサポートしています。
Java Web Services Developer Pack 1.6 (JWDSP) のプラグインサポート – すべての JWSDP プラグインがサポートされるようになりました。JWSDP 1.6 は http://java.sun.com/webservices/downloads/1.6/index.html から無料でダウンロードできます。
Java DB データベースのサポート – Application Server には、Apache Derby ベースの Java DB データベースが含まれています。Pointbase データベースとの下位互換性は維持されていますが、Application Server で作成した新しいデータベースではデフォルトで Java DB を使用します。Application Server 8.1 PE または 8.1 EE からアップグレードしたあとは、既存のドメインでは引き続き PointBase データベースを使用しますが、アップグレード後に作成した新しいドメインでは Java DB を使用します。
JDBC ドライバ – Application Server には、Sun の JDBC ドライバが付属しています。
Web サービスセキュリティー – これらのコンテナメッセージのセキュリティーメカニズムは、SOAP Web サービス呼び出しのメッセージレベルでの認証 (たとえば XML 電子署名および暗号化) を、OASIS WS-Security 規格の X509 およびユーザー名/パスワードのプロファイルによって実装しています。
WS-I Basic Profile 1.1 – J2EE 1.4 の仕様で規定されているように、このリリースは Web サービスアプリケーションの相互運用を可能にするための Web Services Interoperability (WS-I) Basic Profile 1.1 を実装しています。
iWay アダプタによるバックエンド接続 – Sun Microsystems は、現時点で 22 の iWay アダプタを、主要なバックエンドシステム (SAP、Siebel、Oracle、CICS、および IBM MQ Series) 向けに再販およびサポートしています。これは、Application Server 環境内から既存の IT アプリケーションを利用できるようにするためです。これらのアダプタは、J2EE Connector Architecture 1.5 仕様と Web サービス (SOAP) 規格をサポートしており、バックエンドアプリケーションに接続するための時間を節減する開発者ツールを含んでいます。
最新の HADB 管理システム – UNIX® プラットフォームは、新しい高可用性データベース (HADB) 管理システム (HADB Version 4.4.2–7) を備えています。このシステムには、データベースサーバー、ODBC 2.5 ドライバ、JDBC 3.0 Type 4 のドライバ、clusql (SQL 文の入力と実行を行うための対話型プログラム)、および管理システムが含まれています。このバージョンにより、SSH や RSH に依存することがなくなりますが、UDP マルチキャスト用にネットワークを設定する必要があります。HADB の要件と制限事項の詳細は、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』を参照してください。
動的コンテンツテクノロジのサポートの中止 – CGI や SHTML などの動的コンテンツテクノロジは、サポートされなくなりました。