このリリースノートには、Sun JavaTM System Portal Server 7.1 (「Portal Server」) リリース時点における重要な情報が記載されています。ここでは、新機能、拡張機能、既知の問題、制限事項などについて説明します。Portal Server 7.1 をご使用になる前に、このリリースノートをお読みください。
このリリースノートの最新版は、http://docs.sun.com の Sun マニュアル Web サイトで参照できます。ソフトウェアをインストールおよび設定する前だけでなく、それ以降も定期的にこの Web サイトをチェックして、最新のリリースノートと製品マニュアルを確認してください。
このリリースノートは、次の節で構成されています。
このガイドで参照されるサードパーティーの URLで、詳細な関連情報を得ることができます。
Sun は、このマニュアルに記載されているサードパーティー Web サイトの利用可能性について責任を負いません。Sun は、このようなサイトまたはリソースで得られるあらゆるコンテンツ、広告、製品、およびその他素材を保証するものではなく、責任または義務を負いません。Sun はこのようなサイトまたはリソースで得られるあらゆるコンテンツ、製品、またはサービスによって生じる、または生じたと主張される、または使用に関連して生じる、または信頼することによって生じる、いかなる損害または損失についても責任または義務を負いません。
次の表に、Portal Server のハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件を示します。
表 1–1 ハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件
構成要素 |
プラットフォーム要件 |
---|---|
サポートされるプラットフォーム |
Sun Blade と同等以上の性能を備えたワークステーションまたはサーバー |
オペレーティングシステム |
Windows XP Professional SP2 Windows 2000 Advanced Server SP4 Windows 2003 Enterprise Server SP1 (32 ビット) Windows 2003 Enterprise Server SP1 (64 ビット) |
RAM |
1.5 G バイト (Sun Java System Web Server での通常配備の場合) 2.0 G バイト (Sun Java System Application Server での通常配備の場合) |
ディスク空間 |
Portal Server と関連アプリケーション用に 1G バイト必要 |
Portal Server ソフトウェアには次のスタックコンポーネントが必要になります。
Sun Java System Directory Server 6
Sun Java System Access Manager 7 (旧バージョンモードでインストール)
Portal Server をインストールして設定するには、Access Manager、Directory Server、および Web コンテナが必要です。新規インストールを行う場合は、Access Manager と Directory Server を事前にインストールしておく必要はありません。Access Manager、Directory Server、および Portal Server は同時にインストールできます。すでに Access Manager と Directory Server をインストールしている場合は、ポータルのインストールおよび設定先を、既存の Directory Server および Access Manager サーバーに指定してください。
Sun Java System Web Server 7 または Sun Java System Application Server 8.2
Sun Java System Portal Server 7.1 ソフトウェアでは、レルムモードでインストールした Sun Java System Access Manager 7 をサポートしません。Portal Server 7.1 ソフトウェアをインストールする前に、Access Manager を旧バージョンモードでインストールしておく必要があります。デフォルトでは、Java ES 5 インストーラは「自動設定」モードで、旧バージョンモードの Access Manager を設定します。
スタックコンポーネントのインストールについては、『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』を参照してください。
Sun Java System Portal Server 7.1 は、エンドユーザーがリソースとアプリケーションにアクセスするためのポータルデスクトップ環境を提供します。また、Portal Server ソフトウェアは、ポータルデスクトップ上でインターネットコンテンツの整理とアクセスを可能にする検索エンジンのインフラストラクチャーも提供します。
また Portal Server は、リモートユーザーがインターネットを経由して組織のネットワークとそのサービスに安全にアクセスできるようにする、Secure Remote Access (SRA) もサポートします。また、Portal Server は、組織に対して、従業員、ビジネスパートナー、一般の人々など、あらゆる対象読者向けにコンテンツ、アプリケーション、データへのアクセスを提供するセキュアなインターネットポータルを提供します。
Portal Server 7.1 には、次の新機能があります。
管理ポートレットと管理タグライブラリ
新しい管理コンソール
管理のためのコマンド行ツール
コミュニティーとコラボレーション
ロギング
管理監査ロギング
監視
RSS ポートレット
新しいサンプル
ポートレット間通信のサポート
JSF アプリケーションのサポート
複数ポータルのサポート
Struts アプリケーションのサポート
ユーザー動作の追跡
連携検索
http モードで使用可能なリライタプロキシ
リライタプロキシでのチェックと認証の全般を制御する管理コンソールオプション
Oracle データベースのサポート
Red Hat Enterprise Linux 4.0 のサポート
SolarisTM プラットフォーム上の Web Server 7.0 (64 ビットサポートを含む) のサポート
Communications Express 6.3 のサポート
Internet Explorer 7.0 上での、Portal Server 管理コンソールとポータルのサポート
Portal Server 7.1 で推奨されなくなった機能は、次のとおりです。
Lotus Address Book および Calendar が旧バージョンの NCSO.jar で動作しない。
今後、リライタ用の Microsoft Exchange および OWA ルールセットは製品パッケージに含まれなくなります。
Portal Server 7.1 で削除された機能は、次のとおりです。
Secure Remote Access Java 1 NetFile は Portal Server 7.1 から削除されています。
Java 2 version の NetFile は Portal Server 7.1 から削除されていません。
Portal Server 7.1 リリースでの既知のバグは次のとおりです。
「ゲートウェイ経由で psconsole にアクセスすると、プロキシレットページがポータルホームページにリダイレクトされる (6471845)」
「変更した Web Server 7 インスタンスでは deploy-portlet-cli が機能しない (6472297)」
「DHCP で逆検索が設定されていない場合、Portal Server の SRA、FTP、および Netlet が機能しない (6472391)」
「create-portal または create-instance コマンドを使用する前に、Access Manager SDK 設定を行う必要がある (6524453)」
Portal Server のバグの多くは複数のプラットフォームに及ぶものであり、Windows にも影響します。これらのバグについては、『Sun Java System Portal Server 7.1 リリースノート』を参照してください。
get-sra-status コマンドのヘルプオプションが存在しません。get-sra-status コマンドはポータルサーバーマシンでの SRA の状態を取得します。
回避方法:ありません。
OrgAdmin ロールを持つユーザーには「管理」タブが表示されません。
「管理」タブは、Access Manager 管理コンソールからユーザーに OrgAdmin ロールを割り当てた場合に表示されます。
回避方法:ありません。
ユーザーがゲートウェイ経由で psconsole にアクセスすると、プロキシレットページでポータルホームページにリダイレクトされます。
回避方法:ありません。
ユーザーが手動で Web Server 設定を変更した場合、この変更したインスタンスの配備設定が失敗します。
回避方法:次の手順に従います。
Web Server 管理コンソールを起動します。
インスタンス設定をクリックして、すべての Web アプリケーションをリセットし、再配備します。
Netlet で IP アドレスを使用しているときに、特定のホストの逆検索エントリが DHCP サーバーで設定されていない場合、そのホストに関連する操作は機能しません。
たとえば、nslookup.exe ipaddress がホスト名を返せなかった場合、これらの IP アドレスに対し netlet 操作は機能しません。
回避方法:次の手順に従います。
次のようにしてコマンドプロンプトを起動します。「スタート」、「ファイル名を指定して実行」の順に選択し、「cmd」 と入力してから、「Ok」ボタンをクリックします。
cacaoadm.bat stop を実行します。
cmd プロンプトを終了します。
「コントロール パネル」、「システム」、「詳細設定」タブの順に選択し、「環境変数」ボタンをクリックして、portal_install_directory\lib をパスに追加します。
新しいコマンドプロンプト cacaoadm.bat start を起動します。
これで、psadmin cli と psconsole の両方で自動分類 (autoclassify) を実行できます。
Windows プラットフォームでは、create-portal または create-instance を使用する前に、コンテナを使用してAccess Manager SDK を設定しておく必要があります。同様に、Portal Server と Access Manager を別々にインストールする場合には、ポータルサーバーを設定する前に Access Manager SDK を設定しておく必要があります。
Sun Java System Portal Server 7.1 には再配布可能なファイルは含まれていません。
Sun Java System Portal Server で問題が発生した場合は、次のいずれかの方法でカスタマーサポートにお問い合わせください。
次の Web サイトで Sun ソフトウェアサポートサービスをご利用ください。http://www.sun.com/service/sunone/software
このサイトには、保守プログラムやサポート連絡先の電話番号へのリンクに加え、ナレッジベース、オンラインサポートセンター、および ProductTracker へのリンクがあります。
保守契約を結んでいるお客様の場合は、専用ダイヤルをご利用ください。
問題解決のために、サポートに連絡する際には次の情報をご用意ください。
問題が発生した状況や動作への影響など、問題の具体的な説明
マシン機種、OS バージョン、および問題の原因と思われるパッチやそのほかのソフトウェアなどの製品バージョン
問題を再現するための具体的な手順
エラーログやコアダンプ
Sun Java System Portal Server, Mobile Access で問題が発生した場合は、サポートに問い合わせる前に、次の情報を用意してください。
問題が発生した状況や動作への影響など、問題の具体的な説明
マシン機種、OS バージョン、および問題の原因と思われるパッチやそのほかのソフトウェアなどの製品バージョン
問題を再現するための具体的な手順
インストールされている修正プログラムの番号を含む、修正プログラムの種類
問題が、電話、エミュレータ、または Mobile Access サーバーで発生したかどうか
問題が、Sony Ericsson P800、Nokia 3650 など、特定の種類のデバイスに特有のものかどうか
問題が、該当する Mobile Access ソフトウェアをデフォルトでインストールした場合に発生したかどうか
問題が最初に発生したのはいつか
問題は、常に発生するか、またはランダムに発生するか
問題が発生する直前に変更したことがあるとすれば、どのような変更を行ったか
問題により影響を受けたユーザー数
Mobile Access ソフトウェアのインスタンス数、および Portal Server ソフトウェアと Access Manager ソフトウェアにリンクする方法
マシンの数、および Mobile Access ソフトウェアに関する設定方法
<Install_dir>\portal\data\logs、<Install_dir>\portal\data\portals\<portalid>\logs、<Install_dir>\identity\debug の下のログファイルに報告されているエラーメッセージまたは例外の内容
エミュレータの情報ウィンドウに報告されているエラーメッセージの内容
Mobile Access がインストールされている Web サーバーのポート番号
問題が、クライアントに関連していると考えられる場合は、次の情報を用意してください。
新しいクライアントタイプ
デフォルトのクライアントタイプから変更した設定と、変更した方法
<Install_dir>\identity\debug\render.debug ファイルまたは <Install_dir>\identity\debug\MAPFilterConfig ファイルに報告されているエラーまたは例外の内容
tag libs ログファイル <Install_dir>\portal\identity\debug\mapJsp に報告されている例外の内容
サンマイクロシステムズはマニュアルの品質向上のため、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。Sun へのフィードバックには、次の URL にある Web ベースのフォームを使用してください。
http://www.sun.com/hwdocs/feedback
該当するフィールドに、マニュアルの正式なタイトルと Part No. を入力してください。Part No. は、7 桁または 9 桁の番号で、マニュアルのタイトルページまたはドキュメントの先頭に記載されています。たとえば、このリリースノートの Part No. は、820-1816 です。
次のインターネットのサイトで、Sun Java System の情報を参照できます。
Sun Java System のドキュメント http://docs.sun.com/prod/java.sys
Sun Java System プロフェッショナルサービス http://www.sun.com/service/sunjavasystem/sjsservicessuite.html
Sun Java System ソフトウェア製品およびサービス http://www.sun.com/software
Sun Java System ソフトウェアサポートサービス http://www.sun.com/service/serviceplans/software/
Sun Java System サポートおよびナレッジベース http://www.sun.com/service/serviceplans/software/
Sun サポートおよびトレーニングサービス http://www.sun.com/training/
Sun Java System コンサルティングおよびプロフェッショナルサービス http://www.sun.com/service/sunjavasystem/sjsservicessuite.html
Sun Java System 開発者用の情報 http://developers.sun.com/
Sun 開発者サポートサービス http://developers.sun.com/prodtech/support/
Sun Java System ソフトウェアトレーニング http://www.sun.com/training
Sun ソフトウェアデータシート http://www.sun.com/software