この節では、Application Server 8.2 にバンドルされている Java DB データベースの実装を使用する手順について説明します。
Sun Java System Application Server 8.2 には、Java DB ネットワークサーバーの起動と停止を行うための 2 つの新しい asadmin コマンドが導入されています。
start-database コマンドを使用すると、Java DB Network Server のインスタンスを起動できます。
start-database [--dbhost 0.0.0.0] [--dbport 1527] [--dbhome "path/derby"] |
ホストのデフォルト値は 0.0.0.0 です。この値によって、Java DB は IP/ホスト名のインタフェースと同様に localhost で待機できます。dbhome プロパティーの値は、Java DB データベースの場所です。デフォルトの path は appserver_install_dir/derby です。
asadmin stop-database コマンドを使用すると、実行中の Java DB ネットワークサーバーのインスタンスをシャットダウンできます。
stop-database [--dbhost 0.0.0.0] [--dbport 1527] |
Application Server 8.2 とともに出荷される Java DB の構成には、Java DB の使用に役立つ便利なスクリプトも含まれます。appserver_install_dir /derby/frameworks/NetworkServer/bin ディレクトリには、次の使用可能なスクリプトがあります。
startNetworkServer.ksh/bat : ネットワークサーバーを開始するスクリプト
stopNetworkServer.ksh/bat : ネットワークサーバーを停止するスクリプト
ij.ksh/bat : 対話式の JDBC スクリプト記述ツール
dblook.ksh/bat : データベースの DDL の全部または一部を表示するスクリプト
sysinfo.ksh/bat : Java DB 環境に関するバージョン情報を表示するスクリプト
NetworkServerControl.ksh/bat : NetworkServerControl API でコマンドを実行するためのスクリプト
appserver_install_dir/derby ディレクトリをポイントするように、DERBY_INSTALL 環境変数を設定します。
CLASSPATH 環境変数の設定を解除します。
(省略可能) 次のプロパティーも指定できます。
DERBY_SERVER_HOST をネットワークサーバーの待機先ホストとして設定します。
0.0.0.0 に設定すると、すべてのリスナーを有効にできます。
DERBY_SERVER_PORT をネットワークサーバーの待機先ポート番号として設定します。